『キズナのマーケティング』 ―ソーシャルメディアは敵なのか? 味方なのか?― そしてそもそも「メディア」でいいの?
皆さんは「ソーシャル・メディア」って言葉に違和感を感じたこと、ないですか?
実は、私はつい最近まで「ソーシャル・メディア」と書くことに、少々戸惑いを感じていました。 「メディア」という言葉に対してどうしても「情報を(一方的に)伝えるための場所や手段」というイメージが強すぎて「あれれ、一番大切な"人"、そして"コミュニケーション"はどこに行っちゃったの?」と感じていたんです。
そんなわけで、意識的に「ソーシャル・コンピューティング」という言葉を使うことも多いです。 その方が「コンピューター(オンライン)を介して繋がる」という意味合いが表せるんじゃないかな、と思ったからなんですが、やっぱりこれも「コンピューティング」という言葉が「非人間的」な響きがあるせいか、一番の要である"人"の存在が希薄になるんですよね…。
と、そんなことをここ半年くらい感じていたのですが、『キズナのマーケティング』にそんな私のモヤモヤにも関連する言及がありました。
~引用ここから~ソーシャルメディアは読んで字の如し「社会の媒体」つまり、人間が生活している「現実社会そのもの」だ。 (中略) ソーシャルメディアには人しかいない。そこには、あなたと同じ、血の通った、感情を持った生身の人間しかいないのである。「メディア」という言葉が付いているから人間不在で考えられてしまう傾向が強いようにも感じる。理解をする上では「メディア」を取って「ソーシャル(あるいはソサイエティ)」と考えた方が正しく認識できるかもしれない
まさにその通りで、「メディア」であれ「コンピューティング」であれ、主眼はそこではなく"ソーシャル"に置かれるべきなのだ! そして私がモヤモヤとしていたってなーんの意味もないので、今後は堂々と「ソーシャル・メディア」と書こうと思います(「ソーシャル・コンピューティング」も使うけど)。
参考にGoogleでフレーズ検索してみました:
"ソーシャル・メディア" 約 1,670,000 件 "ソーシャル・コンピューティング" 約 6,700 件 "Social Media" 約 36,400,000 件 "Social computing" 約 538,000 件
これだけで結論づけるのはちょっと乱暴ですが、やっぱり「ソーシャル・メディア」で定着した感がありますね。 近いうちに「"ソーシャル・メディア"と"ソーシャル・メディア的"の違い」についても思うところを書くつもりです。
ところで、今晩(5/19)、ソーシャルな人々がバックグラウンドを超えて個人的に集まって関心のあることをしゃべり合う場所:「DIALOGHOUSE 4 熊村剛輔さんに聞いてみよう~」に参加してきます。 マイクロソフトのソーシャルメディアリード 熊村剛輔さんは『キズナのマーケティング』の対談コーナーにも登場されていて、直接会話できる貴重な機会で楽しみ! そしてそして、このイベントの参加は初めてなのですが、4回目ということできっと楽しいものなんじゃないかな? とスゴく期待大です!
Happy Collaboration!