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『実力を100%発揮する方法』を読みました - 優等生になんて負けるか!

去年、『知らない自分に会いにいこう - 占いの向こう側』というエントリーの中でもちょっと触れた本、『スタンフォード大学の超人気講座 実力を100%発揮する方法(シャザド・チャミン著)』を読みました。

ググッときた一冊だったので、読書メモをシェアします。


 

成功するか失敗するか、それを決めているのは「心」であり、気の持ち方だ

--自己啓発本やらマインドセット本によくあるフレーズですね。 そういうの嫌いじゃない方ではありますが、「はあ、またですか」という感じがするのも事実。

でもこの本は、著者がプロのコーチとして、そして企業家として実践してきた内容を紹介するだけにとどまらず、その背景や根拠をきちんと科学的に紐解いてくれているので納得感が高い一冊です。

内容は、大きく分けると以下の3つ(順番や分量ではなくポイントがという意味)から成っています:

 

  1. 自分の中の賢者と10人の妨害者の紹介と分析
  2. 妨害者の対処法: やっつけ方と付き合い方
  3. 賢者の育て方: ポジティブ・インテリジェンス値(Positive Intelligence Quotient)を高める方法

 

賢者とは…ポジティブで楽観的な感情を司る「共感力」「探究力」「革新力」「方向づけ」「実行力」の5つの力。

妨害者とは…幼少時に「生存脳」の中に生まれ、その後無意識下で習慣化された自身の利益を損なわせようとする心の声。「裁判官」をリーダーに10パターンの妨害者に分かれる。 (10人の「内なる妨害者たち」のラインナップ: 裁判官、仕切り屋、潔癖性、優柔不断、優等生、八方美人、犠牲者、移り気、こわがり、理屈屋)

PQ値とは…心が、敵でなく味方として働いている割合。75を分岐点に物事がどちらに動くか変わる。

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良い本は「単なる知識」にとどまらず、実践への第一歩を踏み出させてくれるもの。

私も今年になってから、この本の教えに従って「自分の中の妨害者を日々弱らせていくこと」にトライしています。妨害者の妨害をしてやるということですね。

 

「妨害者の妨害」は難しくありません。

「合理的に考えればこっちを選ぶべきだって、どうしてそんな自明のことにみんな気付かないのさ? まったくこんなことに無駄な時間かけちゃって…」なんて声が頭の中で聞こえてきたら、「自分の中の"裁判官"が"理屈屋"と"仕切り屋"を引き連れてやってきている!」と、活動を始めた妨害者の名前を言い当ててやるのです。

ネガティブな足かせを自分に履かせようとする嫌なヤツの登場を、言い当ててやるだけです。

たったそれだけのことで、ヤツらはその力の多くの部分を失います。 (なんだかまるで、民話やおとぎ話に出てくる妖怪や魔物のようですね。)

「自分にはできない」と受け取るか、それとも「自分にはできないとヤツらが言っている」と受け取るかには、大きな違いがあるのです。

 

本の中には、妨害者を弱めるだけではなく、賢者を育てる方法やPQ脳のトレーニング方法も紹介されています。

でも、個人的には最初からいろいろと追うのは難しいと感じているので、こちらは少しずつ実践に持ち込めれば良いかな、と軽く考えています。 (「1日100回、自分の身体感覚に10秒以上神経を集中し続ける」って、なかなか継続が難しい、ヘビーなトレーニングですよね…。)

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本の中に何カ所か「個人的にグッとくるハイライト」があるのですが、その中から1つだけ抜き出します:

共感の対象には自己と他者があり、いずれも大切である。自己への共感が強まれば、他者への共感も深まるのが一般的だ (略) 私たちはみな、一人残らず不完全であり、決して理想の人間にはなれない。その結果、私たちは例外なく自分や他人の裁判官に責められることになる (略) 理想を実現できず、そのために自分や他人の裁判官に苦しめられない日は一日とてないはずだ。そうであればこそ、日々、自分自身に共感する必要があるのだ。

他者への共感力が足りないのは、自分への共感を抑制しているから…なんじゃないかな。

というわけで、興味を持たれた方は、こちらを参考にご自身の妨害者の特徴をチェックしてみてください。

敵は心の中にあり!実力を100%発揮する方法を見つける無料判定サイト

 

いやぁ、それにしても私の中の「優等生」「仕切り屋」「理屈屋」は手強いです…。でも負けないぞっと!

Happy Collaboration!