Collaboration Energizer | #混ぜなきゃ危険 | 八木橋パチ

コラボレーション・エナジャイザーとは、コラボレーションの場を作り、場のエネルギーを高め、何かが生みだされることを支援する人

「Internet Marketing & Creative Forum」の『ソーシャルメディアが切り拓くマーケティング新時代』をかぶりつきで聞きながら

一昨日のエントリーに続き、今回も宣伝会議さんのイベント『Internet Marketing & Creative Forum』で参加したセッションについて書こうと思います。
ただ、今回はメモというよりはセッションを聞きながら感じたことが中心です。
トライバルメディアハウス社の池田さんのセッション『ソーシャルメディアが切り拓くマーケティング新時代』を聞きながら、もやもやがクリアになったところや新たな想いが湧いてきた部分を書きます。



なお、池田さんのセッションはもっと広く深いものでしたので誤解なきよう。
(もっと広く深く強く池田さんのメッセージを知りたい方は『キズナマーケティング ソーシャルメディアが切り拓くマーケティング新時代』を読みましょう。私は3回読みました。)



それでは、池田さんの言葉を黒字で、八木橋の感想やコメントを赤字で書いていきます。






■企業の広告・宣伝担当者(や支援会社)で実際に自分がやっている率は「ブログ: 20%」「 %」。まずは自分で手を染めて、ソーシャルメディアを肌感覚で身につけた方がよい。ある程度やれば、エッセンスの70%は理解できる。
「知っている」と「やっている」の差は、「知らない」と「知っている」の差よりある意味大きいんじゃないか、と思っています。
「知らない」のであれば、基本的にはフラットなスタンスで話しを聞いたり、情報に触れたりできると思うんですが、「知っている」のに手をつけないのは、イメージや先入観で「まあそういうもの」という認識を持ってしまって、本質的な部分や、(自分自身を1ユーザーととらえて)肌感覚で感じることの障害になってしまうよなぁ、と聞いていて思いました。



■「1.従来メディア(Paid media)」「2.自社メディア(Owned media)」「3.ソーシャルメディア(Social media)」のトリプルメディアという言葉を理解しておくべき。また、今後ますます耳にするだろう。
個人的には、「企業内ソーシャルメディアの推進」という自分の仕事も踏まえていうと、このトリプルメディアを支える基板として「企業内ソーシャルメディア」も重要になってくるんじゃないかな、と思っています。
トリプルメディアの重要性やその在り方を理解するためのメディアとして「企業内ソーシャル」がある、という位置づけです。
従来の縦型(組織型)を基盤にしたイントラネットでこうしたトリプルメディアの情報を「与える」「配信する」のではなく、企業内ソーシャルメディアで揉んでいく、という感じでしょうか。
今後、ひょっとしたら「クワトロメディア」になっていくかもしれないですね。
それくらい重要だと思うし、それができる企業が強いんじゃないかと思います。



■マスメディアは動脈。ソーシャルメディアは毛細血管。循環し行き渡らせるもの。
先日、スポーツジムで「運動により毛細血管って増えるんですよ」という話しをインストラクターから聞きました。
それも踏まえるとまさに「ソーシャルメディアは毛細血管」ですね。
最初に書いた「知っているとやっている」の違いのように、やっていれば鍛えられて毛細血管は増えていき、さらに隅々まで行き渡ります。
そして、シングルメディアで考えると、今でも認知向上などには圧倒的にマスが強いという事実と合わせて考えると、以下の例えも分かりやすいかもしれません。
マスメディア: 身長 - 遠く離れたところからでも身長が高い方が見つけやすい
ソーシャルメディア: 体形 - 近寄ったとき、筋肉質で力強い体型の方が安心を与える



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ソーシャルメディアはホームパーティー。あなたは招かれてそこにいるわけじゃないですよね? もし招かれていたとしても、まさか土足で家に上がりこむようなことはしませんよね。ソーシャルメディアも実生活も基本は同じ。無神経なことや周りにウザがられることをすれば嫌われます。
パーティー会場で「ウケた」時は嬉しいもの。
でも、一発芸で盛り上げても、その場限りで「あなたのこと」は記憶には残らないかも? それよりも記憶に残るのは、良い印象を感じる短い対話だったりしますよね。
ソーシャルで「ファン獲得」や「好印象」を与えたければ、結局「人間力」:誠実さやユーモアが大事だよね。



ツイッターは買って貰う場ではなく、「買いたいな」と思わせる場であり対話をする場所。一方向でやりたいならブログの方がベター。
つながりやキズナ(Engagement)を求めるなら、対話は絶対に必要になりますよね。
それを避けて、「情報だけ届けたい」という思いで進めても、果たしていったいどこまで届くのだろう? 目に耳に入っただけの情報を、果たして届いたと言えるのだろうか?
人が信頼を一番感じるのは、自分の発言を相手が受け取った時だと思う。
そして結果的、最終的な相手の回答が「No」であっても、受け取られて検討された結果であれば納得感が生まれ、そこからキズナを感じるものだと思う。






なんだか、池田さんの言葉を利用して自分の思いを吐露したようなエントリーになってしまいました。
(そういえば昨日も、社内のセミナーで「感謝の気持ちを持ったらちゃんとそれを表現しようよ!」と熱く語ってしまいました。この言葉だけ見るとウザいおっさんだな…)
ともあれ、水曜は午前中に私の尊敬しているコーチと対話する時間があり、午後にソーシャルメディアに関するイベントに行ったので、「ソーシャルと人間力の関係」が頭の中でピシピシとつながっていきました。



アジャイル・メディア・ネットワーク(AMN)の皆さんとも会場で再会できたし、いい一日だったな~。



Happy Collaboration!