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コラボレーション・エナジャイザーとは、コラボレーションの場を作り、場のエネルギーを高め、何かが生みだされることを支援する人

「IBMの社内ソーシャル事例」その2 - コラボレーション・カウントダウン

先日、『IBMの社内ソーシャル事例」に興味あります?』というエントリーを書いたところ、けっこうたくさんの反響をいただきました。
ありがとうございます!
ということで、今回は調子にのって、その2ということで取り組みの一部を再度紹介したいと思います。

 

なお、社内SNSツールの導入と効果には、大きく分けると以下の2つの目的があると私は思っています。
  1. コミュニケーション推進
  2. 社員の生産性&能力向上

1は、いわゆる「風通しの良さ」ですね。

社員同士のコミュニケーションを円滑にして、凝り固まったセクショナリズムを崩し、活発な情報共有によってもっと元気で自由な社風に変えていこうというタイプのものです。
最終的にはInnovationを生み出しやすい社風を持った企業へと変化していくことがゴールですが、どちらかと言えば中~長期的の取り組みだと言えるかもしれません。

 

一方2は、情報や情報を持つ専門家を正しく簡単に見つけ出せることや、情報の流通スピードの向上、そして再利用性を上げていくことにより、一人一人の生産性をアップし、社員の能力をもっと活用していこうというものです。
1に比べるとより短~中期的な取り組みと言えるのかなと思います。

 

そして、この2つの目的はそれぞれが密接に関わっていて、どちらかだけに強くフォーカスするのではなく、両方をバランスよく進めていくことで、結果として双方の成果が比例的に上がってくるのではないか、と考えています。

 

…と、考え方や目的に関しては理屈で語っていけばいろいろとあるのですが、実際には「立派なことを語っても、結局ツールは使ってもらってナンボで、そこに価値を感じてもらえなければ意味がないよ」と言われてしまいますし、まさにその通り! ということで、前回ご紹介した社内ポータルサイト「こらぼれ[○]じゃぱんを公開した後、日本IBM社内でスタートしたキャンペーン「コラボレーション・カウントダウン」をご紹介します。

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ポイントは
  • 一度にたくさんを詰め込まず、一つの機能にフォーカスする
  • 継続的に利用してもらうために、毎月新たなお題を提示する
  • お題は簡単なものとし、誰でも10分程度で達成感が得られるものとする
  • さらに深く学びたい社員のために、そのための教材や資料を準備する
  • キャンペーン・ゆるキャラを使用して、やらされてる感を感じさせない
  「ポイント」としてと書くとなんだか難しそうに見えますが、要するに「少しづつ慣れてもらい、一過性のものではなく使い続けてもらう工夫をする」ということです。 企業により社内SNSの位置づけは異なると思いますが、上の1で書いた「コミュニケーションの推進」や「風通しの良さ」を求めるなら、やっぱり自由さや楽しさがそこにはあった方が良いと思います。 人って、楽しんでる時のほうが発想も自由になりやすい、ですよね?! そして、SNSというコミュニケーションを軸にしたツールを推進するのですから、やっぱりキャンペーン自体がコミュニケーションを意識したキャンペーン・デザインになっていた方がいいし、推進する側も笑顔になっちゃうようなものがいいのではないか、とも思います。 今回のエントリーが少しでも誰かの役に立てばHappyなのですが…。はてさて?!  

Happy Collaboration!