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バックステージレポート |イベント「B Corp認証のこれまでとこれから」

この春、B Corp認証を取得したUMITO Partnersとハーチを中心に、B Corp関連のイベントを2回開催し、イベントレポートとして以下の2つの記事を書きました。

今回はその裏側というか、イベントそのものではなく、イベントの準備から実際にやるまでの間に思ったことや感じたことを書いておきたいと思います。

まず最初に、一番書きたいと思っていることを。

やっぱりいい仲間とやるリアルイベントは、サイコーに気持ちいい!!
一緒に作ってくれたみんな、心から本当にありがとう!!



 

「準備もけっこう大変だし、最近はいろんな人がいろんなタイプのリアルイベントをやってくれているし、別におれがやらなくてもいいよね。」

——コロナ禍でしばらくリアルイベントを開催していなかったおれは、すっかり「準備ミニマム」でも開催できるオンラインイベントの「楽チンさ」に過適応していました。

そんなある日、おれが前から大好きで、勝手に応援していUMITO Partnersとハーチという2つの会社が同時期にB Corp認証を取得したことを知ります。そしてなんと、その両社の認証取得を支援したのが、ちょっと前に友だちになったばかりの岡さんだということも。

そんな! 昔から好きで追っていたB Corpが、急におれの身の回りに溢れているだなんて! 

 

両社のB Corp認証をお祝いしたい。そして同時に、最近感じているB Corpに関する心配についても、多くの人と話し合うちょうどいい機会なんじゃないだろうか?

それならば、少し前から「一緒に何かコラボしたいね」と話していた廣畑さんと吉備さんともご一緒するちょうどいいチャンスでもあるのでは? そしてリアルイベントをやるなら、コロナ前から「おれが最も信頼しているワークショップデザイナー」と公言し続けている我有さんにも加わって欲しい!

…と、そんな感じでみんなに話を持ちかけてみたところ、全員からご快諾いただきました。

 

Facebookメッセンジャー・グループを作り、あとはみんなで内容を決めていこうと、以下を最初に投げかけたのが5月中旬です。

狙い | 「B Corpムーブメントをもっと『開いて』いくために」

B-Corp取得企業が日本に増えているけれど、リアルな変化を感じている生活者は少ないのではないか? 過渡期だから? 放っておいても今後変化していく?? 本当かな…。

『B-Corpが「一時のムーブメント」となり、「選ばれしものたちの秘密結社クラブ」的な存在となってしまって、なんら社会変革につながらない』 ——そんな最悪ケースシナリオを避けるためには何が必要か、そんな話をみんなでしよう!

要検討事項 | 規模? 日程? オンラインも同時開催? 懇親会? 告知ページ?

 

 

ほとんどの登壇者同士が「はじめまして」の中、みんながおれの投げかけに対して、自己紹介を兼ねてアイデアをどんどん出してくれました。

そして「ひとまず6月下旬をめどに準備を進めていこう」と決まったのが5月の下旬。

まずは日程と場所を決めようということで、廣畑さんが英治出版の「EIJI PRESS Lab」を、吉備さんが日建設計の「PYNT(ピント)」を使用できる候補日を確認してくれました。

 

ここまで決まった段階で、6月上旬の朝、参加できるメンバーで初めての「オンライン顔合わせ」を行いました。

ちなみに、この段階でおれはもうウキウキです。だって、自分が好きな人たちを集めてイベントをやるんですから、楽しいに決まってます。あとはみんながみんなのことをちゃんと知ることさえできれば、どう転んだってイベントは順調に進むはずです。

そんなわけで、この日は細かいことよりも、どんな人がどういう理由で参加しているかを知り合うことができればそれでOK。そして同時進行的に進んでいたメッセンジャー・グループでの話し合いで以下が決まりました。

 

