読書メモ
佐久間 裕美子さんの『Weの市民革命』をようやく読んだ。 数カ月前に書店で手に取り、いきなり冒頭にギル・スコット・ヘロンの『Revolution Will Not Be Televised』のことが書かれていて、なんとなく「ああ、この人とは気が合うかもしれない」と勝手に親近…
そういえば、去年の読書まとめ的なブログ記事を書いていませんでした。85冊…少ない。やっぱり移動時間が減ったことがその理由ですね。 …と思ったら、2019年も91冊でした(<2019年の15冊と振り返り>)。なんだ。ほとんど変わっていない。ここ数年、少しずつ読…
ちょっと前に郵便ポストに「ファンをはぐくみ事業を成長させる 「コミュニティ」づくりの教科書」が入っていて「あれ?」と思っていたら、最後の方にアンケート回答サンクスコーナーに自分の名前を見つけました。そうだった、数カ月前にアンケートに答えてい…
SDGs関連の本はこれまで数冊読んでいますが、この本『SDGsが生み出す未来のビジネス』の特徴は「日本のビジネス」という視座にこだわっているところかと思います。 買う気満々でしたが、ありがたいことに献本いただきました。 この本の大きな流れは、まずSD…
「話題になっていることに乗って、騒動のおこぼれにあずかかろうとしているように見えそうなことはしたくない。でもときどき、どうしても一言言いたくなっちゃう…」 -- 皆さんはそんなことないですか? おれはあります! きっと普段から、多くの人に自分の主…
ソーシャルメディアとAIと民主主義。 -- 昨日、読み終えたばかりの『AI vs. 民主主義 高度化する世論操作の深層』という新書のキーワードはこの3つだ。 そして3つのキーワードは、職業としても個人の活動としても、ここ10年のおれの活動の柱となっている言…
2019年に読んだ本は12/19日時点で91冊でした。去年より9冊少ないけど、年末にまとめてそれくらい読みそうな気もします。今年の傾向は、例年より「最後まで読みきらずやめた」本が多かったことかも。 でもそれは、意識して手にしないと読みそうもない本に意…
1 「幸福という感情は伝染する」 2 「幸福とは自分自身のなかにある」 3 「幸福は自分で育てて強められる」 ここ10年ほどで、この3つは科学的な根拠を持つ事実としてかなり広く知られるようになったと私は思っているのですが、実際のところどうなんでしょう…
いろいろと話題のグレタさんの本『NO ONE IS TOO SMALL TO MAKE A DIFFERENCE 』を読みました。 ペンギン・ブックス出版の約70ページの薄い本で英語版しか出ていませんが、難しい単語や言い回しはほとんど出てきません。グレタさん自身がスウェーデン人で英…
少々前なのですが、コペンハーゲンの戦略デザインファームBespoke社の本『Book of Futures』の日本語版『フューチャーデザイナー・ブック - 未来を創る方法論と実践方法 -』が、Amazonで発売開始されました。 今回、私は翻訳をさせていただきました。 (黒…
先日、LIFULL HOME’S総研の「住宅幸福論 Episode.2 幸福の国の住まい方 ー日本・デンマーク住生活比較調査ー」記者説明会に参加してきました。 HOME’S総研の島原所長の説明はおよそ90分間で、そのあと、いただいてきた約250ページの本を読んでいるのですが……
あけましておめでとうございます。昨年のうちに書くつもりが、ぼんやりしてたら2019年になっちゃってた! 私が去年読んだ本はちょうど100冊でした(ちなみにマンガはシリーズ全部で1冊カウントです)。去年より減ったかな? と思っていたけど、そんなことなく…
自分の興味や方向性をあらわす言葉の一つとして #幸福中心設計 をここ1年ほど使っています。 先日書いた、質問票への答え(脳みそ解体再構築)集というブログエントリーでは、以下のように #幸福中心設計 を説明しました。 僕らは幸福を追求する生き物なは…
以前『俺のクレド』にも書きましたが、私は「みんなが自分と周囲の個性を大切に尊重しながら、幸福とつながりを感じながら生きる」世界が身の周りに拡がって欲しいと願っています。 でも実際には、「自分らしさや自分の感情を上手に隠して生きる」ことがま…
昨夜、WORK MILL 第2号 『THE DANISH WAY - デンマーク 「働く」のユートピアを求めて』の発売記念イベントに参加してきました。 COVER STORYの<オルタナティブの希望>やCOLUMNの<クリスチャニア 「自由と寛容」の源流を訪ねて>、SPECIAL TALKの大本さんと遅…
