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行き過ぎた資本主義のど真ん中から | biblion連載中

 

<読む・知る・変わる。人と社会をつなげる読み物メディア>biblioneビブリオン)に、今年3月から『人が「良く生きる」ためのテクノロジーを | (行き過ぎた資本主義のど真ん中から)』というシリーズを連載(寄稿)させていただいています。

これまで、すでに3本の記事を掲載いただきました。

 

・ グレタさん、オードリー・タンさん、そして大坂なおみさん。「理不尽なルールを変更する人」は行動を呼びかけている|都市型・利益追求型のゲゼルシャフトだけが強化された社会で求められる行動(連載3回目)

・ それ、誰のための地域課題解決?(連載2回目)

・ 主役は生活者! 地域課題に持続的に取り組むために(連載1回目)

 

内容は…まあタイトルの『人が「良く生きる」ためのテクノロジーを | (行き過ぎた資本主義のど真ん中から)』そのものですね。

おれが所属している「IBM Cognitive Applications(コグニティブ・アプリケーションズ)」というチームで、「どうしたらもっとWell-Beingな生活ができるのか?」と考えて取り組んでいる活動や、まだ活動には至っていないけれど準備や構想、ときに妄想を進めていることなどを紹介しています。

 

ここまでの3回では、主に東京電機大学(以下、TDU)の松井研究室との「地域課題解決に持続的に取り組むためのプラットフォーム」について書いています。

ここ数年のビジネス界隈のバズワードを使えば、「自治体DX」とか「都市OS」「スマートシティ」なんて言葉が関係してくる領域ですね。

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今、このブログ記事を書くにあたって、「そう言えばおれはサブタイトルにつけた『行き過ぎた資本主義』って言葉を、いつから使い出したんだろう?」と疑問に思い、ちょっと過去のブログを探してみたら2019年9月に書いた以下の記事で使っていました。

 

おれは、「格差を広げ続ける」のが、行き過ぎた資本主義だと思っている。

デモクラシーという満員電車。多様性という通勤快速。

 

今読んでみると、なかなかグチャグチャな内容ですねww
でも、基本的に今考えていることと変わっていません。ただ、もう少し整理して説明できるようにはなっていますが。

 

もう一つ、およそ半年後の2020年2月にも以下の記事でこの言葉を使っていました。

「極端な競争ありき」「行き過ぎた資本主義の見本」のような世界観で突き進む社会は、早晩クラッシュするだろうと思っています。

心配なのは、クラッシュが不可逆で回復不可なものになってしまうかもな…という点で、そのときに苦しむのは、すでに貧しさに喘いでいる人やごく普通の市民で、さまざまな人権がないがしろにされる社会に突き進んでしまうのかなってこと。勝ち組だの自己責任だのって言葉で終わらせる「諦め社会」を選ぶのか、それともそれに抗うのか。選択の問題じゃないかな。

(深夜料金)デンマークデザインセンターのChristianさんが話したこと

 

 

そして最初に書いたbiblionの連載3回目では、以下のように書いています。

「行き過ぎた資本主義」とは「ゲゼルシャフトが過ぎる社会」であって、それがいよいよ限界に突き当たりつつあることを感じている人たちが増え続けていること、そしてそれに対する問題意識が言葉として世の中に溢れ出してきていることを表しているのではないでしょうか。

冒頭に書いた若いリーダーたちは、その意識の変化を言葉だけではなく行動へと変化させ、「もう無理だ! 皆で変えましょう」と皆に呼びかけているんだと思うのです。

グレタさん、オードリー・タンさん、そして大坂なおみさん。「理不尽なルールを変更する人」は行動を呼びかけている|都市型・利益追求型のゲゼルシャフトだけが強化された社会で求められる行動(連載3回目)

 

 

ここに書いている『若いリーダーたち』とは、タイトルにもあるグレタ・トゥーンベリさんとオードリー・タンさん。そして大坂なおみさんです。

3人はそれぞれクライメート・ジャスティス(気候公平性)、デモクラシー・クライシス(民主主義の危機)、そしてレイシャル・ジャスティス( #BlackLivesMatter や #StopAsianHate に代表される人種的正義)を代表するリーダーであり、立ち上がって(ときに座りこんで)世界や国家を動かし、世代をつないでいます。

 

おれたちIBM Cognitive Applicationsのチームは、行き過ぎた資本主義のど真ん中、なんなら発生地にいるのかもしれない。そして大きく2つに分ければ、もしかしたらまだ資本主義が行き過ぎる方に背中を押しているのかもしれない。それは否定できない。

3人のリーダーたちには、「一体いつまでそれを続けるの!」と怒られてしまうのかもしれない。

 

それでも、グッと近寄ってみてもらえれば、その内部ではパワーバランスはどんどん変わってきている。そして、その変化を勢いづけるには、こうした活動を知ってもらい、それにエールを送ってもらうことだとおれは思っています。

ただの宣伝に見えるかもしれませんが、どうか応援してください。よろしくお願いします。

 

Happy Collaboration!