ポジティブさとクリエイティビティ
今年も残すところあとわずか。
あまりに定番過ぎて書くのもちょっとはばかられるんですが、やっぱり「年をとると一年を早く感じる」ものなんでしょうか? なんか今年はとりわけあっという間だったような気がします。
実は、先週いっぱいで一応の仕事納めをさせていただいておりまして、昨日まで沖縄に遊びに行っていました。20年ぶりの沖縄、あー楽しかった! でも、今回書きたいのは旅行そのものの話ではなくて、旅行中ぼんやりと考えていた「ポジティブさ」についてです。
「ポジティブさ」って、古くは「ネアカとネクラ」とかそんな言葉で語られたこともありましたよね。 (「ネアカとネクラ ってなにそれ?」って世代の皆さんはリンク先をチェック!)そして「オタクとヤンキー」という文化論にもちょっと関係してくるところもあるのかな。 (「オタクとヤンキー」関連ではこの『「ネットはリアルにどんどん浸食されている」――ニコ動6周年 川上会長に聞く、リアルに投資する理由』が最近の個人的ヒットです)
昔から「ポジティブ・シンキング」とか「ポジティブ心理学」という言葉は使われていますが、ここ1、2年で目や耳にすることが加速度的に増えている気がします。
そして捉えられ方も、単純に「人生明るく楽しく。さあ元気を出していきましょう」というちょっと自己啓発的というか、みつを風というところから離れ、もっと科学的&学術的な側面から「ポジティブさのもたらす影響」が語られることが増えていると思います。
(いや、別にちゃんとデータ的に増えているかどうかを確認したわけじゃないです。) (そして「気にするから目に付いて増えたように感じる」という点も否めませんが。)
なんか、こんな風に説明していたらエンドレスになりそうな気がしてきました。 ということで、方針を変更して30秒弱の短い動画を作ったので、そちらをぜひ見てください。
すいません、相当分かりづらいものになってしまいました…。
でも、一つずつ説明していって「分かる」というものというよりも、どちらかというとみんながそれぞれ好きなように感じてもらえる方が嬉しいな…。
というわけで、この動画を作りたくなった気持ちと強く結びついている今年読んだお気に入りの本を紹介させてもらい、今年最後のブログ・エントリーにしたいと思います。
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■ イノベーション・エンジン
"姿勢が好奇心に火をつけ、関連する知識を得ようとする 知識が想像力の燃料となり、新しいアイデアを思いつけるようになる 想像力が触媒となり、刺激的な環境をつくり、身近な資源を活用するこうした環境と姿勢が、コミュニティの文化に影響を与える"『未来を発明するためにいまできること スタンフォード大学 集中講義II』 ティナ・シーリグ 著
■ トーマス・エジソンは熟考的で認知的なクリエイター
"私は失望など決してしない。どんな失敗も新たな一歩となるからだ。 私は失敗したことがない。1万通りの、うまいかない方法を見つけただけだ。人生に失敗した人の多くは、諦めた時点で自分がどれほど成功に近づいていたかに気づかなかった人たちだ"『インタフェースデザインの心理学――ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針』 Susan Weinschenk 著
■ ソーシャルデザインTIPS
"「自分ごと」→「共感」→「プロトタイプ」で広がるソーシャルデザイン"『ソーシャルデザイン』 グリーンズ 編集
■ やめることにより始められる何か
"まわりを見回しても、やめればいいのにやめていないものを、いくつも見つけることができる。 存在価値は? 存在意義は?そんなときはゼロベース思考、つまり今からスタートしたと仮定したときに、それを本当にはじめるかどうか考えてみるとよい"『挑まなければ、得られない Nothing ventured, nothing gained.』 及川 卓也 著
■ ここ10年間の内発的報酬に関する重要な知見の主要4カテゴリー
『幸せな未来は「ゲーム」が創る』 ジェイン・マクゴニガル 著
- 満足のいく仕事 - 自分の投じた努力の影響が直接目に見えて分かる仕事
- 成功体験、あるいは少なくとも成功への希望
- 社会的なつながり - 幸福感のかなりの割合を大事に思う誰かと過ごす時間から得ている
- 自分自身よりも何か大きなものの一部になる機会
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ではまた来年。 Keep On Happy Collaboration!
…と、元のエントリーはこれで終わりだったんだけど、「沖縄の写真は載せないの?」という声を先ほど一名の方からいただきました。
「きっと他にもたくさんの人が望んでいるに違いない!」と勘違いさせていただき、おまけの沖縄旅行写真2枚を載せま~す!