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「僕らは不親切で、お金を寄付しないしボランティアもしない」…のかな?

 

イギリスのチャリティー団体 Charities Aid Foundation(CAF)とアメリカの世論調査企業ギャラップが2010年から発表している「世界寄付指数」というものがあって、数年前に結構くわしめに調べたことがあったんだけど、ここ数年で認識を改めなきゃいけないほど結果が激変していた。

「ひょっとして、おれと同じような認識で止まっている人も少なくないのでは?」という気がするので、チャチャっと調べた程度だがメモを残しておく。

「僕らは不親切で、お金を寄付しないしボランティアもしない」…のかな?

 

世界寄付指数とは

「世界人助け指数」と表記されることも少なくないようですが、オリジナルは「The World Giving Index (WGI) 」で、最新版のレポートはこちら:

World Giving Index 2022 | A global view of giving trends

3つの調査項目の内容

「過去1ヶ月に以下3つの行動をしたか?」という以下の質問に「Yes」と答えた人の割合によってそれぞれの指数が計算され、それらの合計から総合指数とランキングが決まります。

  •  助けを必要としている他人あるいは見知らぬ人を助けたか(helped a stranger, or someone they did not know who needed help | 親切
  •  慈善団体に寄付をしたか(donated money to a charity | 寄付
  •  組織のボランティアに時間を割いたか(volunteered their time to an organization | ボラ

 

日本の観察(ランキング変動)

もっと細かく調べれば、見やすくステキなグラフとかありそうだけど、以下、パッと目についたものだけでもと…書き残しました(なお、調査は2013年からスタートしていますが、日本が対象に加わったのは2014年です)。

  • 2014年 | 日本は90位(135か国中)
  • 2015年 | 日本は102位(145か国中)
  • 2016年 | 日本は114位(140か国中)
  • 2018年 | 日本は128位(144か国)
  • 2020年 | 日本は114位(144か国)
  • 2021年 | 日本は114位(114か国)
  • 2022年 | 日本は118位(119か国)

 

日本に関する考察

2020年くらいまでの順位では、悪いなりに「そこまで悪くない」ものもあったんです

具体的には、[親切][寄付][ボラ]のうち、[ボラ]は中の中レベル、[寄付]は中の下レベルで、[親切]だけが下の下レベルだったんです。

それが、今では[ボラ]が下の上(84/119)レベルで、[寄付]も下の中(103/119)というレベルになっていました。[親切]が下の下(118/119)であることと併せて、3つの要素どれも上中下で言えば下です。

 

どうやら、変化のタイミングは2020-2021にあったようなのですが…何があったんでしょう?(順位は20年も21年も同じ114位ですが、調査対象国数に注目で(144→114)。)

 

残念ながら、おれには説得力のある洞察ができないのですが、皆さんはどう思われますか?

「みんな、慈善団体ではなく、寄付プラットフォームを通じて個人や有志団体にお金を寄付するようになったんです」とか、「組織に対してではなく、個人間でのボランティア活動をするように変わったんです」とかだったらいいんだけど…。でも…