社内SNSは何のためにあるんだろう
社内SNSは何のためにあるんだろう?
それでも、導入を推薦したり決定したりした側には、彼ら自身の答えや考えがあった方が絶対に良いと思うし、それを事あるごとに(押し付けではなく)伝えていくことは、社内SNSを推進していく上でとても大切なことじゃないでしょうか。 そしてそれが、社内SNSというツールやシステムの上位にある、企業のビジョンや理念、企業文化とリンクしていれば、ユーザーにとっても管理者にとっても何か疑問を感じた際の拠り所となり、導入当初の「そもそもの目的」からもブレづらくなると思います(そしてここが社内SNSとは本来相入れないはずの「ガチガチの管理」や「検閲」を不要にするポイントかな、とも思っています。が、今回はここはこれ以上追いません)。
(シゴタノは「仕事が楽しい」「仕事を楽しく」という意味です。為念。)
「ちょっとPachi、社内SNSは楽しいだけじゃダメ的なこと、これまでに書いたり言ったりしてなかった?」という方もいらっしゃるかもしれませんね。 でも、ここで言ってるシゴタノって、「楽しい = 遊び」ってことだけじゃないんです。 私が言うことでもないとは思いますが、「楽しい」って奥が深いですよね。遊びだけじゃなくて、「自分が納得してセットした目的に進むこと」は楽しいし、人を喜ばせると自分も楽しい気分になりますよね。 こうしたことも含めて「社内SNSは、シゴタノのためにある」と思うんです。
で、今回のエントリーでは「人を喜ばせると自分も楽しい気分になる」ということを追いたいのですが、誰かを喜ばせるには、相手のことを知ることが重要ですよね。 その人が何を必要としているのか、どんな状況に置かれているのか、こうしたことを知っていればより大きな喜びを与えることができるし、相手の喜びが大きくなるってことは、より自分も楽しくなるってことです。
それを考えると、やっぱり日常的なコミュニケーションの場としての社内SNSの価値は高いんじゃないかなぁ。
そして、「人を喜ばせると自分も楽しい気分になる」には、さらにその先があって、喜びを与えた方の嬉しそう、楽しそうな様子から、さらにその楽しさが周囲に伝染していくという点です。これはもう喜びと楽しみの相乗効果って言ってよいのではないか? と。
ほら、そう考えると、どんどん発信していこうという気になりませんか?
でも、ここで一つだけ忘れちゃいけないことがあると思っています。 基本的にこうした相互扶助、助け合いは、対等な関係の上に成り立つということです。 ここで言う「対等」は、別に役職とか立場上のことではないですよ。そもそも、「社内SNSと役職」って、あまり相性が良くない考え方かな、と私は思っています(ただし、「推進」というステージにおいては役職者を巻き込むことが大事だし、職場におけるSNSと言う意味で、役職の有無がまったく関係ないものにはなりえないという事実はありますが)。 「対等な関係の上に成り立つ」とは、社内であれ社外であれ、人のつながりは「対等」が原則であって、関係性作りと維持という観点からは、日頃から「自分は相手に何を提供できるのか、できているのか?」という自問が(意識的であれ無意識であれ)欠かせないんじゃないでしょうか。 もうちょっとだけ言うと、仮に今すぐには何も提供できるものがないとしても、いつか、チャンスがあれば相手に何か役に立つものを、喜びを提供しようという気概、意識を持っているかどうかが大切だと思います。だって、そうした気概それ自体が、相手を喜ばせるものですから。
『フィッシュ! 鮮度100%ぴちぴちオフィスのつくり方』という本で、残念なことに昨年お亡くなりになられた翻訳家の相原 真理子さんが翻訳しています。
なんだか、今読むと、とっても響くものがありました。 人によっては「ナイーブ過ぎる」とか「しょせん寓話」と言われるかとは思いますが、私は読み直してよかった! と思いました。 ほんの少しだけ、一番心に残っていることを(なお、本のままの言葉ではなく、Pachiがフィッシュからもらったエッセンスとして書いてます)。
■仕事が楽しいと人生が楽しい。楽しくないままに時が過ぎるのを待つには、仕事はあまりにも長過ぎる! 楽しくするポイントは…
- 態度を選ぶ : 仕事は変わらなくとも、自分の態度を選ぶことはできる
- 遊ぶ : 遊び心を持って仕事をすれば、アイデアも出やすいし、仕事が自分ごとに
- 人を喜ばせる : 人を喜ばせるって、自分を喜ばせること
- 注意を向ける : コミュニケーションを大切にすることで、事態や状況は変わっていく
興味があれば、ぜひ、本を読んでみてくださいね。