Collaboration Energizer | #混ぜなきゃ危険 | 八木橋パチ

コラボレーション・エナジャイザーとは、コラボレーションの場を作り、場のエネルギーを高め、何かが生みだされることを支援する人

人・金・仕事とソーシャルウェブ

先日、社内で私よりもず~~~っと若い入社1~2年目の仲間に向けて話をさせていただく機会がありました。

そのセッション用のプレゼンパッケージを作っていたら、前からぼんやり頭にあった「人・金・仕事」についての考えとか、「自分の仕事に対するこれまでのスタンス」を、もう少し整理しておきたいなと思ったんですよね。
 
まとめるというと大げさだけど、言語化して頭をすっきりさせたいな、と。
外に出してフィードバックを頂き、もっとちゃんと考えを深めたいな、と。
ということで。
 

 
就職・転職活動やスタートアップ、はたまた今いる社内での仕事、そのいずれであっても、仕事に対して「自分から仕掛けられる」人はいい。
「仕掛けられる」というのは、自分主体で積極的にアプローチしているということで、それだけの力もチャレンジ精神もあってのことだと思うし、そのままでいればOKだと思う。心から羨ましいと思う。
 
でも、みんながみんなそうだというわけでも、そうなれるというわけでもくなくて、「消極的」とまではいかなくても「そうせざる得ないことをしているだけ」という受け身なスタンスの人も決して少なくないんじゃないだろうか…。
 
 
俺はときどきカッコつけ過ぎたことをついつい言っちゃうもんだから勘違いされるんだけど、仕事に対して仕掛けたことはほとんどありません。
実際には「自分から仕掛けた」経験よりも圧倒的に流れに漂ってきたことばかり…。
ただ、選択肢を前に「どれを選んだら、俺は一番自分のことを嫌わずにすむだろう?」っていうのを選んできて今に至っている。
まあ、この話はまた別の機会にじっくり。
 
 
「人・金・仕事」が仕事をしていく上で大切だという話を聞いたことがある。
人とは、一緒に働く人のこと。これは同僚や上司、部下など、同じ会社内でやり取りする人たち。
金とは、もちろん給与などで手にするお金のことでもあるけど、「(一定の範囲での)安定した収入」も含んでいる。
仕事とは、仕事の中身で、自分が日々やっている業務と会社が行っている事業の両方。
 
この「人・金・仕事」の3つのうち、3つとも満足している人というのは最高に幸せなビジネス・パーソンで、2つに満足していれば結構幸せ。満足しているのが1つであれば、その仕事から離れることを考えたほうがよい、というものだ(ゼロは言うまでもない)。
1つだけでは、「不安感と満足感」や「欠乏感と充足感」のバランスが我慢できる範囲を超えてしまいがちで、たとえば「金」だけの場合、「人」と「仕事」を我慢しているうちに自分が"擦り切れてしまう"というのだ。
もちろん、これはあくまでも「多くの人にあてはまる」という一種の傾向のようなもので、これまではそういう人が多かったということに過ぎない。なので、これからの人たちもそうだろうと考えるのに十分かどうかは俺にはわかりません。
でも、感覚的に自分にとっては非常にしっくりきています。みなさんにはどうですか?
 
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ここからはこれまでの話をベースに、さらに考えてみたいと思います。
「人・金・仕事」のうち、今すぐ自分で行動を取れる、それも簡単にアクションに移せるのは「人」なのではないでしょうか。
 

イメージ

 
今いる職場で、今やっている仕事で、「金(収入)」をアップするためにできることは限られているでしょう。真面目に仕事をきちんとしていくという、おそらく多くの人にとっては「これまで通り」を続けていくことそのものでしょう。
そして「仕事」も同様で、自分の担当業務を変更するのは簡単ではありません。「金」と同じで、真面目に仕事をして実績を積みチャンスをもらえることを待つのが基本かと。
この2つは、企業内で働く人の多くにとって、常に変更できるものではないし、いつでも選択のチャンスがあるということでもないですよね。
 
では、「人」です。
ここまでのロジックで言えば、「同僚や上司を自分で入れ替えることはできないのだから、金や仕事と同じではないか」ということになると思います。
でも、その人たちへのアプローチの仕方は簡単に、今すぐ変えることができると思うのです。
 
これまでよりも、もっとオープンに自分の仕事に対する考えや期待を明らかにできる世の中になっていますよね。社内にソーシャルウェブ・ツール(ソーシャルウェア)があれば、自分の考えを出していく、発信していくことも簡単です。
マイクロブログ(つぶやき)で社内外のコラムや記事を紹介すると共に自分のコメントをつけていくだけでも、これを持続していけば自分がどんな考えで仕事をしているかを、そしてこれからどうしていきたいのかを、これまでよりも社内のずっと多くの人に知ってもらうことができるでしょう。
 
社内にソーシャルウェブがないという方は、社外のソーシャルを活かしていくことを考えればよいでしょう。
「社外で発信したって社内に伝わらない」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。時には、社外に発信したほうがより早く社内に伝わっていくということもあるものです(くれぐれも自社のソーシャルに関するガイドラインを確認することをお忘れなく! そしてあなたの良識も、ね)。
 
誤解しないでほしいのですが、もちろん、ソーシャルウェブ上だけで良いことを言ったり、期待・希望を語っているだけでは駄目でしょう。
実際に直接顔を合わせた時にそれを伝えていくことも大切だし、なによりも「xxに興味があるって言ってるアイツ、これまでxxをちゃんとやってきているな。」と思ってもらえるよう、やるべきことをきっちりやっていないと駄目ですし、きっちりやってきたことを伝える努力も必要でしょう。
このあたりは、ソーシャルの増幅作用をきちんと考慮して「口ばっかりの人」と捕らえられないように、「自分マーケティング」をきちんと考えたほうがよいですね。
 

  
久しぶりにブログ書いたら、やっぱりクドイ系になっちゃっいました…。
なお、今回のエントリーを面白いと思ってくれた人には、以下の本とエントリーを紹介します。
 
■『自分を広告する技術』 (コミュニケーション・ラボ代表 佐藤達郎さん)
 
2人とも知的な刺激やアイデアを提供してくれる方で、(一方的ですが)私が大好きな人です! と、勝手に告白。
Happy Collaboration!