SDGs’ Dos おれ版
前に「Dosの解説はまた今度!」と書きました。
今回はその解説を。
- 9. 健康と幸せを最優先する
- 8. 人間らしさを忘れない
- 5. SDGsの17(169)の中で興味があるものを見つける
- 6. SDGsの17(169)のどれかにパーソナル・コミットする
- 7. コミット内容を周囲に伝える
Dos(おれ版)
1. 電通「サステナビリティ・コミュニケーションガイド」を見ておきましょう!
2. 知っているふりをしない
3. 自分とは違う意見を持っていそうな人に尋ねる
4. 発信する前に英語でググる
5. SDGsの17(169)の中で興味があるものを見つける | 外務省: SDGグローバル指標(SDG Indicators)6. SDGsの17(169)の何かにパーソナル・コミットする
7. コミット内容を周囲に伝える
8. 人間らしさを忘れない
9. 健康と幸せを最優先する
1〜4は特に解説不要ですよね? ということで、5〜9について書きます。説明しやすいのまず9からで。
9. 健康と幸せを最優先する
仕事とか職場って「社会とは違う独自ルール」がたくさんありますよね。一般的に、職場の独自ルールは「会社有利」というか「個人に厳しい」気がします。それゆえに、心身両面の個人の健康やウェルビーイングが蔑ろにされてしまったり、犠牲にされてしまったりということもありますよね(厳密には、独自ルールそのものではなく、独自ルールを内在化して自分自身を追い込んでしまうことの方が多いのかなと思いますが)。
「誰にとっても完全にストレスフリーの職場」が理想の姿ですが、おそらくそれが実現する日は永遠に来ないのではないでしょうか。
それでも。じわじわとでもいいから、それぞれの個人が健康と幸せにもっとしっかりと重きを置き、まずは自分を満たそうとすることを諦めない。自身のサステナビリティ。
8. 人間らしさを忘れない
9に近いところも多いのですが、9が「健康と幸せ」にフォーカスしていて、かつその矢印の向きが自分自身であるのに対し、8はテーマも向きも全方位的なものとなります。
「AIが人間の仕事を奪うようになると…」とか「VUCAな時代で本当に必要とされるのは…」とか、正直耳タコなこういうフレーズは置いておいても、誰だって「歯車感」しか感じられない時間に対して「生きている実感」は持ちづらいですよね。
人間らしさとは何か −− 答えは人それぞれ違っていてもいいと思うのですが、「気持ち・感情の発露」かなぁと私は思います。人間として働いているのであれば、その場を人間らしく過ごせる場にしましょうよ。
5. SDGsの17(169)の中で興味があるものを見つける
6. SDGsの17(169)のどれかにパーソナル・コミットする
7. コミット内容を周囲に伝える
この3つはまとめて。
5. SDGsの17(169)の中で興味があるものを見つける
SDGsもサステナビリティも、なんだか自分ごとから遠い感じがするって人が多いと思います。でもそれって考えてみれば当然ですよね。「自分の足もと」と「国連全加盟国193カ国により採択されたSDGs」がパッとつながる人の方がむしろ不思議なくらいで。
だけど、「世界193カ国が同意する17のこと」ってやっぱりそれだけ重要なことなんです。そしてたしかに誰にとっても間違いなく重要なことなんですよ。でもやっぱり[3. すべての人に健康と福祉を
]とか[16. 平和と公正をすべての人に]などなど、<すべての人>ってこれ以上ないデカさの主語だし、スケールが壮大すぎて自分がなんとかできる気がしなくなっちゃう言葉が並んでいるんですよね。
なので、17の目標に紐づいている169のターゲットを見ていくことが重要なんです。
1.1 2030年までに、現在1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。
1.2 2030年までに、各国定義によるあらゆる次元の貧困状態にある、全ての年齢の男性、女性、子供の割合を半減させる。
1.3 各国において最低限の基準を含む適切な社会保護制度及び対策を実施し、2030年までに貧困層及び脆弱層に対し十分な保護を達成する。
1.4 2030年までに、貧困層及び脆弱層をはじめ、全ての男性及び女性が、基礎的サービスへのアクセス、土地及びその他の形態の財産に対する所有権と管理権限、相続財産、天然資源、適切な新技術、マイクロファイナンスを含む金融サービスに加え、経済的資源についても平等な権利を持つことができるように確保する。
1.5 2030年までに、貧困層や脆弱な状況にある人々の強靱性(レジリエンス)を構築し、気候変動に関連する極端な気象現象やその他の経済、社会、環境的ショックや災害に暴露や脆弱性を軽減する。
1.a あらゆる次元での貧困を終わらせるための計画や政策を実施するべく、後発開発途上国をはじめとする開発途上国に対して適切かつ予測可能な手段を講じるため、開発協力の強化などを通じて、さまざまな供給源からの相当量の資源の動員を確保する。
1.b 貧困撲滅のための行動への投資拡大を支援するため、国、地域及び国際レベルで、貧困層やジェンダーに配慮した開発戦略に基づいた適正な政策的枠組みを構築する。
上のものはSDG1[貧困をなくそう − あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ]に紐づく7つのターゲットです。
こうやって見ていくと、たとえば1.3にある[適切な社会保護制度及び対策]、1.4にある[マイクロファイナンスを含む金融サービス]、1.5にある[極端な気象現象やその他の経済、社会、環境的ショックや災害に暴露や脆弱性を軽減]、1.bにある[貧困層やジェンダーに配慮した開発戦略]などなど、自分がもっと知りたいと興味を引かれることがきっとあると思うんです。
…え? 「ない??」本当に? そうしたら、このページで現時点での達成具合を見てみたらいいと思います。きっと興味を惹かれるところがあると思いますよ。
6. SDGsの17(169)のどれかにパーソナル・コミットする
興味のあるものを見つけたら個人的にどの目標、あるいはターゲットに自分がどう関わるかを考えてみましょう。ものすごく細かい部分に細かく対応するのでもいいし、大きな目標に大枠で対応するのでも良いと思います。
たとえば1.5の[気候変動に関連する極端な気象現象やその他の経済、社会、環境的ショックや災害に暴露や脆弱性を軽減する]に対して、「再エネ由来の電気会社に契約を変更する」とか「自宅用にソーラーバッテリーを買って日常使用する」なんていうものもあるでしょう。「マイストローとマイ箸を持ち歩く」でもいいですよね。
どんなに小さな小さなことでも、やらないよりもやったほうがいいに決まってます。「そんなの意味があるの?」という人もいるかもしれませんが、やり始めれば意味は拡大していくものです。
7. コミット内容を周囲に伝える
で、決めた後は、それをオープンにしましょう。
人に言うと忘れずらくなるし、よしやらなきゃという気持ちが強くなるし、同じ目標をたてた人と連携もしやすくなるので、いいことずくめです。
オープンにする方法や範囲はいろいろあるので、自分に合った形でどうぞ。
参考までに、私パチのパーソナル・コミットを紹介しておきます。これは…2017か18年くらいだったかな。作ったの。今でもときどきパーソナルコミット内容としてみんなに伝えています。(下記資料のP17です。最初から表示されていない場合はP17までページ送りしてください。)
Happy Collaboration!