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ミツカンの『鶏のさっぱり煮』 - 宣伝会議サミット/クリエイティブフォーラム2010から

先週金曜日(7/23)赤坂で開催された「宣伝会議サミット/クリエイティブフォーラム2010」に行ってきました。
午後からの参加で、3つのセッションを聞いてきたのですが、株式会社ミツカンさんの「PRとマーケティングの融合」というセッションがたいへん興味深かったです。
ソーシャルメディアについての言及もチラッと出てきましたので、メモと感想を記録しておこうと思います。

 

なお、内容は各スピーカーが言ってる言葉どおりではありません(というか、かなり自分の言葉に変えてます)。
また、自分の感想は赤字にしました。

 


宣伝広告融合~消費者を動かすメディアとメッセージ~
株式会社ミツカン 安田 聡 氏

 

■ 広告を投下しても、商品が動かない時がある。
「これは○○で、△△で、xxです」が溢れ、消費者は飽きているのでは。そして、疑り深く/賢くなっている。
これは自分や自分の周りの人たちのことを考えても明らかですよね。だからこそ、従来のマスメディアの使い方だけでは上手くいかないケースが増えているわけです。
そこでミツカンさんの取り組みは「広告とPRの融合」と「ソーシャルメディアとの組み合わせ」になるわけですね。

 

■ PRのポイント
○ 話題になっている感(空気感)の醸成 / 第三者が情報発信(信頼性)
× コントロールできない

 

■ PRと広告の融合: 役割分担とメッセージ連鎖で購買へ
⇒ 話題感を"自分ゴト化させる"(PR:話題づくり / 広告:商品情報)
いわゆる「戦略的PR」ってヤツ、かな。戦略的PRって、上手くいくとマスメディアやソーシャルメディアの効果を数倍にする「ブースター」としてものすごい威力を発揮するようですね。

 

■ 「お酢を毎日、健康に」キャンペーン(2009年実施)
(左脳系に訴える)PR: お酢の健康に良い面「内臓脂肪低下」を新聞の科学面に。
(右脳系に訴える)広告: お酢を使った毎日食べられる健康メニューを雑誌やWebで。
新聞・テレビ・折り込みチラシ・店舗・雑誌・Social Media(クックパッド)・自社メディアを連動させる(受動的な「テレビ・新聞」からスタートして能動的な「雑誌・Web」への流れをデザイン)

 

■ 鶏のさっぱり煮キャンペーン
「肉と酢の相性の良さ」はこれまでの常識にはない部分。それを覆すチャレンジ
(左脳系に訴える)PR: 「主婦の本音」などのデータを探しながら/作りながら、「肉」が健康に大きく付与する点をリリース
(右脳系に訴える)広告: お酢を使った毎日食べられる健康メニューを雑誌やWebで。
現在まだ結果は出ていないということでしたが、ちょっと苦戦している風なのかな?

 


戦略的PR に関しては十分な知識を持ちあわせていないので、今後もっと勉強してみたいと思いました。

 

もし、このエントリーをご覧になっている方で「私も宣伝会議サミットに参加してました」という方がいらっしゃったら、ぜひ他のセッションの紹介やこのエントリーへのコメントをお願いします!

Happy Collaboration!