Collaboration Energizer | #混ぜなきゃ危険 | 八木橋パチ

コラボレーション・エナジャイザーとは、コラボレーションの場を作り、場のエネルギーを高め、何かが生みだされることを支援する人

デンマークのデザイナーと考えるサステナブルデザイン(10月12日開催)とSculptural Type

10月11日10時追記:

大型台風19号の接近に伴い、12日のイベントは参加いただく方の安全を考慮し中止することとしました。

お申込みいただいていた方、参加を検討していただいていた方、イベントを支援していただいたすべての方に感謝とお詫びの気持ちをお伝えさせていただきます。ごめんなさい。そしてありがとうございました。

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来月、10月12日(土曜日)の昼下がりに、大手町の3x3Lab Futureで開催する[&さんさん]デンマークのデザイナーと考えるサステナブルデザインというイベントのモデレーターをやります。遊びに来ませんか?

イベント開催のそもそものきっかけは、デンマークから来日する建築家でありデザイナーであるトーマスさんの来日に合わせて、なにか学びと対話の場を持ちたいという話を友人であり今回のイベント主催者の戸沼さんからいただいたからです。

それならぜひこの機会に、私にとって「デンマーク的」を意味する民主主義、サステナビリティー、そしてヒュゲとデザインの関係を考えるような場にしたいと思い、イベントをデザインしてみました。

 

    • トーマス・シグスゴーさんが考える「よりサステナブルなデザイン」 -- これまで、デザインユニットの一員としてニューヨーク国連本部ビルの会議場やカウンシルチェアをデザインしてきた際に大事にしてきたこと。プロダクトデザイナーに今後求められるであろう視点。

 

    • 若松悠夏さんが考える「より有機的な場のデザイン」 -- 3×3 Labを中心に、さまざまな人と人・情報を繋げ新しいモノやコトを生みだしてきた際に大事にしてきたこと。そして社会のあり方が変わっていく中で、今後コミュニティーデザイナーに求められるであろうもの。

 

  • 北欧のさまざまな国や文化を自分の目で見て感じ、東京(江戸)文化との関係性などを考えている戸沼さんの視点。

これらを、当日ご参加いただける方たちからのインプットと混ぜながら考えていきたいなと思っています。

 

軽食やドリンク、そしてトーマスさんのインタビューも掲載されている書籍「北欧デザイン旅ノオト」がついて3,000円、学生の方は1,000円という料金設定にしました。 はっきり言って、学生さんには超お得な企画になっていると思います。

デンマーク文化はもちろん、関係性のデザイン、コミュニケーションのデザイン、プロジェクトのデザイン、プロダクトのデザインなど、広い意味でのデザインに興味のある方、そしてインプットや対話を通じて自分や周囲の世界を広げたい人であれば誰でもウェルカムです!

詳細:お申し込み [&さんさん]デンマークのデザイナーと考えるサステナブルデザイン

 

このイベントのこともあり、ここしばらくずっと「民主的なデザインとは?」「サステナブルなデザインとは?」とずっと考えています。

今の私の仮説は…あんまりここで書きすぎると自分自身の頭を固くしてしまうかも? という気もするので、サラッとキーフレーズ的にいくつか書いておこうと思います。

 

・自分が大切にしているコアな部分と共鳴するモノやコトに、人は飽きを覚えず持続性を見出す。

 

・アンフェアな関係性は格差と断絶を生みそれを広げる。破壊し解消しようという力を生み育てる。

 

・復元力を高めるのは人の意思と声。それを引き出すのがシビル・デザイン。

 

・モノであれコトであれ関係性であれ、固定化は死の過程。デモクラティック・デザインはチェーン・リアクションを生み変化を歓迎する。

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上記の仮説は、3週間前に行ったギンザ・グラフィック・ギャラリー(GGG)で開催中のKontrapunkt(コントラプンクト)の展覧会「Sculptural Type コントラプンクト」と、そのオープニングを記念して行われたコントラプンクト創始者のボー・リネマンさんのギャラリートークにかなり大きな影響を受けています。

なお、偶然にも「Sculptural Type コントラプンクト」の最終日は10月12日。

もし、下の文章に何かピンとくるところがあればぜひ大手町の3x3Lab Futureに来る前にGGGに立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

 

    • コントラプンクト」とは、音楽用語でカウンターパートのこと。違う音階が出会う場所。

 

    • 30年前、デンマークでは政府と市民の間に大きなギャップがあった。私たちは関係性の再構築に、あえて「ロイヤル」をイメージさせる王冠を「デモクラシー」のシンボルとして用いた。そして今もそのデザインは続き広がっている。

 

    • デンマークが著名な建築家を多数生み出しているのは、建築学科が工学部ではなく、芸術学部にあることがその理由ではないかと思っている。

 

 

    • 偉大なアイデアは誰からでも現れる。だから私たちはあらゆる人たちの力を借りながらデザインする。

 

    • 消費者の行動は変わってきている。社会をケアしていない企業の製品は買わないしサービスは受けないという人が増えている。

 

  • すべてのデザイナーに伝えたい。「個性を祝い多様性を歓迎しよう。包括的に仕事を捉え責任感を持って進めよう。」どうかこれを忘れないでほしい。

 

Happy Collaboration!

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