Collaboration Energizer | #混ぜなきゃ危険 | 八木橋パチ

コラボレーション・エナジャイザーとは、コラボレーションの場を作り、場のエネルギーを高め、何かが生みだされることを支援する人

Generation D (データ活用先進企業)

『考え方に賛同することと、その考え方を実践することはまったく別』

--ほとんどの人が「データとアナリティクスでビジネスを変革できる」と考えているのに、実践しているのは20%に過ぎないそうです。

そして、従来型のデータソースに加えて先進的なデータソースも用いて分析している企業のほうが、そして過去分析だけではなく予測分析をより活用している企業のほうが、他の企業に比べて顧客と市場について洞察を引き出す力が3倍優れているそうです。

上の2つは、データ活用先進企業を「Generation D」と名付け、その特性を分析調査・解説している『"Generation D (データ活用先進企業)"に対する洞察 - 豊富なデータを分析主導で推進する企業であることの意味』というホワイトペーパーに書かれていた情報です。

www.slideshare.net f:id:dubbed_pachi:20210715165233p:plain

 

自社のことながら、IBMって本当にいろいろな研究・分析レポートを発行していて、「こんなテーマでの調査報告はないのかな?」とググるIBMのサイトに行き着くことがけっこうよくあります。

今回紹介したホワイトペーパーは『IBM Institute for Business Value 』というウェブサイトに記載されているものです。

担当者に聞いたところ、今後もCloud、Analytics、Security、Mobile、Socialに関する日本語レポートを随時追加していく予定らしいです。ときどきチェックするといいかも。

他にも、いろいろと興味深い分析・洞察が書かれていました。いくつか気になった数字やフレーズを抜き出しておきます。

 

■ 洞察が牽引するエンゲージメント

Generation Dはまた、データとアナリティクスによって生成された洞察を用いて、顧客、社員、パートナーときめ細かく関わる傾向が高いことがわかっています。対象に応じた洞察を得ることで、顧客をより良く理解してパーソナライズされたサービスを提供し、社員間のコラボレーションをより効果的なものにし、パートナーとの連携を向上させることができます。

 

■Generation Dは、KPIに関してその他の企業より高いパフォーマンスを達成

+10% : ウォレット・シェア

+13% : 市場に投入された新しい製品およびサービスの開発施策の割合

+ 6% : 顧客維持 (3年)

+ 6% : 社員定着率 (1年)

+17% : プロモーター・スコア

+13% : デジタル・チャネル経由で得た収益の割合

 

■ 声・声・声…

ある小売企業のエグゼクティブ

「その日の終わりに分析するような余裕はありません。それでは遅すぎます。分析を活用して介入を行う必要があるのは、お客様が購入を行おうとするまさにその時なのです。これができないと販売は失敗します」

あるマーケティング部門の幹部

「私たちは分刻みでアナリティクスを行っています。6カ月間の広告キャンペーンを事前に計画する時代は終わりました。今は6日間キャンペーンの時代です」

ある保険会社のアナリティクス・マネージャー

「プログラムを変えたことで弊社のシステムは非常にスマートになり、価格設定の意思決定をリアルタイムでできるようになりました(…)従来、まったく新しい料金プランを作成するには6カ月から9カ月かかっていました。現在は6週間から8週間しかかかりません」

ある金融サービス企業のエグゼクティブ

「5年前にデータ・サイエンティストとは何かと聞かれたとしても、わたしには想像もつかなかったでしょう(…)今、私たちはデータ・サイエンティストを何人も雇っています」

ある保険会社のエグゼクティブ

「弊社の歴史上初めて、チーフ・データ・オフィサーが誕生しました(…)このような役割は、データとアナリティクスに関する企業全体の戦略の策定と実行に役立ちます」

ある小売企業のエグゼクティブ

「弊社のデータ成熟度は、過去数年前と比べてはるかに上がりました(…)勘ではなく、事実やメトリックを基にした意見や意思決定を行う、データ主導の文化醸成の動きがトップから下りてきています」

ある小売企業のマーケティング責任者

「データは本当の意味で弊社のバックボーンです。私たちはデータを使って、新しいマーケティング・プログラムを開発します。私たちはデータを使って、既存のプログラムの最適化を行います。私たちはデータを使って、ターゲットにすべきお客様を選択します。データを軽視することはできません(…)データは、私たちが行うことすべての基礎なのです」

Happy Collaboration!