コラボレーションと一言で言いますが…
コラボレーションとかコラボとか、共同とか協働とか、みんなざくっというけど結構ニュアンスが違うことあるよなぁ。
もちろん、使う人によって意識も異なるわけだけど、まあ、そんなちょっとした違いはあんまりみんな気にしないんだろうな。
よし、それなら「共同と協同と共働と協働」を考察してみよう!でも、結構普段から長いこと自分の中でいろいろと考えていたことなので、私のさして目新しくもない意見も書かせてください。
2 「協同」に同じ。
個人的には、この「共同」はポジティブさもネガティブさも持っておらず、ただ「共に同じ」なだけのイメージです。
例えば「共同炊事場」みたいな感じで、場として共有するだけでどんなつながりや付き合いがこの後発生するのかしないのか、なんにもわからない感じ。「なんだよあのグループ。包丁とかお皿とか、こっちまではみ出してるじゃんか」@共同炊事場、みたいな。
主体性のない偶然。
再び「炊事場」の例えで言えば、共同がたんなる偶然で同じ場を使用するだけだったのに対し、協同では同じ目的を持って作業を分担したりする感じがします。
「私たちは豚汁つくりますから、その間にそっちは焼きそばお願いします」@協同炊事場、みたいな。
積極的な関わり&交わり。
共働: 相互作用(物や現象が互いに作用し合い,また影響を及ぼし合うこと。交互作用。相制関係)
これはちょっと難儀な言葉です。上のようにコトバンクにおいては「人」から「現象」に焦点が移っています。そしてWikipediaで調べると宗教用語として取り上げられていますね。
あえて主眼を人におけば、意図的ではなかったんだけれど共に作業をしていて、結果としては強く影響しあっている状態という感じでしょうか。
ちょっとむりやりかもしれませんが、「あれ、あなたも玉ねぎとじゃが芋と豚肉でカレー作るんですか? 私も同じ材料でカレーを作ろうと思ってたんです。じゃあ、せっかくなんで材料を半分ずつにして、カレーと肉じゃがをそれぞれ作って分け合いましょうか?」@共働炊事場、みたいな。
結果的に大きな変化。
協働: 同じ目的のために、対等の立場で協力して共に働くこと。
なお辞書の定義にある「対等の立場」は、必要条件なのかどうかは正直よく分かりません。ただ、真剣に協働しているその瞬間においては、「肩書き」的な立場の差はどうでもいいっていう状況にあることが多いんじゃないかと思います。
「カレーも肉じゃがも余熱でじっくり煮込んだほうが美味しいですよね。じゃあ、その間にもう一品一緒に作りませんか? え、あっちに山うどが一杯なってた? じゃあ一緒に採りに行きましょう!」@協働炊事場、みたいな。
持ってるものを掛け合わせて新しい何かを。
世の中、たいていのことは、主体的にかかわって「自分ごと」にしたほうが十二分に味わえるものだと私は思っていますし、例えば、本当はまったく同じ味でも、協働で作ったカレーと肉じゃがのほうが笑顔でおいしく食べられるんじゃないかなぁ。
なお、美味しそうな料理の写真は2枚とも『222 million tons- That's how much food is wasted each year. We want to change that … and eat well doing it.』からいただきました。Thx Jean-san!