以前、ものすごい衝撃を受けた<職業的パーソナリティー診断>の姉妹サービス〈リーダーシップ・アセスメント調査〉を受けました。
参考: 大衝撃 – 職業的パーソナリティ調査の結果を開示します
今回受けたのは2種類のリーダーシップ・アセスメントです:
- 最初の調査テストで、私のリーダーという役割に関連する性格特性と、優れたパフォーマンスへのモチベーションを明らかにします。
- 次のテストで、私のリーダーとしての知識や行動特性を調査し、高い業績をあげるリーダーのグローバル基準と比較してどれくらい実践できているかを明らかにします。
前回の職業的パーソナリティー診断との最大の違いは、上記の通り、すべてがリーダーシップの観点から分析されているということ。
つまり、「どんなタイプのリーダーか?」「現時点でどの程度うまくリードできるか?」を合わせ技で確認できるわけです。
前回のフィードバック・セッションでは、あまりの予想外な展開に、私はひどく狼狽えたり防御的になったりしてしまいました。その点、今回は大きく動揺することはありませんでした。
とは言え、「この数値はすごいな!」とつい口を突いてしまう衝撃的な数値が今回も…!
最後まで読んで欲しいので、衝撃的な数値は最後までとっておくことにします。
■ パチのリーダーシップにおける性格特性
リーダーシップに重要とされる25の性格特性群が、それぞれ10段階で示されます。
さらに25項目が以下の4クラスターに分類され、<どんなタイプのリーダーか>を大まかに把握できるのです。
- 「戦略の策定」… 思考するクラスター。情報収集や、所謂左脳を使う選好の強さを表す。
- 「人材の惹きつけ」… 人とコラボするクラスター。人間関係を構築したり、能力開発を好む選好の強さを表す。
- 「人々の鼓舞」… 人に影響を与えるクラスター。人を元気付けたり、自信をつけたり、鼓舞する選好の強さを表す。
- 「卓越性の達成」… 実行するクラスター。目標に向かって業務を推進していく選好の強さを表す。
以下、クラスターの分析結果です:
私は「人々の鼓舞」と「人材の惹きつけ」の選好が比較的高かったです。人に関わることが好きという傾向は、リーダーという立場でも変わらないみたいですね。
そして逆に選好が低かったクラスターが、卓越性の達成と戦略の策定です。
次に、クラスターではなく項目で、選好が高いものと低いものを見てみます:
高い項目
低い項目
上の解説文章にもありましたが、「戦略の策定」の項目が高いものと低いものの両方に表れています。
好き嫌い激しすぎ…。
■ パチのモチベーション・ランキング
高業績を上げるビジネスリーダーに必要な11種類のモチベーションのうち、何を重要視して何に惹かれていないかを個人の基本的価値観、信念、願望などから明らかにし、ランキングで表示します。
さっそく私のランキングを見てみましょう。
上から見ていくと「言われてみればまあそうなのかなぁ」という感じでしたが、下から見ると「ああ、まったくもってその通りだな」という並びになっていました。
それぞれの意味合いはこうなっています。
1 機能的リーダーシップ - 他者をリードすることと、自分の専門分野を持つことを組み合わせることを求める
2 専門スキル - 専門的なスキルを高度なレベルに発達させることを重視する
3 自由 - 自主的に仕事の仕方を決定することや自分の職務への期待を設定することを望む
・ ・ ・
9 起業家精神 - 新しい事業機会を生み出し、自分自身でそれらを前進させることを望む
10 経済的な成功 - 明確な経済的目標を持ち、収入が仕事への満足度と自尊心に強く関係する
11 企業リーダーシップ - 組織全体の大規模な目標を追求する中で、他者を管理することが動機となる
それにしても、我ながらよくこれだけはっきりと現れるなぁ…。
■ パチのリーダーとしての行動特性
このアセスメントは大きく2部構成になっています。1つは、日々の業務でリーダーとしてどんな行動特性を発揮しているか。 もう一つは、状況判断のテストの結果、全世界の高いパフォーマンスをあげるビジネスリーダーと比較してどの程度正しい選択ができているか。
まずは一つめの、私の日々の行動特性の発揮度を見てみます。
高い業績をあげるリーダーの12の行動特性の中でも、最初の性格特性の診断で出てきた「人々の鼓舞」と「人材の惹きつけ」に紐づく行動が上位に並んでいます。
これは自分の<人と関わるのが好きで得意>という特性を理解し、無理なくそれを発揮している状態ということですね。
それでは次に、2つめの「世界のリーダーと比べてどの程度正しい判断ができるか」を示すパートを見てみましょう。
全世界の高業績をあげるリーダーの行動特性ベンチマークデータと比較し、私のリーダーとしての行動特性がどのくらいに位置するかを示すものです。
自分のリーダーシップのなさに震えます!
すごくないですか? 1パーセンタイルですよ?
つまり、100人のデータがあったとすれば小さい順から数えて1番目、最も低いデータと言うことです。高業績をあげるリーダーとしての状況判断が、100人中最も不適当であろう人間が私だということです!!
って、これは冗談。
この診断は、あくまでも「高い業績を上げるビジネスリーダー」としての行動特性を示しているものです。
それが、私自身の行動特性(判断基準)と異なるだろうということははっきり自覚していたので、「1パーセンタイル」という数字にはびっくりしつつもスッキリ納得行きました。
今回受けたアセスメントは、一般的にビジネスリーダーと呼ばれる<従業員を統率し、責任を持って事業を牽引していく存在>にとっては、非常に有効なツールだと思います。
企業においては、幹部候補生の選定や、リーダー育成(タイプの見極め、強み/弱み認識、課題強化の策定)に真価を発揮するのではないでしょうか。
興味があるという方がいらっしゃったら、お気軽にパチまでお声がけください。またしても担当者につなぎます。
ひとまず製品ブローシャーが見てみたいという方はこちらからどうぞ:
IBM Kenexa リーダーシップ・アセスメント
(製品ページなくなってしまいました…。)
■ おまけ: カオスパイロット流クリエイティブ・リーダーシップ
先日、〈KAOSPILOT流クリエイティブ・リーダーシップへのフライト〉というミニ・ワークショップに参加しました。
ワークショップの前の講義で、「自分をリードする」「チームをリードする」「成果をリードする」の3つが重要だという話を聞きました。
そして私は前の2つ「自分をリードする: 他者に与えるインパクトを意識し主体的に行動する」「チームをリードする: Whyの意識を深く共有して組織の基盤を作る」は得意な方だけど、「成果をリードする」ことに無頓着で苦手なことを自覚しました。
今回の調査結果にもバッチリ現れている感じですよね。
さらに、これはカオスパイロット創始者のウッフェさんが言われていた、以下4つのコンピタンスとも強く関連してくるんだろうなぁ…。
意味づけ能力 - これがないとモチベーションを維持できない
関係構築能力 - コンフリクトを解決するコミュニケーション実践
変革能力 - 仕事や安心の意味を捉え直すことで現実と付き合う
行動能力 - 実行して実現させることで目標に近づける
ウッフェさんのトーク・イベントレポート「世界一幸せな国の世界一オルタナティブな男 – WORK MILLイベントレポート」もぜひ読んでみてください。
Happy Collaboration!