ソーシャルキャピタルと組織をダメにするスパイマニュアル
先週、理事を務めているソーシャルシフト・ラボのイベントで、ソーシャルキャピタルについて学ぶセッションを開催しました:
さんさんビジネスクリエイトvol.9~幸せと成功の源泉「ソーシャルキャピタル」を学ぶ〜
会場の3×3Lab Futureのキャパシティーいっぱいのたくさんの方が参加してくれて、とても熱気のある講座となりました。来ていただいた皆さま、ありがとうございました!
(なお、今回のブログ記事内の画像は、ソーシャルシフト・ラボ代表理事で当日は講師を務めた斉藤さん作成資料からのものです。)
ソーシャルキャピタルという言葉や考え方に初めて触れたという方も結構いらっしゃいました。
「なんとなく"重要なんだろうな"と思っていた身の回りの人々との関係性について、きちんと理解できた」とか、「社内や部門内の"心理的安全性"がもたらすインパクトの大きさに気づけてとても良かった」なんて声を多数いただきました。嬉しいです。
また、何人かの方から「あんなワークショップは初めてでした。すごくおもしろかった!」という声もいただきました!
私も今、斉藤さんイチオシの『ソーシャル物理学』を読んでソーシャルキャピタルについて勉強中ですが、今回は、上記ワークショップのインスピレーションの元である『Simple Sabotage Field Manual(サボタージュ・マニュアル)』という、相手の生産性を落とすために作成されたマニュアルについて書きたいと思います。
「CIAスパイマニュアル」という通称でも知られているこのマニュアル、実態についてはこちらで詳しく紹介されています。
この「組織をダメにするマニュアル」、第二次世界大戦末期というすでに70年以上も前に作られたとは思えません。今の私たちに向けて作られている…?!
原文を読みたい方は、こちらのCIAのサイトからどうぞ。PDFへのリンクが置かれています。
Timeless Tips for 'Simple Sabotage'
さて、この「組織の生産性を下げるガイド」、実際には大変便利なモノだと思いませんか?
だって、要するにこれを逆さにすればそれだけで「生産性が上がるガイド」のできあがりってことじゃないですか。ですよね?
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注意深くなり過ぎずスピーディーに。
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委員会はなるべく小さく。最大5人。
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指揮命令系統はユルく。意思決定に抜け道を。
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組織的位置付けって何? 「上層部の決断を仰ぐ必要」は基本忘れる。
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決まったことは蒸し返さず、再討議なしの方向で。
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文章は大枠で。言葉尻とかどうでもいいから。
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完璧な仕上がりは重要なものにのみ。
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重要な業務は会議に優先。
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ペーパーワークは最小化。
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承認手続きを1/3に簡素化。
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厳格に適用する規則は3つまで。
あら簡単。ありがとうCIA!
多少「それはちょっとやり過ぎでは?」ってところがあるかもしれませんが、「狙い」はちょっと極端なくらいでちょうどいいものですよね。
さあ、「生産性の高い組織」を作ろうという皆さん、是非このガイドを使わせていただきましょう。ありがとうCIA!