Collaboration Energizer | #混ぜなきゃ危険 | 八木橋パチ

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このブログを家から見ているあなたは「クチコミ人口」にカウントされています

「ネット上で口コミする人が増えている」って最近よく耳にしますが、果たして一体どれくらいの人数なのか、規模感はつかめてますか?

キズナマーケティングの25ページにも掲載されている「日本のソーシャルメディアの規模感」のオリジナルの表、数値がコチラのサイトで見れます。

markezine.jp

 

ちょっと、この後の話をわかりやすくするために、簡単に数字を書きたいと思います。


  • インターネット利用人口(月間): 5,138万人 平均利用時間 = 45時間27分/月
  • そのうちの「主要サイトでのクチコミ人口(月間)」 平均利用時間 = 45時間27分/月
  • ブログ: 2,541万人
  • 動画共有: 1,911万人
  • 製品レビュー・比較: 1,012万人
  • SNS: 860万人
出典元: Nielsen Netview 2009年9月 家庭からのアクセス

 

ただし、この表にある「クチコミ人口」なる言葉を、どう取るのが正しいのかはちょっと気をつけた方が良いんじゃないか、と思っています。

例えばブログを見ると2,541万人という数字があります。おそらくこれは「ここ一月以内にブログを見たり書いたりしたことがある人数」という意味だと思うのですが、でも果たして、世の中のブログのうちどれだけのものが「クチコミ」の範囲なのでしょうか? 同様に、動画共有の1911万人のうち、どれだけのものが「クチコミ」なのでしょうか。そもそも「クチコミ」って何なんでしょう?

私が個人的に「これは"クチコミ"だ」と感じているのは、以下のようなWebサイトです。

価格.com(家電など)、@cosme(化粧品など)、食べログ(飲食店)、Amazon(書籍など)

 

そこに来る人が求めているのは、基本的には企業ではなくユーザーが発しているレビューや評価で、それこそが「クチコミ」の源泉じないのかな、と思うわけです。 そしてそれが複数集まってくるからこそ、そこから「クチコミ」が生まれやすいんじゃないかな、と。

一方でブログや動画などには、一部の例外を除き、多数のコメントや感想が自然発生的に集まることはほとんどないですよね(イヤ、もちろんあるんですが、日本では特に圧倒的に少ないですよね。)。  

つまり(つまってないかな?)ソーシャルメディア環境にいる人たち」と「クチコミする人たち(クチコミ人口)」をイコールのようにとらえるのは間違っていて、正しくは、「ソーシャルメディア環境にいる人たち」は「クチコミしてくれる可能性がある人たち(クチコミ人口候補)」に過ぎないと思うんです。

ソーシャルメディアマーケティング元年」と言われて盛り上がっているのに水を差す気はないんですが、「ブログや動画を見る人≒クチコミ人口」にはなんとなく広告業界などの思惑が関係していそうな感も…(考えすぎかな)。

  うーん、消化不足ですね。もう少しじっくり消化して、うまくまとめられるようになったら改めて「クチコミ」および「クチコミ人口」についてエントリーしようと思います。

Happy Collaboration! f:id:dubbed_pachi:20210729122252j:plain