Collaboration Energizer | #混ぜなきゃ危険 | 八木橋パチ

コラボレーション・エナジャイザーとは、コラボレーションの場を作り、場のエネルギーを高め、何かが生みだされることを支援する人

ソーシャルメディアの普及と企業の擬人化

ソーシャルメディアの普及と、ソーシャルメディア上でのマーケティング活動の活性化により、「企業の擬人化」が進んでいますよね。 簡単に言うと、企業も「明るくて楽しいけどそれだけじゃなくて正義感の強い人」とか「真面目で地味だけど熱いな人」みたいな、これまでより多面性を持ったイメージを抱いてもらえるように取り組んでいると思います。

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これにはいくつか理由があると思いますが、「製品やサービスだけでは差別化が難しい」という状況で、これまでどおりのマーケティングでは「その企業のファンになってもらう」ことが難しいからじゃないでしょうか。 そして、これまでのスローガン中心の一面的なイメージ戦略だけでは、なにか問題が起きたときに簡単にひっくり返ってしまうというリスクも感じているからだと思います。 もちろん、もっともっとたくさんの理由があるとは思いますが、ここで言いたいのは従来どおりのマスメディアでのマーケティングは、イメージの横の広がり(リーチの広さ)は保っているものの、深さ(個人への浸透度、腹落ち)が十分得られなくなっているんだろうな、ということです。

そして、もう1つ。世の中が従来と変わってきています。

今、たくさんの人が以前よりももっとバラエティに富んだ、多くの団体やグループに属しています。 昔であれば、家族や会社、ご近所や趣味などを中心とした基本的に「実際に顔と顔を突き合わせた」活動を中心としたグループが属している主なものだったのが、働き方や生き方の多様化と歩みを揃えるようにオンラインでの活動をサポートするソーシャルメディアが普及し、物理的に「実際に顔と顔を突き合わせた」活動から離れ、もっと地理や時間から開放された形での活動が当たり前になり、そこでグループや団体に属するようになったわけです。 例えば、NPOなどの社会活動への参加もずっとやりやすくなり、これまでは「所属している会社での評価」や「ご近所での評判」しか自分を測るモノサシを持っていなかった人たちが、もっと各地で多面的な評価やフィードバックを受けるようになっています。そしてそれが個人の価値基準の幅の広がりにも繋がっていると思います。

うまくまとめられないんだけど、人は自分が複数の面で評価されそれぞれの評価が相対化されて立体化していくことに慣れてきて、結果的に一番重要な評価すべきところは「人間力」みたいなものだと感じているんじゃないでしょうか。 そして、同様に企業に対しても、単純に一面性だけを見て判断したり評価することが減ってきているんだと思います。

マスマーケティングを通じて見えるその企業のイメージ、自社サイトに現れているその企業のイメージ、ソーシャルな場での振る舞いを通じて見える企業のイメージ、さらにその「中の人」がもたらすイメージ… こうしたイメージが立体的に重なり合って、その企業の総合評価となる「企業(人間)力」みたいなものが形成され、それが「差別化」の強い要因になっているんじゃないだろうか。。。

フー。なんだか、取りとめのない話になってしまいましたね。ひとまず今朝起きてから頭の中にあったもやもやを形にしました。 もう少し上手く整理できて伝えられるようになったら、改めて。

Happy Collaboration!