読書メモ
『「キャリア」と「自分らしさ」を両立させる方法』という書名の本と『女性が管理職になったら読む本』という書名の本と、あなたが気になるのはどっちですか? それでは、気になるだけじゃなくて、実際に手に取って読んでみようと思うのはどちらですか? 数カ…
指標(しひょう)とは、物事を判断したり評価したりするための目じるしとなるもの。 (Wikipedia 指標 より) 先日『いい指標がもたらすもの』という記事を読み、そこに書かれていた"いい指標は人を動かす"という分析を読んで、「指標」というものの持つ意味…
もう一月以上前になるのですが、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科/研究委員長の前野 隆司さんのワークショップに参加する機会がありました。 「私たちは何のために生き、何のために働くのか?」 -- 幸福学とイノベーション思考から…
日本の若者(ミレニアルズ)分析って、あまり目にすることがないなって思っていました。 ときどきweb記事などで目にする「電通若者研究所」の存在は知っていたものの、まとまった形の分析を目にすることはこれまでなく、今ひとつどんな活動をしているのか分…
旅は日常の延長線上にあるのか。あるいは日常とは旅と旅をつなぐ線でしかないのか。 --失礼。旅は、凡人に詩人を気取らせます。 「九州ふっこう割」というお得なプログラムを利用して、夫婦2人で別府の温泉街に宿を取り、レンタカーで大分県のあちらこちらを…
この本、平田さんの「四国論」であり、「日本論」であり、「司馬遼太郎論」でもあるのです。 -- 『琥珀色の戯言』 : [本]【読書感想】下り坂をそろそろと下る より 『下り坂をそろそろと下る』というすばらしい本を読み終え、紹介ブログを書こうと思って皆…
EGMフォーラムの夜は、いつも以上に五感が揺さぶられます。 反射的にポンっと出てきた、あるいはズルズルと自分の中から出てきた言葉は、いつもより本能的になっていて、自分自身に驚くようなことも。 先日のEGMフォーラムの定例会でも「あちらこちら」へと…
同性愛がイギリスで犯罪でなくなったのは、1967年になってからです。なんと、私が生まれた1963年には、まだ犯罪だったわけです。 これは、先日読んだ『ありのままの私』という女性装の東大教授として知られている安冨歩さんの本に書かれていたことです。ビッ…
私は、サイボウズという会社のファンです。 より正確には、サイボウズのオリジナリティーに溢れた人事制度のファンです。 「6年間育児休業」とか「ウルトラワーク制度」「育自分休暇制度」などなど、いろ世間でも話題になったので知っている人も多いと思いま…
『投資は「きれいごと」で成功する』を読み興味を深め、その後昨年末に33Laboでの説明会に参加してファウンダーで代表取締役の鎌田さんにちょっといぢわるな質問をしてみたところすごく丁寧に回答してもらいすっかり納得し、ファンになって鎌倉投信さんの「結…
もう2週間近く過ぎてしまいましたが、以前ブログでも紹介していた村上アシシさんとの対談イベントがありました。 元旅人の脳旅 -お風呂とスポーツと村上アシシさん- グループ・ディスカッションを含め、全体で約3時間の、充実した場となったのではないかと(…
年末が近くなると良く目にする「その年読んだ本を振り返る」的なエントリーです。 今年これまでに読んだ89冊の本の中で、「本との会話が弾んだ本(※)」を、11冊紹介しようと思います。 ※ 「本との会話って何それ?」と思われた方はぜひ、2013年の読書ブログを…
問1:「生まれ育った国で人を判断するステレオタイプは、人間の個性を冒涜するものである」 問2:「日本は特別な国であり、日本人は特別な人種である」 仲間に借りた『異文化理解力 -- 相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養』という本を読んで…
チスイコウモリが「互恵的利他行動(ゴケイテキリタコウドウ)」を取ることはわりと知られています。 参考: 第9回 助け合いで飢えを防ぐチスイコウモリ(2/2) 互恵的利他行動は、自身が危なくなったときにはお返しに助けてもらえるだろうということをあてにし…
あなたは今、待てど暮らせどこない電車を駅で待っている。 どうやら何かトラブルがあったらしい。到着が30分ほどアナウンスがあった。やれやれだ。 でもそれだけならまあたいした問題じゃない(もちろん30分無駄な時間を過ごすのは嫌だけど)。 一番の問題は…
