Collaboration Energizer | #混ぜなきゃ危険 | 八木橋パチ

コラボレーション・エナジャイザーとは、コラボレーションの場を作り、場のエネルギーを高め、何かが生みだされることを支援する人

ベルリッツ社の社内ソーシャル事例講演を聞いてきました

今日は、私Pachiも住んでる…じゃなかった働いている、IBM 箱崎本社でベルリッツ インターナショナル インク(英語学習のベルリッツさんですね)のバイス・プレジデント、久保田さんの社内ソーシャル事例講演に参加してきました(講演の正式名称は『世界75カ国、567拠点の人、経験、アイデアが行き交う場「SPACE」』です。)

Global企業の社内ソーシャルの話を聞けるのはあまりないので、期待たっぷりだったんですが、期待通りの濃い1時間でした(そして、久保田さんの誠実な人柄が漂う講演でした)。

ということで、忘れっぽい自分(特に最近顕著かも…)の特性を考えて、忘れないうちに講演中に取ったメモをアップします。なお、先日のマイクロソフトのゴウスケさんの時もそうだったのですが、自分にとって特に興味深い点以外はスルーしてますし、私の主観で言葉もかなり変わってます(為念)。  


  ■ ベルリッツのバックグラウンド ・創業は130年以上前。「ベルリッツメソッド(対面型レッスン)」で有名。 ・2009年に本社を東京に移転(登記上はUSのまま) ・主要ビジネスモデル - 語学研修(バーチャル学習も)/ELS(留学サポート)/グローバル人財研修(語学だけではなくクロスカルチャー)

■ SPACE(Smart Place to Accelerate Community of Excellence)とは ・ベルリッツ社の全社員向け社内Web(企業ポータル + 企業ソーシャル)として「縦」と「横」のコミュニケーション誘発・促進が狙い。ベースはLotus Connections(LC) & WebSphere Portal。2010年1月稼働スタート ・縦: 企業ポータル (組織に基づいたトップダウン型) ・横: 企業ソーシャル(社員個々のさまざまな人どうしのつながり)

■ システム ・選定時の要件: 全社員DBとの連携/システムは自社保有/多言語サポート/開発不要パッケージ - システムは自社保有: EuropeのPrivacy規定は難しいので、SaaS型はリスキー - 開発不要パッケージ: LCに最終決定した最大要因。追加モジュールが不要 ・実装時: 思わぬトラブルが何度か。10カ月での実装を諦めかけた局面も…。

■ トップページ&画面構成 ・グローバル・ナビゲーション(画面上部のナビ): Regional別のタブ - 各地区トップのメッセージ ・左ナビゲーション: 組織別/ビジネス・ユニット別/サーチ(複数方法)/コラボレーション機能別(LCのプロフィール、Wiki、コミュニティーなど) ・本文エリア(Body): ブログ機能を使ったCEOからのメッセージ。現場からいろいろなコメントがつき、フィードバックが得られている(想定外の喜び!) - 組織別のトップもグローバルエグゼクティブからのメッセージをブログで発信 - ビジネス・ユニット別のトップはWikiを活用

■ コラボレーション状況 ・CEOは49人とネットワーク(マイミク)を結んでいて、急増中 ・コミュニティー: 開設はグローバルITチーム。オーナーは利用部門。 ・ソーシャルブックマーク: 各国のベスト・プラクティスなどを集約&シェア

■ コラボレーション推進 ・CEO自ら月1ブログ更新をコミット。また機会あるごとに推進を言及 ・推進リーダーとして20人を任命 ・エンドユーザー向けアクション - まずはログインして、見て、使ってもらう。一度ログインしたユーザーにNewsメール配信 - 教育は初心者用Wikiを用意 - コミュニケーションのスタートは写真掲載。キャンペーンなどを実施して推進。実際に写真がUPされるとコミュニケーションが増えるという相関性も

■ KPI(初期展開ステージ) ・利用者数 ・全体のネットワーク(マイミク)数 ・コミュニティーの数 ・更新されたブログとWikiの数 ・ページアクセス数

■ ユーザーコメント ・「SPACEは、実は基幹系システム以上に重要かもしれない」(fromエグゼクティブ) ・「30年以上ベルリッツにいるけど、これほど便利なコミュニケーション・ツールは初めて」(fromブラジル地区マネージャー)

■ 導入結果 ・全世界の人財把握 ・エグゼクティブメッセージの一元管理 ・ナレッジの統一フォーマットでの蓄積 ・コンテンツオーナーの明確化 ・人がつながった!

■ 今後のプラン ・まだ使用していないLCの機能の展開(個人別ポータル、to do管理など) ・モバイル・アクセス ・残っている独自システムとの連携 ・インストラクターへの開放 ・お客様コミュニティー展開  


  ふー。実は、メモは紙で取ってたので、自分の字の汚さにタイピングにかなり苦労しました…。 なので、ここからいろいろと考察したいのですが、今日はもうダメ…。 メモ公開までとさせていただきます。

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明日の午後は、マイクロソフトさんのカンファレンスに参加し、「組織内ソーシャルネットワーク」のお話を聞いてくる予定です。事例も出てくるといいなぁ。

Happy Collaboration!