Collaboration Energizer | #混ぜなきゃ危険 | 八木橋パチ

コラボレーション・エナジャイザーとは、コラボレーションの場を作り、場のエネルギーを高め、何かが生みだされることを支援する人

あなたの生みだしている価値とは?

  • 「人・モノ・コト」の新しいつながりを生みだしている

  • コトを推進する際に、意見やアイデアが出やすい場を作っている

  • 考えやアイデアをデジタル化してシェアしやすい形にして提供している

  • 疑ったりからかったり背中を押したりして、従来の「ワク」にヒビを入れ続けている

--これは、春から参加しているIBM社内の研究会で、先週投げかけられた問いへの私の答えでした。

「あなたは価値を生みだしていますか? では、あなたの生みだしている価値とはなんですか?」 f:id:dubbed_pachi:20210713170329j:plain  

「この資料を作ったのが、あなたか、それとも他の誰かかなんて、私には関係ないし興味ありません。重要なのはそれが有用なものかどうかですから」 --その通り、正しいですよね。

求められているものに見合ったものをきちんとお渡しすることで、相手からその対価として何かをいただくことができるわけです。それは正しく、通常の「価値の交換」です。

 

「すでに存在していたAという資料を、Bから受け取りCへと移動させること」 --ここでは「Aを見つけ出した」「Bから受け取ることができた」「Cへと移動させた」といった価値を見いだすことができます。

さらに、Aの存在を見つけだせたのは、あなたの知識や経験があってのことだったのかもしれませんし、Bから受け取れたのはあなたがこれまでに築いてきた信頼関係があってこそだったかもしれません。

 

でも……。私はどうしてもそこで満足できないのです。

なんとかして、私はAという資料に私自身の価値を埋め込みたいのです。

そこで交わされた「価値」に、自分が付与した価値も加わっていることを、強く感じたいのです。自分の自身に対する期待に応えたいのです。

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以前よりも、気軽にたくさんの場が作られ、多くのつながりが継続的な関係性へと発展しやすく/させやすくなった今、社内に限らず社外の集まりなどでも、「あなたの価値はなんですか」「あなたが生みだせる価値はなんですか」「あなたはその価値をどういう風に提供できますか」、そんな風に問われる場面が増えている気がします。

そして、とりわけ、すでに「持っている」「存在している」価値以上に、「新たに価値を加えていけるか」「一緒に価値を生みだせるか」という、価値を付与・創出・提供し続けられるパワーが問われるようになっているのではないでしょうか。

 

もちろん、ストレートにそう訊ねられることばかりではありませんが、そこには「あなたと私で一緒に新しい価値を生みだせますか」という、人々のコラボレーションへの期待と欲求があるのだと思います。

そしてこれは、個人対個人に限った話ではなく、個人対組織や、組織対組織の話でも同様です。

 

「期待に応えられたという充実感」「能力を発揮できたという達成感」「ポジティブな要素をもたらせたという幸福感」 --今後、こうした満足感を得ながら暮らしていけるかどうかは、精神面においても経済面においても一層重要になっていくと私は思っています。

そして、これらの充足感を適切に得るためには、自分自身の価値付与力・創出力・提供力をきちんと意識し、それを把握して活動していくことが必要なはずです。それができなければなかなか「相手の」「組織の」「社会の」「自分の」自身への期待に応えられないから。 f:id:dubbed_pachi:20210713170414j:plain  

これは、単に私のエゴを書きだしたものに過ぎないのかもしれません。

あるいは、自分の行動を正当化しようとしているだけなのかも。

 

でも、ともに新たな価値を付与・創出し、それを持続的に発展させていくことの意義は、日々増し続けている気がしてなりません。

個人としても、組織の一員としても、常に「価値を付与できているか」を意識しながらやっていこうと思います。

 

あ、もちろん楽しみながらね(これ重要)。

Happy Collaboration!