赤い車を買おうかなと意識し始めると、それまでよりも街中を走る赤い車がやたらと目につく…というのは有名な話ですよね。人は「意識」するだけで、それに対する注意力が無意識に相当あがるという例としてよく使われています。 そしてさらに、そうした意識や…
「まったくその通り!」と「何言ってんのさ…」の比率が8:2、あるいは7:3くらいの本が、私にとって一番役に立つことが書かれている本なんじゃないかと思うんですよ。 「100パー同意します。Well said!」な本は、自分の考えや思いを上手に言語化してくれている…
「モチベーションをいかに維持するか/させるか」は自分の中でも大きなテーマです。 よくそれについて考えを巡らたり、ディスカッションをしたりするのですが、先日読んだベストセラー『チームの力――構造構成主義による"新"組織論』(西條 剛央 著)の中の『…
さとなおさんこと佐藤尚之さんの『明日のプランニング』には、たくさんの学びと発見が溢れています。 発売直後からどんどんと多くの感想やまとめがWebにアップされているのも当然と思える内容で、私も「これは書きたくなる」「まとめておきたくなる」と読後…
行動科学とか進化心理学とかの本を読むと、「へー!」とか「おおっ!」とか思わされるエピソードとか論理が多くて、ド素人ながらそういうのが大好物な私はちょくちょくその類の本に手を伸ばします。 今回紹介する『「期待」の科学 悪い予感はなぜ当たるのか』…
www.diamond.co.jp 「どうしたの、そんな本読んで。パチには必要ないでしょう?」 「そうかもね。でも、最近何度か続けて佐藤達郎さんって著者の方にお会いする機会があって、ちょうど新刊を出されたってことなので読んでみようと思って。」 『本番でアタマが…
「自殺とは…」なんて書き出しで何かを語るほど、きちんと自殺に向き合ったことも想いを巡らしたことも私はありません(幸運に感謝するばかりです)。 でも、本当に大きなテーマで、そこに真摯に向き合っている人たちがたくさんいるからこそ、そこから生みださ…
『グリーンカード 貴殿に、二年間の農作業への従事を命ず』という本を読みました。 「2年間農業をしなければならない」という国家命令を受けた大学生が、さまざまな人たちと関わって成長していく姿を描いた小説です。 今回、これを書く前に「インターネット…
発売からちょうど半年ほど経った東 浩紀(あずま ひろき)さんの『弱いつながり 検索ワードを探す旅』を読みました。 ベストセラー本なので、直接手に取ったという人もきっと多いでしょう。そしてベストセラーのご多分に漏れず、私の見る限り読者の意見は賛否…
「資本主義とは何か?」と質問されたら、自信を持って答えられますか? 自慢じゃないですが、私には無理です。 自信を持ってなんてとんでもない。 それどころか、もし相手が小さな子どもで、いくらか油断して「それはね」なんて説明を始めても、きっとキョド…
前回のエントリー『『うまれる ずっと、いっしょ。』を観てきました』でお気づきになられた方もいるんじゃないかと思うのですが、私は、子どもを持ったことがないけど、育児とか子育てとかに対していろいろと考えてしまうタチです。 つい最近も、「世の中の…
もともと私は歴史があまり得意じゃないんです(『歴史が嫌いなわけじゃなくてね』 参照)。でも最近、本や博物館や旅行先で、太平洋戦争前の東京や地方の様子や、その頃の暮らしや出来事などの話に触れる機会が続いていて、「昔過ぎない昔」に興味がわいてき…
ぬかった…。ぬかり過ぎた…。 先日読書メモブログを書いた『『ITビジネスの原理』に続き、こんなステキな本を半年以上読まずにいたとは…。 インターネットは、ネット社会とリアル社会の間で、テクノロジーと人間の間で、文字通り「インター」としてつなげて…
本当は、違う見立てで読書メモを書こうと思っていました。 とても多くの学びがあったので、それをシェアしたいと考えていたのですが… なんだかここ数日の世の中の動きが別の視点での考えとシンクロし始めて、この本の中で唯一ストンと腹落ちしなかったとい…
『コミュニティー・ナビゲーター(リンク先はPDFです)』という、デジタル雑誌『空気読本』の最新版がとても面白いです。 『社会を良くしたいコネクターと、「多面的なコミュニティー」に参加したい若者たち』というサブタイトルで、コミュニティーをテーマに…