2017年も終わりですね。年内最後のブログは、自分の中で年末の恒例になっているのが1年の読書ログの振り返りです。 私が今年読んだ本は88冊でした(ちなみにマンガはシリーズ全部で1冊とカウントしています)。 パチが選ぶ、輝け2017年読書ベスト・イレブン!…
私が『なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか』という本を手にした理由は、「プロジェクト・アリストテレス(※)」という「心理的安全性が成功する優れたチームを作る鍵である」というGoogle社の有名な研究結果の分析、あるいはその研究過程が取り上げられて…
「ほぼ日に載ってる感想文の”Pachi”って、ぱちさんだよね。読んですぐ分かった。」 先日会った友人にそう言われて見てみると、たしかに俺の燃え殻さんへのメッセージが掲載されていました。 ページの一番下に。 ちょうど本を読み終えたその日。糸井さんのツ…
銃撃戦すら覚悟して、SWATチームはギャングのアジトに踏み込んだ。 逃げようとする男たち、怯える女たちとその胸で泣き叫ぶ赤ん坊…。隊員の一人ボブは、白い粉を探してキッチンに踏み込み食器棚のなかを引っかき回した。 しばらくすると、ボブが赤ん坊を抱く…
自分の心の奥から聞こえる声に向き合い、まったく違うフィールドで働きはじめる。 そんなチャレンジをする友人の話を聞きました。 自分の価値観と、自分を取り囲んでいる価値観とのズレから目を逸らさない。 自分の中の小さな違和感にギュッと蓋をしたり、モ…
「知識があること」が、常にポジティブな結果をもたらすわけではない。むしろそれがネガティブな状態を招くこともある。 -- 「まあそうかな。」と多くの人がおそらく感覚的に同意するんじゃないでしょうか。知識があるが故に二の足を踏んだり、必要以上に用…
ひと月ほど前に「シェアリング・エコノミーまずは実践するよっ」って書いたら、「この本読んでみれば」とご紹介いただきました。 限界費用ゼロ社会 発売から2年弱経ったベストセラーですが、内容的には古さは感じませんでした。 むしろ、こうした「未来予測…
「働きかたを考える」という記事を、雑誌やウェブメディアを通じて毎日目にします。 (とは言え、半分くらいは「働かせ方を考えるじゃんこれ」って読んでて思うもののような気もしますが。) 国連の定めたSDGs(持続可能な開発目標)にも、「働きがいも経済…
「お主は人に施すことに喜びを感じるタイプじゃな。…ふむ、だが同時に人に騙されないようにする用心深さもお持ちのようじゃ。」「なになに。”助け合いは大切だけど、社内は助け合いよりも競争と疑いで満ち溢れているじゃないか”だと。ほほお、お主は世の中の…
数年前に、岡壇さんの『生き心地の良い町--この自殺率の低さには理由がある』を読み、そのあまりのおもしろさに岡さんの話を聞けるイベントに参加してきました。 「生き心地の良い町」と「活き心地の良いコミュニティー」 岡檀さんのお話@みらい館大明 今…
鎌倉投信のファウンダーの一人である新井和宏さんの新しい書籍『持続可能な資本主義』の出版記念講演に、一週間ほど前ですが行ってきました。 d21.co.jp 約80分の講演は、その半分が本の中で書かれている話で、残りの半分が本には載せられなかった裏話という…
資産とは、ある程度の期間にわたり恩恵を生み出せるもののこと(…)使用したり、放置したりすれば、価値が減少する --当たり前に聞こえるこの言葉も、資産の意味するものが「友人関係」「スキル」「健康」「評判」だと聞いたら「え?」と思う人も少なくないの…
先日、『UX × Biz Book~顧客志向のビジネス・アプローチとしてのUXデザイン~』という本を買い、出版記念セミナーに参加してきました。 参加理由は主に2つです。 1つは、共著者の中に名前を存じ上げている人や知人・友人が数多くいたこと。ここ数カ月で急速…
あけましておめでとうございます。2017年もよろしくお願いします。 ここ何年か、毎年1年間の読書を振り返るブログ記事を書いていました。が…年明けちゃいましたね。でもやっぱり2016年読んだ(「出版された」ではありません)本を振り返ってみようと思います…
ソーシャルシフト・ラボで行動を共にしている萩谷さんのブログ記事『"暑い、足りない、隠せない" 時代の新経営原則』を読み、おもしろそうだし学びが多そうと『ビッグ・ピボット―なぜ巨大グローバル企業が〈大転換〉するのか』を手にしました。 どんどん暑く…