Collaboration Energizer | #混ぜなきゃ危険 | 八木橋パチ

コラボレーション・エナジャイザーとは、コラボレーションの場を作り、場のエネルギーを高め、何かが生みだされることを支援する人

目が覚めると牛になっていたのでまた反芻した

夜更けに目を覚ますと、牛になっていた。

顔に手をやったら、鼻に輪っかが付いていた。耳には札が付いていた。胸にはベルが付いていた。

なんだこれっ? とびっくりして声を上げたら、モーッモォォォー! って太い声が出てきた。

よだれがでろーんって、水たまりみたいになっていました。牛です。

まごうことなく、モーモー鳴くあの牛になっていました。。。
ああ、こんなことならインドに生まれれば良かった。神さま扱いだったのに。

あ、でもスペインじゃなかったからまだマシか。闘牛とかマジ勘弁して。

そういやロデオっていうのも嫌だな、でもどうせ乗られるならカウガールがいいな。

あーあ。まあ文句を言ってもしょうがない。栄えある和牛としてA5ランクを目指すか! …って喰われてどうするよ喰われて。

ということで、少し気持ちが落ち着いてきたので、牛らしく反芻をはじめることにした。

もう何十年も何度となく考えて口にしては戻し、考えて口にしては戻ししていることを、改めて考えてみよう。

Moo

「日本には××がある」とか「日本人にはできる」とか、「男の子なんだから我慢しなさい」とか「いい年齢していきがっちゃって」とか。

後者に抵抗感じる人であっても、前者を普通に使う人が多い気がする。同じくらい気持ち悪い言葉だと思うんだけど…。

■ただその土地に暮らしてるだけじゃん

ただその土地に存在しているだけで、主体的に関係性を深めているわけでもない人が、「日本文化は世界一だ!」とか「さすが日本人ならではのおもてなし!」とか言うのを聞くと「はあぁぁ?」ってなります。

実際に一番かもそうじゃないかも、それはどっちでもいいんだけど、なぜそれをあなたが誇るの? と思わずにいられません。

「日本」を意識して生きている人や、「日本のために」という意識を持っている人たちのこういう言葉にはなんら抵抗ないです。

すごいなと思うし、自分にできることはそういう人たちを応援することだと思っています。でも、なんだかそうじゃなくて、都合良く「さすが俺たち私たち日本人!」って言ってる人がやっぱり多くないですか?

で、大体そういう人って、なにかあると超高速手のひら返しで「だからあいつはダメなんだ。日本の恥!」みたいなこと言うよね。

これ、「地元の人たちへのインタビュー」でよく目にする「XX選手はXXX県の誇りです」ってのも同じです。

距離的な近さから親密さを感じるんだろうけど、県だのなんだのに結びつけなくていいから。いや、選手が地元に支えられていて、あなたが地元にコミットしているならいいんですけど。

結局、意識して国なり土地なりを選択しているのか。関係性を結ぼうとしているのかってことじゃないかと思います。

みんな、日本を選択して日本で暮らしているの?

■だめだだめだだめだ

男の子なんだから泣いちゃだめだ
女の子なんだから可愛くしてなくちゃだめだ
母親なんだからお弁当くらい作ってあげなきゃだめだ
父親なんだから強くなくちゃだめだ

学生なんだから先生の言う通りにやらなくちゃだめだ

仕事なんだから上司の言うことに逆らっちゃだめだ

武士なんだから二言を吐いちゃだめだ

日本人なんだから…
本日のテーマそうですとも、ええ。俺はたんなるひねくれモノです。
中指立てて唾はいて、Moo! Moo! Moo! って意気がっていたいだけのパンク牛です。
さて、いったい何回目の反芻だったんだろう? いつか、きちんと消化しきれる日がくるのかなぁ。

Happy Collaboration!

Moooo~