先週、北九州市に地域イノベーションの視察&ワークショップに行ってきました。
介護、ロボット、資源循環、再エネ…あたりのテーマでいくつか施設を訪問させていただき、最後にぜーんぶまとめてアイディエーションという感じの2日間で、刺激が多く楽しい時間でした。
おれは北九州市は初訪問だったのですが、「なんでこれまで行っていなかったのかな?」と思いました。役所の方たちや地元企業の方たちからは「まだ極々一部しか見れていませんよ」とのことだったので、次の訪問が楽しみです。
北九州エコタウンとエネルギーパークのことを書こうかな、とも思ったのですが、ちょっと時間がないのでそれは写真を何枚か見ていただくとして、ここで一番書きたいのは、実は、本編の視察&ワークショップからちょっと外れた「資さんうどん」というお店でのできごとについてです。
「しさんうどんって、変な名前だなぁ。食べたらお金持ちになるとか、そういう"願掛け"的な名前かな」なんて思いながら、まったくの予備知識なしに入ったうどん屋さん。
時間はお昼ちょっと前だったのですが、前を歩いていた人がどんどん入っていく様子に、思わず「じゃあおれも」と吸い込まれました。(あ、そうそう。名前は「しさん」ではなく「資(すけ)さんうどん」ですって。)
4人がけのテーブル席と、4人が横並びになるカウンタースタイルの席がずらっと並ぶお店は100人くらいは入れそうな大箱で、「はいこちらどうぞ!」と言われるがままに奥の方のカウンタースタイルの真ん中に座りました。
「ゴボ天ってあんまり東京じゃ見ないよねー」「天かすだけじゃなくて、とろろ昆布も入れ放題ってすごくない!?」なんてことを考えながら、早速注文。
「え、おはぎ?? おはぎが名物のうどん屋…。ディープだぜ」と、結構厚めのメニューをしげしげと眺めながら、ゴボ天うどんがやって来るのを待ちます。その間にも、お客さんはどんどんやってきます。大人気。
「一番奥の、4人並びのテーブルの真ん中が空いてるからどうぞ!」
その声で、店の奥へと歩いていくおばあさん。「歩くの難儀そうだな…」。
ゆっくりと片足を引きずるように、杖をつきつき。
「おばあさん、ここどうぞ」と、通り過ぎようとするおばあさんに、スーツ姿の若い男性が声をかけました。
「店員さん、まだ注文届いてないからいいですよね? ほら、ここ端の席で座りやすいし。」そう言うと、自分の荷物を持ってささっと一番奥の真ん中席へ移っていきました。
地元の人にとっては、もしかしたらなんでもないシーンなのかもしれません。
でも、北九州市でおれが最初に入った店で見た光景がこれ。惚れるわ。
(少し食べてから、天かすととろろ昆布とたっぷり投入しました。)
…そしてこちらはその4日後。東京にて。
Happy Collaboration!