フューチャーセッションに参加してきたよ
■フューチャーセッションってなに?
ちょっと時間が経ってしまいましたが、2月18日にシブヤ大学さんの授業の一つとして開催されたフューチャーセッション『自分ゴトのまちづくりの未来 ~まちづくり×フューチャーセッション~』に参加してきました。
(あ、「参加って言葉には"ヒトゴト感"があって、当事者には合わないんじゃないか?」なんて話も会場では紹介されていましたが、まあここでは「参加」で話を進めさせてもらいます。)
セッションは、上の写真にも写っている株式会社フューチャーセッションズの代表 野村さんと、セッション・プロデューサーの芝池さんのダブル・ファシリテーターで行われ、構成としては座学的な講義の前半と、ディスカッションやらグループワークやらがてんこ盛りの後半に分かれていました。
参加者として面白いのは後半だと思うのですが、ここでは前半の「今の自分に響いた野村さん&芝池さんの印象的な言葉」を紹介したいと思います。
(後半のアクションパートはどっぷりグループワークに入り込んで楽しんでいたんで、メモなども取っていないので書き起こすの難しい…。)
とは言え、フューチャーセッション自体がどんなものかを知らない方も多いと思いますので、簡単に紹介します。
フューチャーセッションとは、立場が異なる人や組織が、対話や協調アクションを通じて同じ方向に目を向け、その先に見える共通の「達成したい目標」に向けて進んでいくための場であり、アクション・ラーニングであり、プロジェクトの実践です。
…分かりづらいですよね、きっと。
なかなか言葉だけでは伝わりにくく、実際にフューチャーセッションに参加してもらうのが一番良いのですが、次に良いのがきちんとしたセッション・レポートを読んでもらうことじゃないかと思います。以下のレポートが流れなど含めて分かりやすいと思います。
- U35世代の思いから生まれた9チームは、社会をどう変えていく?――第1回 次世代リーダー フューチャーセッション
- 共感する仲間はどう集める? 想いを1つに全員が行動できる「ONEチーム」の作り方 | ベストチーム・オブ・ザ・イヤー
■印象的な言葉の数々
「巻き込まれないと巻き込めない」
周囲を巻き込むことが大切、という言葉はあちこちで耳にします。そのためには発信を続けること、共感を得ることなんてアドバイスも耳にします。
でも、こっちへ来いよと手招きして、大きな声を張り上げ続けているだけじゃ…ね。自分から相手の側に入っていかないと。
「間違いを修正するにはフィードバックを貰える場が必要だ。それがコミュニティーだ」
人は必ず間違えるんですから、間違えないようにすることよりも、間違えを早く的確に伝えてくれる仲間を作ればいいんです。
たとえ間違えてずれた方角に進んでいたって、「そこでしか得られないもの」を教えてくれる仲間たちがいれば、道のりは豊かで楽しいものになりますよね。
「それ自体が成功しなくても、周りの考え方を変えたり、他のプロジェクトを前に進めたりする『視野を広げるプロジェクト』というものがある」
すべてのプロジェクトやアクションが実現するわけでも、夢やアイデアが叶うわけでもありません。
でも、あなたの意見やアイデア、呼びかけやアクションそのものがうまく行かなくても、それをちゃんと外に向けて発信して周りにアプローチすれば、周囲の人たちの視座や発想に影響を与え、相互作用しながら拡がっていきます。
「行動しない人間の意見は重み付けを下げていいじゃないか。行動する人間を増やすのが僕らの目的」
そうだそうだ!
■最後に。楔の打ち込みかた
口調こそ軽かったものの
「前に"フューチャーセンターをつくろう"という打ち出し方をしたら、ハードから入って施設を作り、一番重要なソフトである人を育てないで終えてしまう企業が増えてしまった。あれは失敗でしたねー、なーんて…。」
という野村さんの言葉に、メインストリームの場に行動を伴う新しい考え方やスタイルを楔として打ちこむことの難しさを改めて感じました。
ただ、そんな失敗だって、軽やかにしなやかに受け止めて、フィードバックを貰いながら次のアクションにつなげていけば、それでいいんですよね。
進みたい未来に向けて行動します。