インフォバーンさん主催のトークセッション『斉藤徹 × 佐藤尚之 × 小林弘人』に参加してきました
ロンドンに旅行に行ってたりしてしばらくエントリーを書けていなかったのですが、今日から復活します(と言っても、週1程度の更新ですが)。
先週の金曜日(12/2)、『斉藤 徹 × 佐藤尚之 × 小林弘人 インフォバーンセミナーVol.3 2012年の企業コミュケーションはこうなる!』というトークセッションにご招待いただき参加してきました。 御三方がそれぞれ簡単な自己紹介をした後は、「セッション」という形でモデレーターの進行に伴い2時間弱の会話が続きました。
全体概要については、ラテン系企画マンさんがブログ『ラテン系企画マンの知恵袋』にうまくまとめてくれていますので、そちらを。 ameblo.jp そしてより詳細な実況については、こちらのtogetter「斉藤徹×佐藤尚之×小林弘人 2012年の企業コミュニケーションはこうなる! #ibsmn 」を追ってもらうのがよいと思います。
このエントリーでは、ちょうどロンドン帰りの飛行機の中で読んださとなお(佐藤尚之)さんの著書『明日のコミュニケーション』の中の言葉を、当日のセッションで出てきた言葉と併せてご紹介したいと思います。
なお、言葉は自分が会場でメモしたものを元にしていますが、私自身に都合良く「脳内変換」がかかったものとなっていると思われますので、その点はご了承ください。■まずインナーのコミュニケーションをしっかり取って社内の意識を変えれば、それが外部に染み出していく
社内のコミュニケーション(インナー・コミュニケーション)をしっかりやり、社員1人1人が自社の強みや良いところを心から語れるくらいにならないと、ソーシャル・メディアで宣伝/広報をしてもインチキなところが透けてくる。
これは御三方とも、言葉を変えながらも共通の見解として言われていたことで、私もとても深く共感してしまいました。 自社にとって都合の悪いことも、少なくとも社内にはきちんと説明して、社員がそれに対して自分の意見や考えを述べ、対話できる場所が必要ですよね。 もちろん、そこでの内容や結果に全社員が共感したり納得することは現実にはないでしょう。それでも、自分が意見を言える場所があり、それを聞こうとする「対話の姿勢」に対して、理解や納得が生まれると思うのです。 その重要さの1つの例を、『明日のコミュニケーション』ではこのように説明しています。
■企業の従業員は「発信元への共感」を築く大切な武器
親しい友人が勤めている企業は、それだけで共感や好意を持つことが多いし、その友人が、自分が勤めている企業を「とてもいい会社で満足してるんだ」と褒めたりしたら、共感はもっと強くなる。その企業への信頼や信用もうなぎ登りになる。 もちろん逆もあり、友人の話の内容によっては、出来上がっていた発信元への共感も一瞬にして崩れ去ってしまう。 従業員を大切にし、彼らの共感に日々気を配ることは、企業にとって、従業員と生活者の両方に共感を広げられるという意味で、一石二鳥の施策なのである。
本当にその通りで、マスメディアなどを通じて「キレイな情報や話」を見たり聞いたりしても、自分のソーシャルグラフから入ってきた「現場に近い情報や話」はそれを簡単に打ち崩してしまうものですよね。 きっと、皆さんも自分の身の回りでそんな経験を何度も味わったことがあるのではないでしょうか。
最後にもう一つ。
■"つながり"が生み出す経験を誰もが味わえるようになった
ブログを書くことを「ちょっとハードルが高い」と捉えていたような人も、「いいね!」ボタンや「シェア」ボタンなどを通じ、自分自身でコンテンツを作り出さなくても"つながり"が生み出すダイナミックな経験をできるようになった。この経験を味わった人が増えることが、人々の行動変化をさらに加速していくのではないか。
これについては人それぞれ、イメージするコトやモノは違うのかな、と思います。 でも、私にとってはとてもリアルにいろいろなシーンが頭に浮かぶ言葉でした。 次のさとなおさんの言葉は、上の言葉とは別の話題で語られていたものですが、大きな文脈で捉えると、そこには確かなつながりがあるように私には感じられるのです。
世の中の変化には時間がかかるものだ。それでも数年前と決定的に変わったのは、これまでは問題意識を持った人たちもそれぞれ自社に帰って孤独に闘うしかなかった。それが今ではコラボレーションしながら闘えるようになったことだ。
さとなおさん、そして斎藤さんと小林さん、エネルギーをありがとうございました。 そしてインフォバーンさん、ステキな機会と2冊の本、どうもありがとうございました!