Collaboration Energizer | #混ぜなきゃ危険 | 八木橋パチ

コラボレーション・エナジャイザーとは、コラボレーションの場を作り、場のエネルギーを高め、何かが生みだされることを支援する人

ファシリテーションとリーダーシップ(ファシリテーター Advent Calendar2015) #fsAD

「俺は"なんちゃってファシリテーター"だよ。それは知ってるよね?」

「私にとってはパチさんは立派なファシリテーターです!」

「あら嬉しい…オーケー、それなら書くよ。タイトルは『ファシリテーターとリーダーシップ(たぶん)』でね。」

 

ということで、昨日のAdventブログ2日目『ファシリテーター活用術』のガオリュウこと高柳さんからのお誘いで、「ファシリテーター Advent Calendar 2015」に参加させていただくことになりました。 イメージ

 

今回のお話をいただくまで、私はファシリテーションについてそれほどじっくり考えたことはありませんでした。

昔からたくさんの双方向型のイベントに参加し、自分でもイベント企画や進行をするうちに、見よう見まねで自分なりのファシリテーションを身に付けてきた感じです。

(あ、でも一度だけ、世界中の社員が数日間集中してオンラインで討議するイベント「Jam」をファシリテートする際には、ファシリテーター講座に事前参加しました。きちんとした講座的なものに参加したのおそらくそれが最初で最後だったと思います。Jamがどんなものを生み出してきているのかに興味がある方は、ぜひ『ありがとうカードとコアバリュー(行動規範) : IBMの社内ソーシャル実践事例』を読んでみてください。)

 

さて、私が主に「ファシリテーター」をやっているのは、社内外のコミュニティー・イベントや、前述のJamにも似たIBM社内のオンラインコミュニティーです。

それらの場に対する考え方や、ファシリテーションについて思っていることは、以前『頭でっかちファシリテーション』というブログ記事に書いていますので、こちらも読んで貰えると嬉しいです。 イメージ

 

突然ですが皆さん、ファシリテーションとリーダーシップってそっくりだと思いませんか?

ファシリテーションとは、「参加者を励ましサポートし駆り立てることで、場を活性化してコラボレーションを促進しなんらかの成果につながるよう支援すること」だと私は思っています。

そしてリーダーシップとは、「関係者の意思や態度や行動に変化をもたらすように考えて行動する能力で、具体的には励ましたりサポートしたり駆り立てたりしながら、コラボレーションを促進しなんらかの成果につながるよう支援すること」だというのが私の認識です。

ほら、これってほぼ同じじゃありませんか? 私には、リーダーシップの行動の1つの形がファシリテーションだと思えます。

 

例えば外部のファシリテーターファシリテーションを依頼するときも、やっぱりそこではリーダーシップの発揮を求めていると思うのです。

もちろんいろいろなケースがあるわけですが、初めて顔を合わす場であっても、そのファシリテーターがドンとコミットしリーダーシップを発揮し励ましサポートし駆り立ててくれなければピンと来ないですよね?

 

あ、「リーダーシップを発揮する」というのは「ぐいぐいと引っ張ること」とは違いますよ。

それも1つの形ではありますが、「状況に応じてみんなの気持ちや意思をつなげ、態度や行動を変化させていく」のがリーダーシップですから、発揮の仕方にはいろいろあります。

 

それから、ファシリテーターの心構えとして「状況を見ながら陰になり日向になり、必要以上に介入しすぎたりしなさ過ぎたりしないように」ってよく言いますよね? これもリーダーシップとまったく同じじゃないですか?

リーダーシップを上手に発揮できる人が複数いるときには、もっとも状況にふさわしい人にメイン・ファシリテーションを任せながらサポート役に回る。

それが良いファシリテーターでありリーダーシップではないでしょうか。

 

書き始めたらすっかり長くなってしまいました。

本当はこの後、「ファシリテーターふなっしー」「ファシリテーターとゼロイチ」というトピックについても書こうと思っていたのですが…。

 

こちらはまた、いつか機会があったときにしようと思います。

最後にもう1つ。

ファシリテーションもリーダーシップも、その人のスタイルがあってこそ素晴らしいと思いませんか?

 

教科書どおりのファシリテーションやリーダーシップが悪いとは言いません。

でも、参加者や関係者を「励ましサポートし駆り立てること」という観点から見ると、私は「その人」が見えるというか、その人なりの励まし方やサポートのやり方が感じられないと、あまり駆り立てられません。

ファシリテーターという肩書きや役割り」に引っ張られ過ぎたり、気にし過ぎたりすることなく、自分の中にあるファシリテーター的な要素を大事に活かし、自分らしさを失わずにやって欲しいなって思っています。

(まあ、私自身が「自分の中にある要素」でしか発揮できないタイプだからかもしれませんね。) イメージ

 

明日の『ファシリテーター Advent Calendar 2015』は、「Sachiko Kadono」さんの「リズム&ファシリテーター(仮)」です。お楽しみに!

Happy Collaboration!

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