Collaboration Energizer | #混ぜなきゃ危険 | 八木橋パチ

コラボレーション・エナジャイザーとは、コラボレーションの場を作り、場のエネルギーを高め、何かが生みだされることを支援する人

ワークスタイル変革はコミュニケーションとコラボレーションの両輪の上に

「ワークスタイル変革」という言葉を最近よく耳にします。

また、「ノマドワーク」や「どこでもオフィス」といった、新しい働き方に関するディスカッションもオンライン/オフラインを問わずよく目にするようになりました。

■ テレワークやリモートワークによる社員の満足度やQOL(クオリティ・オブ・ライフ) ■ BYODやソーシャルウェア(社内ソーシャル)による業務効率の向上 ■ 時間と場所による勤務管理制度(テレワークやフレックス制度)の見直し

私自身も、社内外でワークスタイル変革についてディスカッションする際、この3テーマが上がることが多い気がしています

 

ところで、この3テーマですが、見方をちょっと変えると

■ モチベーションや精神衛生といった「心(マインド)」 ■ ツールやITにより可能となった「技(技術)」 ■ 制度や仕組みに代表される「体(体制」
という、いわゆる「心技体のフレームワーク」にあてはまることができるかもしれませんね。
…と、ここまで書いといてなんですが、今回は「心技体というフレームワークから見たワークスタイル変革」という話ではなく、「ワークスタイル変革の構成要素」という観点を入り口に考えを書いてみたいと思っています。

まずは、「そもそもワークスタイルって一体何を指しているの?」というところからスタートです。

 


■ゼロをイチにする、イチをヒャクにするのがコミュニケーションとコラボレーション

ワークスタイルとは仕事のやり方であり働き方ですよね。 これを「仕事というものをどう捉えるのか」とか「やるものなのかやらされるものなのか」という観点で語りはじめると答えは1つではないでしょう(というか、そもそも答えがあるのでしょうか?)。

というわけで、違う見方をします。それは、「仕事は何をどうすることで前に進んでいくのか」ということです。

…これも、仕事によってそれぞれだし、1つの絶対的な答えがあるものではないでしょう。 でも、私は本質的には、仕事とは価値を生み出したり高めたりすること、そしてその価値を届けることだと思っています。 そして、価値の源泉であり増幅増値でありコンベアーたるのがコミュニケーションとコラボレーションだと思っています。 ゼロをイチにするのもイチをヒャクにするのも、ヒャクを届けるのもコミュニケーションとコラボレーションじゃないでしょうか。

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■価値の源泉は 『情報 * 知識 * 想い』

社内ソーシャルがビジネスにもたらすもの - ROIとワークスタイル変革』というエントリーの後半に少し書きましたが、私はワークスタイル変革とは「コミュニケーションスタイル変革 × コラボレーションスタイル変革」だと思っています。 そして、良い仕事、つまり高価値をもたらすには、私は情報だけをコミュニケーションすればこと足りるとは思いません。

ビジネスにおいて、情報はコミュニケーションするべき最低限のものでしかなく、知識や知恵を循環させるためのコミュニケーションや、情報や知識に魂を吹き込む「想い」を伝えあうことが、共働や協働という「良質のコラボレーション」につながっていくと私は信じています。

そしてこのコラボレーションの質の高さが、イノベーションの大きさや輝きを決めるのではないかと思うのです。
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なお、イノベーションの定義やグルーピングにはいろいろなものがありますが、図ではざっくり連続/非連続という「積み上げ型かどうか」だけの捉え方をしています。
余談ですが、イノベーションの細分化とか分析とかが進めば、いつか「イノベーションを生みだすレシピ」みたいなものができるんですかね? 正直、なんだか「予定されたハプニング」みたいな違和感を感じます…。

 


 

実は、最初はもうちょっと軽く「BYODは単なるバーター」とか、「ノマドとは、働く場所や時間、雇用形態の話ではない。対等性を持ち、動くことも動かされることも恐れない働き方であり意識のことだ(あれ、ちっとも軽くないなww)」なんて話を書こうと思っていたのですが…。先にこの考えをみんなに投げかけたくなってしまいました。 みなさんはどう思われますか?

というわけで、「ワークスタイル変革の心・技・体」の話は、またいつか機会があれば書きたいと思います。

Happy Collaboration!