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映画『インポッシブル』に想う

 

試写会を見終わってすぐ、「多くの人に見て貰いたい」と思いました。

でも、それが直感的なところからだけの気持ちからなのか、何が自分にそう思わせるのか、そして本当にそれは正しいのか…?

そんなことを考え始めだしたら、すっかりわからなくなって…。

1週間経った今も、やっぱりなんだかいろいろな気持ちが渦巻いているままです。

でも、やっぱり「多くの人に見て貰いたい」と思う気持ちは今も変わらないので、紹介させてもらいます。

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映画『インポッシブル

(2013年6月14日公開)

2004年のインドネシアスマトラ島沖の地震津波に遭遇し、奇跡的に無事再会を果たした5人家族を描いた映画です。

リンク先の公式サイトには、試写を見た多くの人たちの声が表示されます。

「日本での公開はまだ早すぎるのではないか?」

「恐ろしさも、家族愛の強さも、これまで見た映画の中で一番だった」

「心の前に身体が反応してしまい震えが止まらなかった」

「家に帰ったら子供たちを抱きしめて、感謝の気持ちを伝えたい」

「感動はしたけれど、ここまでリアルな映像が必要なのか?」

代表的なものはこんな感じで、文字通り賛否両論です。

実際、上に書いたようなことを、私自身も感じました。

どれも正しい意見だと思うし、ある人にとっては早過ぎだし描き過ぎているんだと思います。

それでも。

おそらくこの映画を今、一番リアルに感じられる僕らだからこそ、受け止めて議論した方がいいんじゃないかという気がしてなりません。

実話ベースとは言え、映画ですから描写の作り込みは当然あるでしょう。

そして中には、「必要以上の煽り」を見出して、不快感や困惑、憤りを感じる方もいるかもしれません。

それでも。イメージ

どこか、自分の中で風化を感じていたり…

何となく「座りのよい」落としどころを無理に作り出していたり…

そんなふうに311を、地震津波原発事故を、なんとか理路整然と理解しようとしている自分自身への違和感を捉え直すきっかけになりました。

理路整然と理解なんて、できるわけないですよね。

やっぱり誰にでも薦められる映画ではないのでしょう、きっと。

それでも、あの絶望的な日々と向き合うべきは、私たちに他ならないのではないでしょうか。

主人公マリアさんのインタビュー記事が公開されていました。

もし、自分にはショッキング過ぎるんじゃないかと思う方でも、このインタビューだけは読んでみてはいかがでしょうか。

何ができるか 自分に問いかけて欲しい 映画「インポッシブル」の主人公モデル、マリア・ベロンさん

Happy Collaboration

●ちょっとだけネタバレ(映画をこれから見ようと思っている人には要らん情報だと思います。)

腕に、ベッド脇のメモ用紙の裏に、病院の中での捜索に…。 「文字として残された名前」が私にはとても重たくて、奇跡の裏がわにいる無数の人たちの存在を強く意識させられました。

それにしてもナオミ・ワッツってすごい役者さんだな。