Collaboration Energizer | #混ぜなきゃ危険 | 八木橋パチ

コラボレーション・エナジャイザーとは、コラボレーションの場を作り、場のエネルギーを高め、何かが生みだされることを支援する人

復興途上地に行ってきました

 

週末、1泊2日のスケジュールで初めて復興途上地へ行ってきました。 レンタカーを借り、1日目はいろいろな立場で震災や復興にかかわっている人たちにお話を伺ったり、現地の象徴的な場所を見て回りました。 そして2日目は、ボランティアとして「第3回スポレク やっぺし!」という復興イベントに参加してきました。

この2日間で、本当にたくさんのステキな人たちからいろんな話を聞かせてもらい、一緒に楽しい時を過ごさせてもらいました。

みんなにも知ってもらいたいな! という人たちの話を、ちょっとここでおすそ分けさせてもらいます。

気仙沼演劇塾 うを座の座長 鈴木さん イメージ
「うを座」は1998年に旗揚げされた、小学生から高校生までの子供たちからなる劇団で、その舞台の完成度の高さで地元ではとても有名だそうです。
震災で多くのものを失いながら、それでもなんとか子供たちの成長の場であり、地元の芸術を育てる発信地としての活動を続けたいと頑張っている鈴木さんの話は、「情熱」と「信念」にあふれていました。
昨年の映像ですが、TBS系列の報道番組でその活動が紹介されていますので、その姿を見ることができます。 『子どもたちの劇団が復活、宮城・気仙沼』 (残念ながら、記事が削除されてしまったようです as of 2014年9月8日)

現在、練習場所や活動資金などまったく足りていないそうで、支援の手が欲しいとおっしゃられていました。 子供たちのためにも、なんとかなればいいのですが…。 応援したいです!

気仙沼中学校 前校長 斎藤さん 被災した地元住民の方々が、学校を避難所として生活している姿は皆さんの記憶にもまだ新しいですよね。 その場を中学校校長として率い、つい先日、3月末を持って退職された齋藤校長先生の話は、「リーダーシップ」と「覚悟」の大切さを改めて感じるものでした。

中学校での避難所生活は、言ってみれば普段の「町の中に学校がある」状況が、「学校の中に町がある」という状態に反転したかのような特殊な事態だったと思います。

そんな状況下で、当初から人々が協力しあい大きな混乱もなかったというのは、やはり齋藤校長という稀有なリーダーが中心にいたからなんだなと強く感じました。

知識やスキルは持っているだけではダメで、それが必要とされる状況になった時にすばやく判断して活用できることが本当に大切ですね。

齋藤さんは来月、アメリカでの講演に招待されているそうで、作成中の講演資料の一部も見せていただきました。 ぜひ、今後日本の各地でも講演をして、多くの人にその経験を伝えてもらえたいです。

■「スポレク やっぺし!」の開催母体、NPOグローバル・スポーツ・アライアンス(GSA) 「想いと行動力"、そして"魅力的な人たち"が集まっている団体って、本当にパワーがあるなぁ!」と強く感じさせてくれたのが、スポーツを通じた心のケアへ取り組んでいるGSAさんでした。
とりわけ、元テーブルサッカー日本チャンピオン 植野さんの、体つきと比例するかのような「大きな包容力」からはビンビンと感じるものがありました。
「超晴れ女の私がいるからには、雨の心配なんてゼロです!」と笑顔で言い切り、実際に晴れにしてしまう副理事長の岡田さんは、「今後もこのイベントを続けていきたい。そのためにはさまざまな関係者の協力が今後も不可欠」と力強い口調で言われていました。
そしてスタッフや関係者には、「関東からも多くのボランティアが参加しやすいよう、高速道路の通行料金優遇をみんなで訴えよう」とも呼びかけていました(4月から、優遇を受けられるのは瓦礫運搬車のみとなってしまったそうです)。 皆さんもぜひ、こちらからスピークアップをお願いします!

国土交通省道路局 | 道の相談室


これまで、復興途上地に対して、行くことにも行かないことにもなんだかいろいろと考え過ぎて頭でっかちになっている自分がいたのですが、今回の旅行で行動の大切さを伝えてくれるたくさんの人たちと会い、頭がすっきりとしました。 やっぱり考えこむよりも、一歩を踏み出すほうが自分には向いているようです。

最後に、「やっぱり行きたい」と思う強いきっかけを与えてくれたユウさんのレポートにも深く感謝です。

www.junkstage.com

みなさんも踏み出してみません?

Happy Collaboration!

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