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HRカンファレンス 2011 Autumn(2日目)での酒井穣さんの言葉

「HRカンファレンス 2011 Autumn」という、名前の通りHR(human resources:人事)担当者向けのイベントに参加してきました。
先に誤解を招かないように言っておくと、私は人事部門に所属しているわけではありません(異動する予定があるわけでもない)。
でも、人事系の話ってコミュニケーションとかリーダーシップとか、自分にとってとても興味のあるテーマなのです。

 

イベント自体は2日間みっちりのものですが、私が参加したのは2日目の午後の3セッションだけです。今回は、その中でも特に気になっていたパネルセッション「グローバルに活躍できるリーダーをいかに育成していくのか」の中で、特に印象に残ったフリービット株式会社 取締役の酒井 穣さんの言葉をいくつか紹介させていただきます。
赤い斜字が酒井さんの言葉(ただし私がメモした言葉であって、酒井さんご本人が言った通りではない部分が多々あると思います)で、その下の言葉は私のコメントです。

 


 

■ インターネットの本質は、物理的な距離の制約破壊。そして「グローバル」とは「ここ」から始まるもの。ここ国内で通用しなければいけない

 

この「グローバルは"ここ"から始まる」という言葉は、自分が日ごろ「グローバル」という言葉を耳にするときに感じていた違和感の原因を気づかせてくれるものでした。
なんだか「グローバル」と「日本」を対立するものとして話している人が多い気がしていて、それが私には気持ち悪かったんです。
特定の部分を見れば「表と裏」のようなところもあるのは事実ですが、視点を「グローバルとは自分のいる場所からの延長線上にあって、明確な境界線すらないもの」という認識に置いたほうが、私にはしっくりきます。

 

■ グローバル・リーダーは自分の言葉で語れなきゃいけない。間に通訳が入った状態では恋人の関係にはなれない
■ 理念は行動にしか表れない。壊れたレコードのように繰り返し伝えて浸透させることも非常に大事なことだが、リーダーの日々の行動との調和、つまりインテグリティーが大切

 

上の言葉には2つの意味が込められていたと思います。
まずは英語力の大切さ。難しい単語や言い回しはどうでも良いけど、きちんと意思を込めたメッセージを伝えられるレベルの英語力は必要、ということですね。
そしてもう一つは「何語」という観点ではなくて、「自分ごととして語ることができているか」ということだと思います。
日々の言動に裏づけされていなければ、「人を動かす力」を持った言葉には成り得ないということを改めて感じさせてくれました。

 

■ あなたが自分の典型的な1日(日常生活)を思い描いた時に「それ」に取り組んでる時間が入っていなければ、あなたが「それ」を達成する可能性はほぼない
これは英語学習について語られていた言葉なのですが、私にはもっと普遍的なもの、人が取り組んでいるものすべてに当てはまるものだなと感じられました。

 

■ 人は誰と付き合うかによって決まってしまう部分が多い。社内でも社外でも、すごい人を見つけたらその人に自ら近寄り、そのすごさやリーダーシップをすぐ近くで学べばよい。自分の力量を上げられる場にどんどん出て行くべき

 

その通りですよね。実は、今回このイベントに参加した一番の目的は酒井さんの言葉を直接聴いてみたかったからです。
そしてできれば直接お会いして言葉を交わし、以前、酒井さんの著書である『これからの思考の教科書』についてブログに書かせていただいたお礼なども伝えたいと思っていたのですが…残念ながら、セッション終了後にすぐに会場を去られてしまっていて、思いは果たせませんでした。

でも、また別の機会に自ら近寄らせていただこうと思っています!

 

■ 成長していくことは脳にとって最高のエンターテイメント
これはコメントいらないと思う。禿同!

 


 

今回のエントリーを書くにあたり、酒井さんのブログを読み直しました。
今回の話と特に関連が深いエントリー2つへリンクしておきます。

nedwlt.exblog.jp

nedwlt.exblog.jp

うーん、何度読んでも勉強になります。そして最後に、敬意を込めてちょっとそのスタイルを拝借。

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Happy Collaboration!