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ぶち切れちゃうだろうな俺…。『中学なんていらない。』を読みました

前回のエントリー『『うまれる ずっと、いっしょ。』を観てきました』でお気づきになられた方もいるんじゃないかと思うのですが、私は、子どもを持ったことがないけど、育児とか子育てとかに対していろいろと考えてしまうタチです。  

つい最近も、「世の中のお母さんお父さんたちってなんとすごいんだろう!」と強く感じたり、「やっぱり俺は子どもを持つべきではなかった。正解。」と思う出来事も立て続けにあったりしました。 でも今回はその話ではなく、先日、縁あって担当編集者の方からご献本いただいて読んだマンガ(コミックエッセイ)のことを書きます。イメージ

  中学なんていらない。  

すごく簡単に紹介すると、こんなストーリーです。 いじめに遭い不登校になった娘さんを持つ漫画家、青木光恵さんの家族が、クソみたいな中学校と戦いながら高校への進学を手に入れる

  ひょっとしたら、今や非常によくある話で、珍しくないのかもしれません。

そして、私がいろいろと引っかかって書きたくなっていることは、子育て真っ最中のお父さんお母さんから見ると、頭でっかちで見当違いな意見や感想なのかもしれません。

それでもやっぱり書きたい気持ちが湧いてくるのです…

 

高校受験ってこういうものなの?

出てくるエピソードの中で、どうしても理解できない、腑に落ちないところがありました。

どうやら、こういる流れが中学校では想定されているそうで…。

志望高校を中学校に提出した後の話です:

中学は、「こういう子が、そちらの高校を受験したいと言ってるんですけどどんな感じでしょう?」と受験予定の私立高校にお伺いを立てる。それができるのは1校のみ。

 

高校は、「併願で公立が本命でも、受験すれば合格させてあげる」と中学に確約する。

中学は、「確約いただいたので、私立はここ以外受けないようにと親に連絡する。

親と生徒は、素直に納得して他の高校への願書を出さないことにする。

そして、ここで親と生徒が納得しないと、学校から「高校にお願いしたのに、うちの学校のメンツが…」とか「他の学校なんてまず受からないからやめた方がいい」とか、ものすごい引き止めがかかるとか。

マジで? そういうものなの??

 

マンガの中では、他にもさまざまなエピソードで、中3の時の担任のダメっぷりの話が出てきます。例えば:

「受かる高校なんて、通信制以外にはありません」という断言。

「内申がなきゃ行ける高校なんてないからテストを受けろ」と受けさせてオール1の内申を付ける

オール1よりはない方がましと「内申なし」にする

 

これらは、担任が個人的にダメな教師だったという話かもしれません。

でも、先ほどの高校へお伺い立てて、そこで「他校受験NG」という条件設定をされて受け入れなきゃいけないというのは…当たっちゃったのがダメ教師だったという、個人レベルの問題とは違いますよね。

マジで? そういうものなの??

 

…いま、書いていて改めて疑問に思ったので、ちょっとWebで調べてみたのですが、なんかこの辺りの話はいろいろ問題あるようですね。

"入試事前相談"とかで検索すると、うーん…

でも、一方で、「確約を取ってこれるのがいい教師」みたいな捉え方も、きっと世の中にはあるんでしょうね。

ともあれ、この本にはいろいろと引っかかるエピソードが満載でした。

 

ところで、今回献本いただいたのは、このツイートを見た編集者の方から「帯に使用してもいいですか?」とご連絡をいただいたからでした。

下の言葉が帯の後ろに書かれているので、手にとるチャンスがあったら見てみてくださいね。

イメージ

最後に、自分が子どもだったときのおふくろとの話を、前に書いたことがあります。

気が向いたらこちらも読んでみてください: 『ろくな大人

Happy Collaboration!