Collaboration Energizer | #混ぜなきゃ危険 | 八木橋パチ

コラボレーション・エナジャイザーとは、コラボレーションの場を作り、場のエネルギーを高め、何かが生みだされることを支援する人

3月19日(土)の日本ナレッジ・マネジメント学会のイベントに参加します

3月19日に、日本ナレッジ・マネジメント学会という歴史あるアカデミックな団体の第19回年次大会があります。

そこでEGMフォーラムの仲間たちと「EGM(Employee Generated Media )の今後の展開と課題」というセッションをやることになりました。

以下、イベント案内ページからEGMフォーラムのセッション部分のコピペです

 

15:45-16:45 【パネルディスカッション】 EGM(Employee Generated Media )の今後の展開と課題

司会 発題:荒木 聖史(本学会会員)

1.八田 光啓(日本電気株式会社 マネージャー)

2.前田 直彦(SCSK株式会社)

3.八木橋 昌也(日本アイ・ビー・エム株式会社)

まとめ:荒木 聖史(本学会会員)

 

これを見ると普通の「パネルディスカッション」のようですが、先日EGMフォーラムメンバーで打ち合わせをしてきました。 その結果、当日は前田さんに「提言ショートトーク」をしてもらい、それを受けてEGMフォーラムのメンバーや当日来場いただけた方たちを交えたディスカッションをしようということになりました。

イメージ こちらは当日の打ち合わせのメモ。なにがなんだか…ww

 

そして私はパネラーではなく、ディスカッションのファシリテーターをやる予定です。

きっと、当日はあまり自分の考えを伝えるチャンスがなさそうな気がするので、ここで私自身の考えている「EGM(Employee Generated Media )の今後の展開と課題」について少し書いておきます。

 

■ EGMや企業ソーシャルという「ツールの導入」により、さまざまな問題が解決されるわけではない。ツールの導入はあくまでスタート地点。 ここを誤解している人が未だに多いのではないか。

 

■ 企業ソーシャルは、各社が自分たちの「ありたい姿」に向かうための問題解決支援ツール。「現在とありたい姿のギャップ」や「経営層と現場の温度差」を分かりやすく浮かび上がらせたり、それに対する施策をアジャイルで実践することを可能にする。 「ギャップや問題点はむしろ見たくない(見てない振りをしたい(?))」企業には向いていないんじゃないか。

 

■ 企業ソーシャルを成功させている企業は特別なことをしているわけではない。どこも「なぜソーシャルが自社にとって重要なのか」を常に忘れず、愚直に正しいことを広めようとやり続けている。 本当に重要性の高さを認識できているか? それを伝えようとしているか?

 

■ EGMや企業ソーシャルは、コミュニケーション・ツールではない。コミュニケーションを活性化させる機能はその一部であって、そこからコラボレーションを深化させイノベーションを孵化させるツール。メールやチャットの代替品は誤解。 コミュニケーション活性化だけが目的なら、ベターな方法があるかも。

 

企業ソーシャルはプロセスであり風土づくりそのもの。社内推進や活性化のための活動そのものが、変化にしなやかに対応し変革をみずから起こしていく「生き残れる企業体質」づくり。 一過性ではダメだし元に戻る。風土となるまで続けること。

 

人が道具を作り、道具が人を作っていく。コラボレーションを誘発するツールを使っていけば、社員はコラボラティブな行動をとりやすくなっていき、コラボラティブな行動を続けるうちに思考パターンが変化していく。 「行動を誘発するツールの展開」×「行動を誘発する使い方の教育」。

 

■ 今後、EGMや企業ソーシャルには高度な分析やリコメンデーションがますます必須となっていく。どのような行動がより高いレベルのコラボレーションに結びついていくか、情報を求めている人にいかに精度高く推奨できるか。 勘と経験だけに頼ったコミュニティー・マネージメントから、コグニティブ・コンピューティングの活用へ。そしてコグニティブをさらに高機能にしていくのも社員の多様な意見の発信があってこそ。

 

あまり新しいことはなくて、これまで言ってきたこととほぼ同じ…かな。 もし時間があれば、1月ほど前にインタビュー記事が公開されたので、そちらも読んでみてください。

イメージ

八木橋 パチ 昌也 | 仲間たちから優れたことばを「引き出す」ために、いま、企業には「ソーシャル」が必要だ

 

最後に、今のところ私が当日参加しようと思っているセッションをお伝えしておきます。よかったらご一緒しませんか?

 

  • 9:40-10:30 | 基調講演 「企業経営理念の実現にむけたSECIモデル」 | 内藤 晴夫(エーザイ株式会社代表執行役CEO)
  • 10:30-11:10 | 特別講演 「企業経営に求められる共存在経営とは」(仮) | 清水 博(東京大学名誉教授、場の研究所所長)
  • 11:20-11:50 | 「アウトカム社会とは」 | 山崎 秀夫(日本ナレッジ・マネジメント学会専務理事)
  • 13:50-14:25 | 報告1:佐脇 英志(亜細亜大学特任教授 2016年4月1日就任予定) | テーマ1「ケーススタディー:シンガポール印刷会社変革」
  • 14:20-14:50 | 報告2:廣瀬 文乃(一橋大学国際企業戦略研究科特任講師) | テーマ2「アウトカム社会におけるソーシャルイノベーションの重要性」(仮)
  • 15:00-15:35 | 報告3:小石 裕介((株)BeatCommunication) | テーマ3「メッセージアプリと創造性」
  • 15:45-16:45 | 【パネルディスカッション】 | EGM(Employee Generated Media )の今後の展開と課題

 

Happy Collaboration!