Collaboration Energizer | #混ぜなきゃ危険 | 八木橋パチ

コラボレーション・エナジャイザーとは、コラボレーションの場を作り、場のエネルギーを高め、何かが生みだされることを支援する人

キャリア棚卸し(職業人としてパチの4半世紀)

 

「パチさんって組織・人材開発系とか、ナレッジマネジメントや知識創造系とかに意外と詳しくないですか?」

ここ数カ月の間に知り合った方と話していると、ときどき言われる言葉です。そして最近、なぜかそう言われる機会が増えている気がします。

 

私は去年まで「オンライン・コラボレーションツールの活用推進を通じた、組織開発と知識創造」がIBM社内での仕事の中心だったので、そういう人として紹介されたり、そういう観点から話を振られたりすることが多かったと思います。なので、「このパチという人物はそういう仕事をしている人物なんだな」と思われやすかったんだと思われやすかったんでしょう。

ところが今年になって、IBMでの仕事がWatson IoT事業のオルタナティブマーケティング担当としてウェブコンテンツの取材・編集・執筆が中心となったので、あまり知識創造とか組織開発という観点からは話す機会がないんですよね。

なので、話がそっち方面に行き、私が自説を語り出すと「お? この人はなぜこんなに詳しいんだ?」となるのでしょう。

 

IBMでの仕事の中心は変わりましたが、私個人の「多様性をベースとした知識創造」「個の集合体としての組織づくり」「多様性を発揮しやすい場づくり」-- この辺りの話しや実践が大好きなのは変わりません。

これまで通りのパッションと目的意識を持って活動しているつもりだし、これからも続けるつもりです。

 

そんな風に宣言できるのも、いろいろな機会をいただいたりディスカッションの場に呼んでいただけるからです。とくにここ1-2カ月は多くの方にお声掛けいただいていて、今後もそういう機会を増やしたいと思っているので本当に嬉しいです! ありがとうございます!

ただ、そうした場で私の実践してきた経験をお伝えしていると、「もっと早く聞いておきたかった」と言われることも少なくありません。

今回は、ざっくりと「多様性を発揮しやすい場づくりとそういう場をベースとした知識創造」に関連する私のキャリアを簡単にまとめておき、今後の活動のリファレンスにできるようにしておこうと思います。

 


〜25歳: 売れないバンドの「喋るベーシスト」として、ステージ度胸とコミュニケーション力を磨く。

〜28歳: コールセンターのインバウンド担当として、電話とメールによるリモートコミュニケーション力を磨く。

〜31歳: 2年間の海外居住(ワーキングホリデー)により英語力を取得。異文化理解力と状況突破力を磨く。

〜34歳: 毎週10万人にメール配信するメルマガライターとなり、ライティング力と編集力を磨く。

〜37歳: B2Bウェブサイトのプランナー/ウェブマスターとして、企画力とオンラインコミュニケーション力を磨く。

〜40歳: 社内SNSのコミュニティーマネージャーとして、コミュニティー・デザイン力と運営力を磨く。

〜43歳: コミュニケーションツールを活用した知識創造コンサルタントとして、コンサル力を磨く。

〜46歳: コミュニケーションツールなどを活用したワークショップを実施。ファシリテーターシップとワークショップ・デザイン力を磨く。

〜49歳(現在): ワークショップ通訳や本の翻訳、ウェブライターとしての取材を通じて、ストーリーテリング力を磨く。


 

3年毎に切って書いてみました。こうして時間軸に沿って並べていくと、大きな「ジャンプ」はさほどなく、それまでの経験に新たな要素を注ぎ足したり継ぎ足したりしながら、少しずつシフトしてきたんだな、ということがが分かります。

スキルベースとそれにより得た仕事という軸で書き直してみます。 f:id:dubbed_pachi:20210529082604j:plain

 


度胸とコミュニケーション力だけは、スタート地点から持っていました。

+ 心情を読み取るスキルと提案力 (相手の要望や感情を声の調子から感じ取り、解決策を提案するスキル) → アルバイトながらコールセンターのSV(スーパーバイザー)に。

+ 英語力と異文化理解力 (異なる概念や常識を持つ人たちの中で、相手と自己の両方を尊重するスキル) → 中学生レベルの英語力から英日翻訳の下訳アルバイトに

+ ライティング力と編集力 → 特許翻訳や映像翻訳の勉強をしつつ、ダイレクトメールの編集のアルバイトを。編集とライティングの経験を積んでいたところ、読者数5万人を超えるB2Bメルマガの専従ライターに抜擢される。

+ 企画力 → メルマガへのフィードバック対応を通じ、読者の要望や心情をオンライン上で一番つかみ取れるメンバーとなり、読み物やキャンペーンなどのウェブコンテンツの企画に携わるようになる。ここで「SNSが本格化する前」の時代のウェブマーケターとしての基礎を身につけた。

+ コミュニティー・デザイン力 → 社外向けのウェブ関連の経験を買われて社内SNSの推進役に。いわゆる「コミュニティー・マネージャー」として、コミュニティーの活性化やN対Nのコミュニケーション方法のDo's & Don'tなどをデザインするように。

+ コンサル力 → コミュニティー・マネージャーとしての経験から、ステークホルダー対応/管理力と、多様な人のつながりが生むダイナミズムを活かした知識創造や組織開発に興味を持ち、人材の多様性(個の特殊性)を活かした課題解決法の提案や実行支援をするように。

+ ファシリテーターシップとワークショップ・デザイン力 → 組織開発に欠かせないワークショップの実践を通じて経験を重ね、知識創造や組織開発の土台となる「個々人の価値観の発露や心理的安全性を高めていく」ことを重視する自身のファシリテーションスタイルを確立する。

+ ストーリーテリング → ワークショップ実践者、コミュニティー運営者、通訳・翻訳者などの経験を統合することで、ストーリーテラーに。


 

「ずいぶん盛ったね!」って言われちゃうかな? でも、誇張した意識はなく、できるだけ第三者的な視点を意識しながら自分の活動を振り返ってみました。

こんな私ですが、なにか一緒にコラボレーションできそうな機会があったら、ぜひお声かけください。

最後に、キャリアとして短くまとめる上では入れ込めなかったキーワードをいくつか書いておきます。

幸福中心設計 #ソーシャルグッド #FutureDesigner #happyデンマーク

Happy Collaboration!