情弱と呼ぶ情弱さ
俺は「情弱」という言葉がものすごく嫌いだーっ! 嫌いで嫌いでどうしようもなーいっ!
・・・はぁはぁ。すいません。まずは大声で叫んでおきたかったもので。
「情弱」…この言葉がそれはもう本当に大嫌いでして、Web上でこの言葉を目にするとすぐそのサイトを閉じてしまうし、音として耳にするとすぐにその場から走って逃げ出してしまいます(ちょっとウソ)。
ただ最近、「情弱」を目にしたり耳にしたりする回数が増えている気がするんですよね。これはきっと、なにかにつけちゃ「情弱、情弱」と書いたり言ったりする人たちが増えているってことですよね…。 そのたびに耳をふさいで「わー」って走り出すのも大変だし、「誰かあいつを病院に連れてけ!」なんて声も周りからそろそろ聞こえてきそうなので、ちょっと慣れる必要がありそうです。
というわけで、今回は自分でどんどん「情弱」という言葉を書いてみようと思います。 そして書き終えたら何度も何度も音読するんだ、「じょうじゃくじょうじゃく」って。そうしないと慣れないからね。 …ああ、やっぱり心臓がドキドキして、脂汗が流れてきたよっ(ちょっとウソ)。
まずは、なぜこんなに「情弱」という言葉が嫌いなのかを自己分析してみよう。
「敵を知るには己から」って言うもんね。
■ネガティブなムードで満ちあふれた場で使われていることが多い
・罵り嘲りとして相手を呼ぶ言葉として使われていることが多い
・優越感を増幅するためだけの言葉として使われていることが多い
ふむ。こうした否定的な、悪意をたっぷりと含んだコンテクストで使われていることが多いのは間違いなさそう。
でも、それだけでこんなに拒否反応起こさないよなぁ。
■「情弱」って何を指して言ってるんだろう?
・情報収集力: 情報を手際よく、かつ抜け漏れなく集める力
・情報消化吸収力: 集めた情報を手際よく理解・分析して自分の知識にする力
・情報使用力: 消化吸収した情報(知識)を、正しいタイミングや場で使用したり提供したりする力
情報に関してざっと考えると、このあたりが実際に個人差が出てくるところかな。 でも「情弱」って言葉が使われている時、指しているのって全体かなぁ? なんとなく「情報収集力」の部分だけで、相手を「情弱」と蔑んでいる気がする…。
そうか! この気持ち悪さは「情弱」という言葉が使われている時、多くの場合「情報使用力」が誤用されているからか!
優越感を得るために相手を情弱と呼ぶこと--それ自体が己の情弱ぶりを晒していることであって、その醜い光景が俺を逃げ出したい気持ちにさせていたんだな…。
うん。これまでの文章を声に出して読んでも、気持ちが乱れなくなってきたぞ。 なんかだいぶイイ感じ。
というわけで、今後悪意を感じる「情弱」という言葉に触れた場合は「あんたはどうなんだい?」と思って正面から向き合うことにします。 あーすっきりした。
Happy Collaboration!