Collaboration Energizer | #混ぜなきゃ危険 | 八木橋パチ

コラボレーション・エナジャイザーとは、コラボレーションの場を作り、場のエネルギーを高め、何かが生みだされることを支援する人

フューチャーデザイン

小売&ショッピングの未来とメンタルヘルスとウェルビーイング、そして旅行の未来

未来は微妙なニュアンスの中に、混沌と曖昧の中に漂って、灰色に包まれたグラデーションの分岐点「スレッショルド」に… 『The Beauty Of Thresholds.』を紹介するシリーズも最終回に。今回は「小売&ショッピング」「メンタルヘルスとウェルビーイング」「旅…

トゥルース・ウォーズの未来と仕事の未来

Threshold ≒ しきい値 ≒ 境目となる値。何かが変わる分岐点。そのギリギリのところ。 前回の『しきい値の美とテセウスの船とフューチャーズデザイン。』に続き、いよいよニックが『The Beauty Of Thresholds.』に書いたオープンな問いへ、ルースエンドへと分…

しきい値の美とテセウスの船とフューチャーズデザイン。

Threshold ≒ しきい値 ≒ 境目となる値。何かが変わる分岐点。そのギリギリのところ。人によって、最初に頭に浮かぶものがかなり違う言葉ではないだろうか。 ・ 水が氷に、あるいは水蒸気に変わっていくような、そんな物質変化や化学変化を頭に浮かべるヒト。…

集団的実践としての未来 | 夢を真剣に受け止める

Bespokeのファウンダー、ニックが書いた『Taking Dreams Seriously: The Future As A Collective Exercise.』がとてもすばらしくて、みんなに読んでほしいと強く思いました。 フューチャーズ・デザイナーに。デンマーク文化を好きな人に。夢と未来を諦めたく…

Bespokeのフューチャーズ・デザインが今こそ必要なわけ

今日から3カ月ぶりのFutures Design Workshopがスタートします。 気合いを入れなおすために、なぜ今Bespoke流の<Futures Design>が必要なのかを書き出してみました。 未来志向 現在の「市民・生活者」を中心に据え過ぎると、「未来の市民・生活者」が置いてきぼりにされてし</futures>…

ソーシャルクリエイターとソーシャルビジネス

先週、「社会課題に気づき解決するための思考力を養い、ポジティブな危機意識を持って行動するソーシャルクリエイターを、2030年までに100万人くらいに増やしたい」とブログに書きました。 参考: CCDLab.エナジャイザーになりました ここ数カ月、幾度か「ソ…

CCDLab.エナジャイザーになりました

去年一昨年と、春〜夏にかけてコペンハーゲンからBespokeに来日してもらい、フューチャーズデザインのワークショップを一緒にやっていたのですが、今年はコロナもあってそうもいかず…。 とは言え、いつまでも状況の変化をただただ待ち続けてはいられません…

学校の制服が10万円近くとか、もうやめて欲しい。 | を考察してみる

1カ月ほど前、録画しておいたとあるテレビ番組を観てどうにもやるせ無い気持ちになり、以下をツイートしました。 学校の制服が10万円近くとか、もうやめて欲しい。 ユニクロとか、100パターンくらい作って「学校さん、この中から1つ選んで。どれでも1万円で…

未来デザインキャンプレポート

5月の4週間、コペンハーゲンのBespokeが主催するオンラインの「Futures Design Camp」に参加しました。 基本的には日本時間の火曜夜に90分くらいのレクチャーを受け、2日後の木曜の夕方までに宿題を行い、その後75分のグループセッションに参加する x 4週間…

ジェレミー・リフキンの第3次産業革命 | 新しい根源的共有経済の衝撃

ジェレミー・リフキンが『限界費用ゼロ社会』を書いたのが2015年。その2年後、私は『勝手要約『限界費用ゼロ社会』』というブログ記事に要旨をまとめました。2年経っていたからこそ時代が追いついて、内容がはっきり理解できました。 そして先日、今から2年…

…の現実と理想

今回書きたいことを端的に。先に。 「そんなの理想論だよ」ってつい言っちゃうことあるけど、理想をきちんと共有するのってすごく大事じゃない? ■ フードロスの現実と理想 「でも、"さあみんなフードロスしないように、出ているものは全部食べきりましょう!…

無理心中と地球温暖化

年の瀬に不穏なタイトルですいません。でも今回書きたかったのはズバリそのことなんです。 地球温暖化に対するスタンスと、無理心中を選びがちな日本人的メンタリティーって、関係しているんじゃないだろうか? 自分でも「少し突飛な仮説かな?」と思っていま…

フューチャーズデザイン・ワークショップ後の自分スキャン

先週は丸3日にわたりBespokeの「フューチャーズデザイン・ワークショップ」の通訳&ファシリテーションをやりました。 受講者としてだったり通訳としてだったりワークショップデザイナーとしてだったり。いろんな立場でフューチャーズデザインに関わりコンテ…

Bespokeインタビュー5(最終回) | Bespokeのマニフェスト

北欧のクリエイティブ専門ウェブマガジンのN WINDに掲載された、Bespokeのファウンダーのニックとルネへのインタビューの日本語訳、今回が最終回となります。 最後に、Bespokeのマニフェストから6つを日英併記で掲載しました。 すべての好ましい未来を作り…

Bespokeインタビュー4 | 企業なんて存在しない、人だ

Bespokeファウンダーのニックとルネへのインタビュー第4弾です。 オリジナルは、北欧のクリエイティブ専門ウェブマガジンのN WINDに掲載されています。 今回の記事を訳していて、今年の3月に彼らのオフィスで「共通言語を作る儀式」をやったときのことがく…

