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マイナビTV 回答編 | 変化のチカラ -IBMの価値創造の秘密-

先日、「マイナビTV」という就活生向けのWEBセミナーで、『変化のチカラ -IBMの価値創造の秘密-』というタイトルで1時間ほどお話しさせていただきました。

番組内でQAコーナーもあったものの、時間の都合でほとんどお答えすることができず…。今回は番組内でいただいた質問で、おれが答えられるもの / 答えた方がいいと感じるものすべてにお答えさせていただきます(答えられないもの / 答えない方がいいと感じるものについては最後に触れます。)。

「社会」を変えるIBM

Q: 御社の考える「よりよい未来」とは何ですか?

A: おれが考える「よりよい未来」は放送でもお伝えしたとおり「誰もが自分らしくいれる社会」が実現している未来ですが、はて、それではIBMが考える「より良い未来」とは…?

これ、一言で答えられるものではないです。だって、たくさんの人が働いている企業において異なる意見や考えがたくさんあるのは当然のことだし、その答えをみんなでしつこく常に考え続けていこうよ! というものだと思うから。

そうした点を踏まえた上で、それでもあえてスパッと書けば、「誰もが『よりよい未来』づくりにもっと積極的に参画できる未来」じゃないかな。

 

Q: 入社したら、具体にどんな方面のことをやって自分の力を貢献できますか?

A: あなたは具体的にどんな方面のことをやりたいのですか? あなたの「自分の力」はなんですか? 自分の力が発揮できるところはどんなところだと思いますか?

まず、「自分の力」と「それが発揮できる場所や状況」を、仮説でいいので自分自身が理解しましょう。そのあと、周囲の人が思う「あなたの力それが発揮できる方面」を擦り合わせていきましょう。

あなたとあなたの力を知らないと、答えられないですね。それを試して明らかにしていくのが仕事というものなのかも。

参考: 

 

Q: インフラ系のお仕事が多いイメージですが、「社会に変化を」という意味では、より多くの人に変化を与えるお仕事が多いのですか?

A: 「インフラ系」という言葉も人によって結構イメージするものの違いが大きそうですが、たしかにエネルギーや食、道路や建物、医療や金融サービス、行政や教育など、暮らしの土台や生活の根幹にかかわるものが多いのは事実だとおれも思います。

そしてそれは多くの人にかかわるものなので、変化を与える機会が多い仕事だと言えるのではないでしょうか。

 

Q: パチさんの様な自分らしさを出すためにはどうしたらよいでしょうか?

A: うーん、答えるの難しい…。なぜなら、自分らしさを出さないことの方がおれにとっては難しいことだから。でも、質問いただいた方はきっとそういうタイプではないのでしょう、きっと。なので、そんな人にとってもいくらかは役立つかもって思うことを書きます。

上のように書いたおれですが、それでも以前は「このアイデアや意見は誰の同意も得られそうもないな」と思ったときは、言わないようにしていたんです。でも、あるとき知人に「意見やアイデアがあるのに言わないのは、周りの人たちに失礼だ。その意見を聞くことで、何か新たに思うことがあるのかもしれない。それなのにその可能性を一方的に奪ってしまうのだから。それに『少数意見』と『意見なし』には大きな違いがあり、私は少数意見も大事にしたいと思っているし、その存在を踏みにじるようなことはしたくない。だから、『どうせこう思っているのは自分だけだから』と黙ってしまうのはやめて欲しい。」と言われました。

みんながこの考え方に同意する必要はありません。ただ、そういう風に考えている人も世の中には実際にいるのです。

 

Q: 挙げられた実践例に携わることができるようになるのは、入社後何年目でしょうか?

A: 1年目かもしれないし、10年目かもしれないね。関わり方にもいろんな形があるしね。

ただ1つ言えることは、アサイン(任命)される仕事以外にも、社内にはプロボノやボランティア、コミュニティー活動など、自主的に手を上げることで関われる「仕事*」はたくさんあるということ。そしてそこで見せる「仕事っぷり」が、自分のやりたい仕事に自分を近づけてくれます。

*そもそも「仕事」の定義ってなんでしょうね? 個人的には、「雇用関係」を前提とした場合の仕事は、雇用者が取るリスクと同価値の、あるいはそれ以上のリターンを提供するための取り組みのことだと思っています。

セミナーで挙げた実践例、どれも記事にしているので紹介しておきますね。
アイリス株式会社 沖山翔 | 共創パートナーインタビュー#1
「AI医療機器」の技術を、病院からより広い社会へ

アグリテック・ワークショップ・レポート「はるさーゆんたく会」
「地域が豊かになる農業」を、産官学民連携で

Ocean to Table × Anastasiaセミナーレポート | ブロックチェーンで社会課題解決
SDG14「海の豊かさを守ろう」をブロックチェーンで支援

再生エネルギーと高精度気象データが作る脱炭素な未来社会 | オンライン・スペシャリスト対談
ネットゼロ社会の実現をスピードアップするために

実践例の紹介

Q: 入社時にITスペシャリストを選ばれたのはなぜ? (なぜ最初からエナジャイザーではなかったのですか?)

A: そもそも選んだつもりはなくて、「ITスペシャリストで登録しておいたから」と入社時の上司に言われた気がします。そしてそのときはそれが何を意味するのかもよく分かっていなかったのです。

 

Q: 出戻り社員に関して、どのような返答があるといい会社ですか?

A: 放送中にも言いましたが、「そんな人はいない」とか「聞いたことがない」という答えが返ってきたらヤバい確率が高い会社だと思います。

「自分の周りにもいるよ」や「結構たくさんいます」など、その存在がしっかり確認できるのが理想的ですね。

パチからのアドバイス

 

それでは、最後に、答えなかった質問についてです。

採用や人事制度のキッチリした話については、おれが中途半端な知識で答えるとむしろ混乱を招きそうなので、以下にメールで問い合わせてください。

中途採用: CAREER5@jp.ibm.com

新卒採用: SAIYO12@jp.ibm.com

たとえば、こういう質問です。

「入社までに必要な資格はありますか?」「勤務地について知りたいです」「コンサルティング事業本部とテクノロジー事業本部どちらにもITスペシャリストがあると思いますが違いは何でしょうか」「選考では、学生のどのような点を重視しますか?」「ITスペシャリストというのは、いわゆる他社で言うところのSEですか?」。

 

それから、統計的なものも答えるのが難しいですね。おれが答えることでむしろ誤った認識を持たれてしまいそう。たとえば以下2つの質問。

「リモートワークの割合を教えてください」「新卒入社して入った職種のまま働き続ける方の割合はどれぐらいなのでしょうか?」

そもそも「定義付け」でかなり変わりますよね。たとえば、おれがIBMのオフィスに物理的に行くのは月に2回くらいだけど、滞在時間は1回あたり平均2時間程度です。でも、取材でお客様のところに伺ったり外部の研修やセミナー会場に行くことは少なくありません。これってどれくらいの割合のリモートワーク?

「新卒入社して入った職種のまま働き続ける」も、そもそもの「職種の範囲設定」により「まま」なのかどうかの判断は難しいですよね。コンサルがコンサルテーションの一環としてイベントの企画運営することだってあるし、マーケターがプロジェクトマネージメントをマーケティングプランを成功させるためにすることもあるわけで。

 

以下、参考に以前書いた記事を2つ紹介します。もう少し読んでみたくなったら、ぜひ。

コロナ前の2019年、中央大学で授業をしたときにいただいた質問への答えです。

 

We must change to remain the same.

 

Happy Collaboration!