オムライスと共同体験
初めてにしては上出来!
先週金曜日、カゴメ株式会社さんのトマトキッチンスタジオで、オムライスとラタトゥイユを作るお料理会に参加させていただきました。
そして「美味しく正しくオムライスを作れました」ということで、オム検3級(オムライス検定3級)に合格しました。やったー!
オムライスアンバサダーのパチです
オム検については少々古いですが下記の記事に詳しく載っていました。
私をオムライスに連れてって! vol.1 | ananweb - マガジンハウス
※ なお現在、カゴメさんでは通常オムライス検定を社外向けに実施したり、お料理教室を開催したりはしていないそうですのでご注意ください。
本文中にある「1級は立ったの4人」という話ですが、現在は7人に増えているそうです。要求されるレベルが相当高く、合格率がかなり低いらしいですよ。
ところで、私のことをよく知ってる人は「パチが料理?」と思うんじゃないでしょうか。
包丁やらフライパンやらを最後に握ったのは一体いつだったか…ってくらい私は料理と疎遠なのですが、最近読んだ『ピープルウェア』という本に、チームビルディングやオフィス環境と料理やキッチンの関係に関する記述が多かったことから、「実際、どれくらいチームビルディング的な効能があるかを体感するいいチャンスかも?」ってな感じで参加して見ました。
結果、「確かにそうだろうなー」って実感できました。
それからちょっと前に、別の機会でオフィスの役割についていろいろと社内の同僚と考える機会があったのですが、そのときの私なりの結論は「テクノロジーが進化し、物理的に集まらなくてもできることが増えている中で、あえて集まらなくてはできないことってなんだろう? オフィスはそれを支援することにもっと重きを置いた方がいいんじゃないか?」ということでした。
そうやって考えると、ハグや握手などの身体的接触の機会を生み出すこととか、物理的なものを一緒に作ったりそれを一緒に使ってみたり(今回の料理はまさにこれですね)する経験をすることとか、そうしたことを通じて社員の幸福度を上げることがこれからのオフィスに求められる要素なんじゃないかなって、素人ながらに考えていたのですが…。
こちらも、改めて「方向性としては間違えてなさそう」って感じる機会でした。
まあ何はともあれ、楽しかったし美味しかったです!
せっかくなので『ピープルウェア』の一節を紹介しますね:
私たちがよく知っている最も革新的なマネージャーの一人は、予期しないときに部下と一緒に食事をする癖があった。彼は、ある日街へ出かけていき、ホットドック店をそっくり借りてきて(カート一杯に、ザワークラウト、マスタード、そして青とオレンジ色のパラソル)、オフィスの30階に持ち込まれ、チームメンバーに振る舞った。このランチは栄養学者から見ればひどいものだったが、社会学者から見れば夢を実現するものだった(…)マネージャーは、これを業務上の昼食として処理したが、それは昼食といったものでは全くなく、事実上の祝賀会であった。
優れた感性と秩序が、通常の作業時間では望ましい要素であることは、疑いのない事実である。だが、冒険や馬鹿ばかしさ、少量の建設的混乱といったものにも意味はある。
金曜日はなかなか盛りだくさんな1日で、夜は新しい教育スタイルに取り組むtanQ株式会社さんのワークショップに参加し、絵画の歴史をエンタメしながら知識創造をデザインするワークショップに参加させてもらいました。
そしてこれが、昼間のオムライス・チームビルディングにつながるものをいろいろと感じさせてくれるものでした。
自分のために取っていたメモですが、もしかしたら皆さんの脳内の何かをつなげる手助けをするかもしれないので、2つのメモと自分なりのふりかえりをシェアして終わりにします。
■ 知識探求と体験
「少し知る」ことはさらに知りたくなるきっかけ。「手を出してみる」はさらにやりたくなるきっかけ。そしてこの2つをリンクさせることが大切。
ただし、「さらに」につながりづらい状況や状態もあるので、そこはコミュニケーションデザインや細やかな支援が必要な場合もある。
■ 共同体験とふりかえり
共同体験は、ふりかえりを通じて、体験からの学びや発見を1人の脳内にだけ残る暗黙知から言語化や表出化された形式知に変える。
また、それ自体が良質なチームビルディングのプロセスとなりえる。
料理教室では、「料理をまったくやったことがない」という事実を他の参加者やコーディネーターたちに積極的に伝えました。一方で、みんながちょっと躊躇する作業に、率先して手を付けました。
これにより、チームメンバーやコーディネーターに「この人は積極的にケアしないとヤバい」と思ってもらうことができ、その結果オムライスも上手にできた気がします。考えすぎかな?
そして、自分がやってみて感じたことや上手くいかなったことを、「余計なお世話かも…」とか「出しゃばりすぎかも…」なんて思わず、きちんと相手の反応を見ながらチームに伝えていくことが、チームの経験値を上げていくことなんだろうなと感じました。
簡単じゃないところもあるけど、チャレンジしないとね。