デンマーク × 働きかた - イベントレポート
4月の終わりから先週にかけて、3つのデンマーク関連のイベントで2月のデンマーク視察で私が感じてきたことをお話しさせていただきました。
その中で、今回は5月16日のLIFULL HUBさんでのイベントと5月23日のFUSION_Nさんでのイベントについて当日の様子や感想などを少しシェアさせてもらいます。
なお、4月27日に3×3lab Futureで話した<デンマークの幸福な暮らしと働きかた>は、資料を別のブログ記事で公開しているので、ぜひ、そちらも併せて見ていただけると嬉しいです。
デンマークの幸福な暮らしと働きかた(トークイベントのお知らせ: 4/27、5/16、5/23)
5月16日のイベントでは、上のパッケージを中心に約20分話をさせてもらいました。
【デンマークの国や文化】【デンマークの教育】【デンマークの働き方】【デンマークのSDGs】という4つのテーマを4人のスピーカーがそれぞれ2-30分話し、最後に会場の全員が各自のアクションプランを作成するというものだったのですが、想像以上にたくさんの人に熱いコメントをいただけて、本当にやってよかったなって思いました。
特に<何からはじめようか? パチの場合>と付けた私なりの個人的な<しあわせな働きかた、生きかた>に対するアプローチには、イベント会場だけではなく、翌日以降も多くの方から賛同コメントをいただけて、しあわせな気持ちになりました。
いただいた言葉で、特にグッと来た言葉をいくつかシェアさせてもらいます。
このまま今の<自分のまま>でいていいんだ、むしろその方がこれからの社会のためにもなるんじゃないか? と思えて、捉え方が変わりました。 自分の軸は持ちつつ、でも柔軟に。上手にこの2つを両立させていきたいです。 「競争、平等、信頼」といったキーワード等からも幸福度が反映されていて、「人類が目指すべき働くことの本質」を理解できました。
イベントに参加いただいた皆さん、スピーカー仲間のちかさん、宮下さん、そしてお声かけいただいた松尾さん、みんな本当にありがとうございました!
5月23日のイベントでは、WORK MILL編集長の遅野井さんのデンマーク取材話の後、ziba tokyoの山田さんと3人でデンマークの「働く」「学ぶ」「暮らす」をテーマにしたトークセッションをしました。
そしてアンデルセンのパンとカールズバーグが用意された懇親会の前には、会場に来ていただいたみんなに、話を聞いていた中で感じたことや気づいたことを書き出した用紙を大きなボードに貼ってもらい、みんなでシェアできるようにしました。
セッション後の懇親会も含めて、私がデンマークでの自分の体験として話したことをいくつかシェアします。
- <競争を社内から排除する> - 社内競争は短期間の視点で見れば生産性を上げるかも知れないけれど、長期的には逆の効果をもたらす。だから、競争志向が強い人は早目に社内から排除する
- <デザインが強い付加価値を生む> - 「教師にNoを突きつけろ。真に受け過ぎるな」とデザインスクールでは教えていた。そこには他者に影響を受け過ぎず独自性を大切にし、新しい付加価値をデザインで生み出すためのハックがあったと思う。
- <しがみつかずに済む社会制度> - デンマークではキャリアチェンジがしやすい社会制度が整っている。また、社会人の学び直しの機会もいろいろと用意されている。そんな中、その仕事に楽しみや情熱が見出せなくなったとき「しがみつく」必要もないため人材の流動性は高い(統計的には職場の同僚の1/3が毎年入れ替わっていく)。
- <社会デザインの巧みさ> - 電車のクワイエット・ゾーン(静かに過ごす車両)のルールを守れていない人たちをきちんと注意する社会。そこには注意しやすくする環境づくりがされていた。
- <asshole@デンマーク> - 帰国日前日、夜の街をうろついていたら、フレンドリーさを装いながらジーンズのポケットから財布を抜き取ったやつがいた。凄んだらすぐに「ジョークだよハハ」って返して消えていった。当たり前だけど別に天国じゃないから。
ライブ感を大事にしようと、事前打ち合わせをあえて細かくやらなかったのですが、参加いただいた方たちからのフィードバックをみると、それがうまく行ったのかなって感じました。
そして、押し付けがましくならないように、でも、誰かの背中をそっと押すような場にしたいねと話していたことも、懇親会などで個別にいただいた言葉で「うまくできたんだな」って感じることができました。
たまには(?)自分を褒めてもいいですよね? こちらもちょっとシェアさせてもらいます。
パチさんはエネルギー事業者ですね。自分を信じて前に進むためのエネルギーを貰えました。 これからはパチさんのように、もっと自分の幸福観(感)に忠実に生き、それをシェアしていくこうと思います。 場の空気を一瞬で変える力を持った問いかけとアクションに圧倒されました。
川原田さんはじめ、ステキな場を提供いただいたFUSION_Nのみなさま、そしてカメラマンをやっていただいたワタナベタカノブさん、ありがとうございました。
Happy Collaboration!