挑戦するあなたへ - 好きなようにしてください
自分の心の奥から聞こえる声に向き合い、まったく違うフィールドで働きはじめる。
そんなチャレンジをする友人の話を聞きました。
自分の価値観と、自分を取り囲んでいる価値観とのズレから目を逸らさない。
自分の中の小さな違和感にギュッと蓋をしたり、モヤモヤした気持ちを無理に追い出したりせず、自分の中に置いておく。
そんな風にして小さなアンテナを立てていたら、何かをピンっと受信した。「今、本当にやりたいこと」にスッと焦点があった。「これから進んでいきたい方向」に向けて視界がサーっと拡がった。
理屈に捉われて考え過ぎるのではなく、不安な気持ちを飲み込んで正面から飛び込んでいくことにした。
— そんな話でした。
あ、書きそびれましたが、これはすべて、聞いた話を私が脳内変換したものです。
もしかしたら、語り手は全然違うニュアンスを伝えようとしていたののかもしれません。でも「今の私にはこう聞こえた」ってことで、私にとってのストーリーです。
彼女のこの大きなチャレンジは、一見、それとはまったくつながりのない別の小さなチャレンジがつながっていったことなのだそうです。
その小さなチャレンジを決めたときには、まさかこんな大きな変化につながっていくなんて思っておらず、「せっかくの機会だからやってみるか」くらいだったとか。
でも、そこで、彼女は小さな失敗と小さな挫折を味わった。
それはもしかしたら、小さ過ぎて周りは気がつくことができないような、本人だけが感じるような小さなものだったのかもしれない。でも、その感覚が以前から持っていたモヤモヤにつながり、自分の価値観をもっと大切にして進んでいこうという決心につながっていった。
「これまでずっと自分のためにしか働いてこなかったんだけど。でも、人のために、それも本当に大変な状況にいる人のために何かしたいなって思って。」
この言葉を聞いてかなりグッときてしまいました。油断してたら泣いてたな。
頑張ってね! でも頑張り過ぎないでね!
彼女の話を聞いた夜、「働きかたも生きかたも、主体的に自分で作っていくものだよな」と改めて思い、お気に入りの楠木建さんの『好きなようにしてください たった一つの「仕事」の原則』を手に取り、パラパラと折り目をつけていたページを読み直しました。
あなたは根本のところで間違っています。それは、自分の仕事を考える時に、「仕事」ではなく「環境」を評価しようとしているということです(…)仕事を選択しようとしている以上、仕事の内実が基準になるべきです。環境評価、環境比較にはたいした意味はありません。
自分の仕事に正面から向き合う。それは自分を向くということではありません。自分が役に立とうとする他者を向くということです。自分以外の誰かのためになってこその仕事。自分のために自分を向いてやるのは趣味。趣味は家でやりましょう。
「自分にとっての幸せとは何か」ということを何よりも先に考える。これが真っ当な順番です。この問いに対する答えは、言うまでもなく子どもによってまるで違います。幸せになるためには、こんな仕事や生活がしたくて、こんな仕事をするには、こういう大学がいいのではないか。この真っ当な順番で物事を考えられるようにと子どもを導いてあげる。折に触れて子どもに「自分の幸せとは何か」を自分の頭で考える機会を与える。親にできることはそれぐらいしかありません。
ちょっと前に、仕事に対する価値観を自己分析してみました。
「特定の仕事において」ではなく、働くこと全般に対する私の価値観です。
そして今回、「私にとって今、日本IBMで仕事をする理由や目的はなんだろう?」と改めて問い直してみました。
迷うことなくすっと出てきたのがこの2つでした。
もっと、このWhy? を貪欲に追わなくちゃいけませんね…。
私も頑張ります。
Happy Collaboration!