◎ 集客準備&方法 - 既存のPeatixアカウントを活用して会場提供者がページ作成
◎ 参加費用は無償(飲食実費は参加者に任意で「投げ銭」してもらう。)
◎ オンライン配信は主催者の負担が増えるので今回はなし
◎ 全員主催者

そして何よりも、一番大切なグランドルールが決まりました。
◎ 登壇者全員が楽しみながら準備して、当日を迎えられるようにすること

 

そのためには、誰も必要以上に無理をしないこと——。やらなくても済ませられることはやらない。苦手なことは最小限にする方法を考える。自分だけでは大変と思ったらサポートをお願いする。

誰にも「どうして私がこれをしなくちゃいけないの…」と思って欲しくなかったのです。もちろん、おれ自身も。

そんなわけで、参加者向けのオンライン配信はしないけれど、登壇者は無理せず都合がつく人は会場で、難しければオンラインで登壇としました。

 

そしてここでちょっとこだわったのが、「せっかく2回開催するのだから、せめてどちらかには参加できるようにしたい」ということ。

なので、場所を変え、時間帯を変え(業務時間内の方が参加しやすい人と業務後の方がいい人がいるので)、せっかくならと曜日も別にして、以下日程での開催とすることを決めました。

  • 6月22(木)夜@恵比寿 EIJI PRESS Lab

  • 7月7日(金)昼@飯田橋 PYNT

 

一つだけすぐに決まらなかったのは「せっかくだから、興味関心度合いが高い人に来てほしい。でもどうやってそれを確保する?」ということ。

結局、これは申し込みの際に、「B Corpの何に興味があるのか。このイベントで何を聞きたいか」を必須項目として(選択式ではなく)フリーコメントで書いていただくことにしました。

個人的には、これは大当たりだったかなと思っています。おかげで、質問に対するそれぞれのメンバーの考えを事前に確認することができたし、それによってイベントの中心に何を置くかが、オンラインで話し合いを通じてかなり明確になりました。具体的には、以下が整理されました。

「イベント当日になにが語られるべきなのか」「メンバー内で、意見が共通しているところと異なっているところがどこなのか」「限られた時間の中で何を削ぎ落とすのか」などなど。

 

そしてここからは当日に向け、じわじわと話し合いを進めて中身を詰めていきました。

でもグランドルールがあったので、スローペースではあったけれど、変な焦りとかはなかったんじゃないかな。

 

迎えた当日、UMITO Partners編では藤居さんが、ハーチ編では松田さんが、事前確認をバッチリ活かしたプレゼンをしてくれました!

そして「なぜ、この会場でB Corpイベントをやる意義があるのか」という話をしっかり語ってくれた廣畑さんと吉備さん。

会場で参加者を置いてきぼりにしないよう、適宜B Corpの解説を差し込んでくれた岡さん。

思いつきでドンドン進行を変えるおれの面倒をしっかりと見てくれた我有さん。

そんなみんなのおかげで、おれは目一杯楽しみながら、会場の空気と自分たちのテーマをシンクロさせながら進行させてもらいました。

いやー、本当にいいイベントでした。

この写真、みんな笑ってていい感じで好き

いい人たちが集まっていい気持ちで仕事をすれば、自ずといいイベントになる。

必要なのは、登壇者全員が楽しみながら準備をして、当日を迎えられるようにすること。

再び自画自賛させていただきますが、久しぶりにそれを実感できた、と〜ってもいいイベントでした。このメンバーを軸に、また何かやれたら嬉しいな!

そしてこういう「誰も搾取されることのないイベントやプロジェクト」が、もっと社会にたくさん拡がるといいな!

 

UMITO Partners 藤居 料実さん
ハーチ 松田 共代さん
B Corp認証取得支援コンサルタント 岡 望さん
英治出版 廣畑 達也さん
日建設計(PYNT) 吉備 友理恵さん
脱炭素DX研究所(メンバーズ)所長 我有 才怜さん
みんな本当にありがとう!


Happy Collaboration!