Bespokeインタビュー3 | 実験し、迷子になる

Bespokeのファウンダーのニックとルネへのインタビュー第3弾です。 「BespokeがBespokeとなっていく過程」を北欧のクリエイティブ専門ウェブマガジンのN WINDに語ったものを日本語訳しました。 すべての好ましい未来を作りだそうというフューチャーデザイナ…

Bespokeインタビュー2 | 不確かさを超えて進んでいくための構造

北欧のクリエイティブ専門ウェブマガジンのN WINDに掲載されている、Bespokeのファウンダーのニックとルネへのインタビュー第2弾です)。 先日の第1弾はイントロダクション的でしたが、今回はじっくりと2人の言葉を、すべての好ましい未来を作りだそうとい…

Bespokeインタビュー1 | 未来洞察とは、能力であり意思であり行動である

Bespokeのファウンダーの2人ニックとルネへのインタビューが、北欧のクリエイティブ専門ウェブマガジンのN WINDに掲載されています。 軽い気持ちで読み始めたのですが、内容がちょっとびっくりするくらい濃くて素晴らしい! インタビュアーはこの雑誌のファ…

「問い」の大切さ(大学生CSVビジネスアイデアコンテスト)

昨日、立教大学で開催された「第3回大学生CSVビジネスアイデアコンテスト」に審査員として参加させてもらいました。 たくさんのポジティブな思いとちょびっとなもやもや感を味わったので、フレッシュなうちにアウトプットしておきます。 ■ 審査員の熱量と応…

Amazonにて発売中です『フューチャーデザイナー・ブック - 未来を創る方法論と実践方法 -』

少々前なのですが、コペンハーゲンの戦略デザインファームBespoke社の本『Book of Futures』の日本語版『フューチャーデザイナー・ブック - 未来を創る方法論と実践方法 -』が、Amazonで発売開始されました。 今回、私は翻訳をさせていただきました。 (黒…

あなたにとっての未来とは? - イベントレポート x 2

登壇したイベントのレポート記事2件を、記念がてらブログに書いておきます。 まずはこちら。 デンマーク発の「未来を自ら創造する」デザイン思考。ありたい未来に向けた課題解決を デンマークのデザイン会社Bespokeのニックとアンドレアスを招いたミートア…

デンマーク流【望ましい未来をデザインする力】

デンマークの大切な仲間「Bespoke(ビスポーク)」からニックとアンドレアスの2人を招いて、フューチャーデザインに興味を持っている人たちとのミートアップイベントを4月17日に開催しました。 デンマーク流【望ましい未来をデザインする力】を日本のビジネ…

融和の外へ共に迷いこむ

皆さんは「会話と対話」のどちらがより価値があるものだと、あるいはより優れていると思いますか? なんとなくですが、私の周りでは「対話の方が会話より深いものであり、より価値の高いものである」って感じで捉えている人がとりわけ多そうな気がします。 …

反復する – ブック・オブ・フューチャーズ (Bespokeの『Book of Futures』日本語訳)

ウィー・アー・オール・フューチャーデザイナーズ! Book of Futures日本語訳シリーズ、いよいよ感動(?)のファイナルです。 Iterate 反復する Summarizing the future design framework フューチャーデザインフレームワークのまとめ Situate Define subjec…

未来を顕在化する– ブック・オブ・フューチャーズ (Bespokeの『Book of Futures』日本語訳)

既定路線的から夢想的まで、あなたが描くシナリオはどんなものになるでしょうか。 Book of Futures日本語訳シリーズ、第12回(ラス前)は[未来を顕在化する]です。 Actualize the future Futures design is an expansion of the domain of possible actions…

未来を描く – ブック・オブ・フューチャーズ (Bespokeの『Book of Futures』日本語訳)

あなたは"Imagine futures"をどう訳しますか? Book of Futures日本語訳シリーズ、第11回は[未来を描く]です。 Imagine futures Our insights are formulations pointing towards possibility. They serve as a point of departure for the creation of futu…

踏み出す – ブック・オブ・フューチャーズ (Bespokeの『Book of Futures』日本語訳)

未来はデザインできる冒険。一人でデザインしてもいいけれど、たくさんの人と行えばもっと大きな冒険ができます。 Book of Futures日本語訳シリーズ、第10回は踏み出すです。 Scale When John F. Kennedy became president in January 1961, thegeneral opi…

インサイト – ブック・オブ・フューチャーズ (Bespokeの『Book of Futures』日本語訳)

インサイトとジョークは似ている。説明が必要だとすれば、それはあまりいい出来じゃない。 -- Book of Futures日本語訳シリーズ、今回は<感知する>の2つのサブフェーズをお届けします。 Integrate signals Arranged as a pile of scan cards, signals are an…

感知する – ブック・オブ・フューチャーズ (Bespokeの『Book of Futures』日本語訳)

第8回[感知する]のオープニングは、インテリゴというキノコを消化して学ぶインスタレーションの紹介からスタートします。 なお、Book of futuresの日本語版はAmazonにて限定発売中です。 sense integrate signals ・ articulate insights Six shiny pillars …

シグナルをスキャンする – ブック・オブ・フューチャーズ (Bespokeの『Book of Futures』日本語訳)

第2フェーズの途中では、ウサギ穴へ飛び込むことの大切さについて書かれています。長さの関係から今回は日本語訳していませんが、大意はこんな感じです。 『不思議の国のアリス』で、アリスが未踏の地に辿り着けたのはウサギを追いかけたからこそです。 シ…