読書メモ 『スタートアップ!』 The Start-up of You
本の内容を一言で言えば… 今日、実際に起業するか否かにかかわらず、人は自身をキャリアにおいて起業家的に考えるべきである。起業家精神を上手に発揮しながら生きていくことで、自分も周りも世界も良くすることができる。 …ということ。この部分をコアにさまざまなエピソードや実践アイデアが書かれています。
ただ、私Pachiに一番響いたのは、上述した「精神的起業家として生きる」という考え方や視点であり、そこから生まれる多くの言葉がギラリと輝いて見えました。 (突然ですが、私はキラキラしたものよりギラリとしたものが好きです。)
ということで、強く心に残った言葉や考えをランダムに紹介します。 なお、テキスト太字は本書内から抜き出したフレーズや言葉となり、少し薄めのグレー文字は私Pachiの気持ち、想い、コメントとなります。
■「永遠のβ版」として生きる
□Pachi(β) - 常に学び続ける。捉われすぎない。改良を目指す。破壊的イノベーションも追う。矛盾を包含して高みを目指す。フィードバックを請う。 ■わたしがプランを持たないのは、プランがあるといまの選択肢だけに縛られてしまうからです - シェリル・サンドバーグ(Facebook 最高執行責任者)
■先行きが不確実だと落ち着かないが、不確実だからといって必ずしもリスクが大きいとはかぎらない。先行きが不透明な場合、そちらの方向に進むのを避ける人は少なくない。あなたの持ち味と置かれた状況によっては、ほかの人にとってはリスクが大きい選択肢も、あなたにとってはそうでもないかもしれない。
□このあたりは、「小さく賭けて、素早く失敗して、すばやく学ぼう」という、「デザイン思考/プラン優先型からの脱却」との関連も高いですね。 まずは「失敗を許せるマインドセット(しなやかマインドセット)」を自分の中にもっとしっかり築きたいです。 ■ある程度のリスクを折に触れてとらないかぎり、いつかは「こんなはずではなかった」という事態に陥るだろう。山あり谷ありの仕事人生を歩んでいれば、突発的な危機をも乗り越えられる「衝撃をしなやかに吸収する力」が身につくのである。 長い目で見た場合のリスクへの対処方法として、逆境への強さを身につけるしかないのだ。もしリスクに気づかずにいたら、リスクのほうがあなたを探し当てるだろう。
□「リスクのほうがあなたを探し当てる」はすごく怖い言葉。でも、感覚的に「たしかにそうかも」と思うところがありませんか?
意識していないと、私たちはときどき耳にする「この世界で唯一確実なのは不確実さ」という言葉をすぐ忘れてしまうものですよね…。
■友人をつくりたければ、頼みごとをするとよい - ベンジャミン・フランクリン
■「こうなりたい」と思う相手と付き合うのが、自分を変える何よりの王道である。 相手を助けるのが絆を深める最高の方法だとするならば、次によい方法は、自分が助けてもらうことである。
■DIY(Do It Youself)からDIO(Do it Ourselves)へ。
□ちょっとおもしろいエピソードを発見。2010年、ワシントンD.C.で開催された「Gov 2.0 Expo」という次世代政府を考えるイベントで、下記3者のこんな発言があったとか。
・ティム・オーライリー : DIY(Do It Youself)「自分たちでやりなさい」 ・スコット・ハイファマン(meetup.com創業者) : DIO(Do It Ourselves)「自分たちでやりましょう」 ・ジョン・シーリー・ブラウン(元パロアルト研究所 所長) : DIT(Do It Together)「一緒にやろうよ」
□孤独な競争から「協力して起こすイノベーション」へ。 ■幸運にめぐり合う最善の方法は、さまざまな出来事を起こすこと - ボー・ピーボディ(企業家、『セレンディピティ』著者) さまざまな出来事を起こせば、長い目で見たら、自分のセレンディピティ、ひいてはチャンスをお膳立てできるだろう。
□セレンディピティは「ふとした偶然から生まれる」けれど、それをきっかけにできるか、そこからインスピレーションを受けられるかは偶然のようで偶然じゃないよ!
【急募!】創造性と効率性をトレードオフしない仕組み
「問題は意欲があるかどうか」だ。
Happy Collaboration!