Collaboration Energizer | #混ぜなきゃ危険 | 八木橋パチ

コラボレーション・エナジャイザーとは、コラボレーションの場を作り、場のエネルギーを高め、何かが生みだされることを支援する人

気づきはどこからやってくる?

「気づきとは、もともと自分の中に持っていたものが、何かのきっかけでスパークして表出するもの。」 

定義として正しいかどうかは分かりませんが、以前から自分の中ではそのように考えていました。

一昨日とある勉強会に参加していたのですが、「Future Innovation Cafe」という名で数十回にわたって定期的にワールドカフェを開催されていて、さらに実験的な新しい形のワールドカフェにも取り組まれている田口 真司さんが、ワールドカフェの場の力、そして効果として「もともと自分の中に持っていた想いや問題意識が、人との対話を通じ形になってくる。それが気づきと呼ばれるもの」と紹介しているのを聞き、思わず「やっぱりたくさんの場を作ってきている田口さんもそう思ってるんだ!」と嬉しくなっちゃいました。

そして昨日、とある会社の社長さんと、コミュニケーション論というか、人材育成的なディスカッションをしていたのですが、やっぱりそこでも「人は対話を通じて、自分の底に眠っていたものが浮かび上がってきたり、もやもやと形を成していなかったものに輪郭が産まれていく」という話で盛り上がりました(いや、ひょっとしたら私一人が盛り上がっていたのかもしれないけどww)

何を言いたいのかと言うと、まず1つ目は、やっぱり人って、こうした人とのコミュニケーションを通じて意見や考えを形作っていくものじゃないかなということ。 そしてもう1つが、意識の奥深いところでもいいし、まるっきりモヤモヤしたままでもいいから、そうした「問題意識」や「なにか漠然とした違和感」みたいなものを持っていることがとても大切なんじゃないかということです。

こうした「場」をより有効に、すばらしい時間にしていくためには、日常的に自分が抱いた違和感や問題意識を、日記でもブログでもいいから自分の脳を一度経由してアウトプットをしておくことが重要なんじゃないでしょうか。 それによって、脳内引き出しの奥深いところではあっても、自分の無意識下に定着させておくことができるんじゃないかと思うんです。

そして、直接顔を突き合わせての「場」と比べたら「気づき」が生まれる頻度は落ちるだろうとは思うけど、オンラインのコミュニティーにもこうした「場」の効果は強くあるんじゃないでしょうか。 少なくとも、実際に顔を会わせて話す前後にオンライン・コミュニティーを組み合わせていくことで、気づきに至るスピードを上げたり、気づきの質を深めたり、気づきをさらに別の気づきにつなげていったりすることができると思うんです。

ふー。

今回の話は、こうしたことをすでに体験したことがある人にとっては、きっと「何をいまさら」ってことですよね。 でも、こうした「場」の力を改めて感じ、みんなに伝えたいなという気持ちがまた一段と強くなったのでちゃんと書いておきたいと思った次第です。

そして最後に、ここのところ感じていることをもう1つだけ。 オンラインでもオフラインでも、人と出会って何かについて対話するって、最高のエデュテイメント(エデュケーション&エンターテインメント)だと思いませんか? 何かが産まれるも産まれないも自分自身にかかっていて、学べる場になるか楽しい場になるかも決めるのは自分次第。 こんなにステキな参加型エデュテイメントが、誰にとってもちょっと手を伸ばせば届くところにあるってイイですよね!

Happy Collaboration! f:id:dubbed_pachi:20160711211933j:plain