Collaboration Energizer | #混ぜなきゃ危険 | 八木橋パチ

コラボレーション・エナジャイザーとは、コラボレーションの場を作り、場のエネルギーを高め、何かが生みだされることを支援する人

エンタープライズソーシャルは高性能双眼鏡

当記事は2013年4月にin the looopに寄稿したものですが、元記事が削除されましたので転載します。


 

 

もはやin the looopにおける「最もホットな話題」と言っても過言ではない感もあるエンタープライズソーシャル。

今回は「ソーシャルウェアの捉え方と踏まえ方」を、高性能双眼鏡に見立ててお伝えします。

エンタープライズソーシャルにすでに取り組まれている現場のみなさんにも、そしてこれから始めようという方にも、新たな視点や気づきをお届けできれば幸いです。

 

 

エンタープライズソーシャルの効果とは?」という記事で、岡村さんが以下3つの効果を挙げています。

   1.   業務(ビジネス)の効率化    2.   イノベーションを創り出す    3.  (ソーシャル時代の)オープンな会社になる

 

「3つの効果はそれぞれ方向性が異なる」と書かれていますが、もう少し細かく、それぞれが示しているものを見てみましょう。

 

1.  業務(ビジネス)の効率化:

端的に言えば「ユーザーの日常業務の遂行にソーシャルの要素を組み込み、効率アップを図る」ということです。

ビジネスから、「今やらなきゃいけない目先の仕事」がなくなることはおそらくないでしょう(あればステキですが)

目前にある仕事へのいわば「近距離のフォーカス」や「ミクロな視点」は、積み重ね型の改善には欠かせません。

 

2.  イノベーションを創りだす:

まだ目に見えないものを削りだして孵化させていくという、「日常業務からの意識的なはみ出し」が重要になる点です。

発想の飛躍や視点のずらしがイノベーションを生みだしやすくすることはよく知られている通りで、フォーカスを近距離からずらし、まだ見えぬ「遠い未来にピントを合わせ」て、「マクロな視点」で俯瞰するイメージです。

この近距離と遠距離のフォーカスとミクロとマクロの視点の変換には、相当なパワーが求められます。脳内の意識化の移動ではあるものの、頻繁に両方を行き来するのには大きな労力が必要とされます。

 

そこで、その意識の変換を行いやすくするのが3つめの要素です。

 

3. (ソーシャル時代の)オープンな会社になる:

「ソーシャル時代のオープンな会社」とは、社員の行動や施策を広範囲に可視化し、個人、組織のモチベーションや施策の効果を、維持・向上・増幅させるという事です。

言い換えると、オープンリーダーシップやゲーミフィケーションを活用してエンゲージメントを強め、業務推進力やイノベーション創出力の向上・増幅を目指すということです。

 

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簡単な例で、3つのつながりを紹介します。

 

Aさんは、日常業務にまじめに取り組み、その積み重ねによって経験値やお宝を集めていっています。

それによって、近距離の目標や目的を意識した改善型の向上や効率アップを進めています。

 

そしてあるとき、オープンな対話を通じ信頼を深めてきたリーダーのビジョンと込められた想いに触発され、新たな取り組みを思いつきました。精神的にも技術的にもチャレンジングではありますが、うまくいけば自社に大きなアドバンテージをもたらす可能性があります。

ただ、その取り組みには社内の仲間の協力が不可欠です。パーティーを組むことが必要です。

 

そのためには、今度は自分がリーダーとなり、ビジョンを語って得意分野の異なるメンバーを探さなければいけません。さて、ではどこで…

 

この後はもう、書くまでもないでしょう。

想いとそこに至るプロセスを伝えることができる場所。信頼する仲間たちの行動を見て、真似て、自身ごとに置き換えて実施していける場所。

そんな「オープンなコラボレーションができる場所」が必要だということです。

 

 

一見異なるものごとですが、根底には同じものが強く深く関連して流れています。

社員も会社も幸せになれば、その幸せは社会にも還元されていくことでしょう。

 

エンタープライズソーシャルで、一緒に進むパーティーを。

Happy Collaboration!