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オーランドレポート: Verse展開成功の秘訣は"人間に優しいアプローチ"(from IBM Connect 2016)

 

フロリダのオーランドで開催された「IBM Connect 2016」に行ってきました。

IBM Connect 2016」は、IBMが提供しているソーシャル製品やサービスに関係するさまざまなセッションや展示が行われる4日間にわたるイベントで、私はそのうちの2日間を社内外の多数のスピーカーによるセッションに参加してきました。

本当にたくさんのセッションが同時並行で行われていたのですが、私が参加したのは主に[Strategy and Innovation]と[Best Practices]という大カテゴリー内の、[Messaging and Collaboration]と[Social Collaboration]というトピックスでした。

以下、私が参加したセッションのリストを、メモ書きと一緒に公開しておきます。

Feb 1st (1日目)

■ Opening General Session Part I: Turn Moments into Momentum

■ Opening General Session Part II: The Engaged Enterprise Comes to Life

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パートIでは、デジタルが今後世界をどのように変えていくかを、ダイナミックに想像させるイマジネーションを刺激するストーリーが語られました。

2つのフレーズがとても印象的でした。

  • ナノテクノロジー、バイオテクノロジー、インフォメーションテクノロジー…これらが私たちの新たな「肌」となっていくだろう
  • 今後「ビリオネア」の定義は、「大金を持っている人」から「ビリオンピープルにポジティブな影響を与えられる人」に変わっていくだろう

パートIIでは、IBM ConnectionsやVerseが進化していくことで、働き方がどう変わっていくかがデモを通じて示されました。面白かった~!

こちらは「notes/domino liaison」というブログの『【速報】IBM Connect 2016 基調講演』という3つのエントリーで日本語で詳しく紹介されています。

【速報】IBM Connect 2016 基調講演 その1 | 【速報】IBM Connect 2016 基調講演 その2|【速報】IBM Connect 2016 基調講演 その3

IBM Verse: Deep Dive and Futures

ソーシャルメール・ソリューション「IBM Verse」の今後の進化の方向がよく分かるセッションでした。

セッション・スピーカーのScottさんとAndrewさんには、私たち社内ソーシャル推進チーム向けのプライベートセッションにも来ていただきました。

■ Strategy and Roadmap for Social Communications

エンタープライズ・ソーシャルを中心にWebミーティングやチャット、ソーシャルメールが今度どのようにインテグレーションされていくかが示唆されました。

■ Understanding and Overcoming Social Software Adoption Challenges

AT&T社のエンタープライズ・ソーシャルへの長年にわたる取り組みを振り返り、そこからの学びがシェアされました。

■ Enterprise Social Networks ? The Nerve-Center of Future Organizations

Bosch社が2012年から取り組んでいる、アジャイルで強いつながりを持った企業への変革ストーリーがシェアされました。

Feb 2nd (2日目)

■ Boom - Deploying IBM Verse and Connections Cloud at IBM

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昨年9ケ月間で40万人を超える全IBM社員にアジャイルに提供されたVerseの社内展開について、たくさんの裏話がシェアされました。

最初はねぇ…本当に大変だったんですよ。いろいろなエラーに見舞われながら、各国のチームメンバーがTeam of Teamsを組んでアイデアを出し合い、トライと振り返りを続けながらイテレーションを回して状況を改善していき…。

ステージ上からスピーカーで推進チームのリーダーのEdが「日本でのエラー発生率は0.01%で、イテレーションをスケールさせて世界をLeadしてくれた」と話していたときは、やっぱり誇らしい気持ちになりました。

「私たちはソーシャル・ビジネスを推進しているんだ。それなら"ソーシャル・フレンドリー"、つまり人間に優しいアプローチで進めるのが筋だろう!」というEdの言葉は、とても本質を突いているのではないでしょうか。

コミュニティー・マネージャーやストーリーテラーを擁した私たちのチームは、今年はさらにConnections Cloudという新たなプラットフォームの全社展開に取り組むことになります。

来年のこの時期、さらに「アジャイル文化を持つ企業への転身」に成功したことを報告できるとイイな。

IBM Connections at Lufthansa - Modernization of Cooperation and Communication

昨年、JiveからIBM Connectionsへと10万人を超える職員のコラボレーション・プラットフォームを変更したLufthansa社のアダプション事例がシェアされました。

■ Enabling Social Knowledge Management at Haier Group

「どうやって集めるかではなく、どうすればもっと活用されるか」にチャレンジし成功を収めたHaier社のソーシャル・ナレッジマネージメントの事例がシェアされました。

■ What's New in IBM Connections

クラウド版、オンプレ版のエンタープライズ・ソーシャルツール「IBM Connections」の今年の機能追加計画がよく分かるセッションでした。

セッション・スピーカーのDavidさんには、翌日社内ソーシャル推進チーム向けにプライベートセッションを実施していただきました。

■ Transforming Social Data into Business Insight

IBMが社内ソーシャルデータがどのように分析されて活用されているかを、『TED@IBMトーク: IBMの企業内ソーシャル分析とプライバシー』でスピーカーとして登場したMarie Wallaceが紹介してくれました。

私にとってはこれまで社内外のソーシャルでやり取りしていたMarieと初めて直接会って話をする機会にもなりました!

IBM Connections Files - The New Way to Work, Sync and Share

企業向けのファイル共有ツールが多数ある中、セキュリティー上の強みでConnections Fileが他と一線を画している理由がよく分かるセッションでした。

■ Design Thinking: How to Stay Oriented

2日間を締める最後のセッションということもあり、あえてそれまでとはまったく異なる少人数のデザイン・シンキングのワークショップに参加しました。

ところがなんと、ワークショップのモデレーターたちはVerseやConnectionsを手がけてきたソーシャル・ツールのデザインチームの面々で、「今後はもっとコラボレーションしていこう!」なんてすっかり意気投合しちゃいました。

海外で開催される大規模カンファレンスに参加したのは初めてだったのですが、やっぱり刺激的ですね。

また来年も参加したいな。スピーカーもおもしろそう?!

Happy Collaboration!