Collaboration Energizer | #混ぜなきゃ危険 | 八木橋パチ

コラボレーション・エナジャイザーとは、コラボレーションの場を作り、場のエネルギーを高め、何かが生みだされることを支援する人

自然じゃなくて、いぶきやゆらぎだった。

自然が好きだと思っていたけど、違った。

最近、友人たちに続けざまにこの話をしていて、昨日もすごく恋しい気持ちが募ったので書いておく。

おれは自然が好きだと思っていたけど、違った。
川っぺりを散歩していぶきだったりゆらぎだったりを感じるのが大好きだったってこと。

 

半年ほど前に引っ越しをしました。引っ越そうと思った理由は、マンションに大がかりな外装工事が入る予定だったから。それにすでに、近隣の騒音にも嫌気がさしてきていたから。

引越し先の条件は、まずは騒音リスクが最も低い「最上階角部屋」。それから、自然を味わえそうなところ。

そんな条件で5部屋くらい見に行き、「ここ」って決めたのが今住んでいるところ。一番の理由は大きな大きなベランダと窓。そして5階なのにドーンと目の前に聳え立つヒマラヤ杉。

「ふと外を見ればヒマラヤ杉がドーンと目に飛び込んでくるなんて、家にいても自然を感じられていいじゃんいいじゃん! それにべランピングやってみたかったんだよねー。春が待ち遠しいな」ってな感じで決めました。

 

ところがですね。最初の2カ月くらいで気づいたんですけど、窓から見える景色って、大して変化しないんですよ…。もちろん、よーく見れば日に日に間違い探しの上級編的に変化はしているのでしょう。その証拠に、2週間とか1カ月とかの単位で見ると、変化しているのが分かります。

ただ、川っぺりのように、そこにくる鳥が昨日と違っていたり、咲いている花の数が昨日よリグッと増えていたりっていう、日々の変化をまったく感じないんです。昨日と今日と明日が同じ感じ。

さらに、時期になると魚が大量発生したり、繁殖期になって鵜や鴎の顔がガラッと変わったり、ツバメの親が子どもに飛びかたをコーチしてたり、夏の夕暮れにこおろぎがワサワサと飛んでいたりっていう、ダイナミックな季節の変化も川っぺりを散歩しているときは感じられたんです。

ちょくちょくサンドイッチを買ったりカップスープとお湯を持っていったりして、30分くらい川をずーっと眺めたりしたけど、まったく飽きなかった。なんならもっと長くゆらぎを感じていたかったし、草と虫と魚と鳥とあの猫やこの猫やその猫のいぶきを味わっていたかった。

ベランダで、ヒマラヤ杉を見てても、3分で飽きちゃうんだよ…(鳥たちがくる時間は別)。

 

また命を感じられる川っぺり近くで暮らしたいな。引越し考えちゃうな…。とは言え、まだ1年も経ってないからもう少し様子を見るけどね。

まったく同じ川っペリに戻るのもなんだかなぁ。せっかくなら、新しい出会いも欲しいし。

岸本聡子さんが区長になった杉並区あたりを流れている善福寺川周辺とか? まだ一度も行ったことないけどね。あるいは思い切って京都鴨川とか??