Collaboration Energizer | #混ぜなきゃ危険 | 八木橋パチ

コラボレーション・エナジャイザーとは、コラボレーションの場を作り、場のエネルギーを高め、何かが生みだされることを支援する人

2016-01-01から1年間の記事一覧

『下り坂をそろそろと下る』を読みました - 嫌韓と新幹線と標準

この本、平田さんの「四国論」であり、「日本論」であり、「司馬遼太郎論」でもあるのです。 -- 『琥珀色の戯言』 : [本]【読書感想】下り坂をそろそろと下る より 『下り坂をそろそろと下る』というすばらしい本を読み終え、紹介ブログを書こうと思って皆…

救われない話とエンターテインメント、あるいはセルマソングス

uneasy(不安)でありながらuncomfortable(不快)にしないこと。それがエンターテインメントとして恐怖や絶望を描く上でのルールだ。 --そんなことを誰かが書いていて、エンターテインメントにもアートにも漠然と憧れ惹かれる一般人の私は<なるほどそういうこと…

セミナーレポ:「働き方」の選択肢をつくる - リモートワークの今とこれから

IBMの箱崎本社で"「働き方」の選択肢をつくる ~これからの経営課題に向き合い、イノベーションにつなげるために~"というセミナーに参加してきました。 さまざまなWebメディアで取り上げられている、リクルートホールディングスさんの「働き方変革プロジェ…

丸ごとソーシャルなProVISION! - イノベーションを創出するソーシャル・コラボレーション

先月発刊されたIBMの機関紙『ProVISION』がおもしろいです。 No.89 イノベーションを創出するソーシャル・コラボレーションとテクノロジー 私も、社内で昨年IBM Verseがどのように40万ユーザーへとアジャイル展開されていったかを『「IBM Verse」の社内事例―…

イメチェンしました。新しい私はどうでしょう?

ここのところ、ブログ更新をお休みしていました。ネタ切れです! …というのはウソで、プラットフォームの更新があり、過去のブログ記事のマイグレーションなどにより新規エントリーが作成できない期間が続いていました。 昨日ようやくマイグレーション期間が…

無意識のバイアス研修に参加しました - ダメパチ撲滅協力のお願い

昨日、IBM社内の「職場における無意識のバイアス(Unconscious Bias in the Workplace)」という集合研修に参加しました。なかなか多くの気づきがありました。 「無意識のバイアス」に関する情報や、企業が実施している研修を紹介するコンテンツはウェブ上にた…

新入社員向け社内ソーシャル研修から

社内ソーシャルツールの普及に伴い、新入社員向けの社内ソーシャル研修を実施している、あるいは実施しようと考えている企業は増えてきているんじゃないでしょうか。 ただ、インターネットで検索しても、まだまだオンラインには情報が少ないようです。 私は…

ダイバーシティーが育たない本質はそういうことなんじゃないかな

ダイバーシティーに関するとてもすてきなブログを読みました。 ダイバーシティの本質はそういうことじゃないんじゃないかな ネット上でも話題になっていたので、ダイバーシティーや職場環境などのテーマに興味を持っている人の中には、読んだ人も多いんじゃ…

優秀な営業マンは門前払いを受ける - 嫌われる勇気と弱者の好物

EGMフォーラムの夜は、いつも以上に五感が揺さぶられます。 反射的にポンっと出てきた、あるいはズルズルと自分の中から出てきた言葉は、いつもより本能的になっていて、自分自身に驚くようなことも。 先日のEGMフォーラムの定例会でも「あちらこちら」へと…

コミュニティー運営グルグル

一昨日は、いろいろな場所でコミュニティーの「在りかた」に触れ、それぞれの違いにインスパイアされまくった1日でした。 なんだかとても特別な「流れ」を感じる日だったので、いまだ頭に渦巻き続ける「思考の芽」みたいなことを書きだしておきます。 ■ 1日…

自分らしい働きかた - リモートワークジャーニー@東京レポ

『リモートワークジャーニー@東京』に参加してきました。 「リモートワーク?」 という方に説明すると、私の理解では(解釈に多少の個人差はあると思いますが)リモートワークとは、「働く場所をオフィスに限定しない働きかたのことで、毎日決められた時間に決…

多様性あれこれ(イノベーションと礼拝とフォルトライン理論)

「コラボレーション」について、個人としてもお仕事としても年がら年中ずーっと考えているわけですが、そのすぐ近くに、というよりもほとんど重なっているかのように「多様性(ダイバーシティー)」というテーマがあります。 ここ数日、続けざまに「多様性」…

『リリーのすべて』と『ありのままの私』

同性愛がイギリスで犯罪でなくなったのは、1967年になってからです。なんと、私が生まれた1963年には、まだ犯罪だったわけです。 これは、先日読んだ『ありのままの私』という女性装の東大教授として知られている安冨歩さんの本に書かれていたことです。ビッ…

『チームのことだけ、考えた。』を読みました - 額面上の多様性とお試し制度

私は、サイボウズという会社のファンです。 より正確には、サイボウズのオリジナリティーに溢れた人事制度のファンです。 「6年間育児休業」とか「ウルトラワーク制度」「育自分休暇制度」などなど、いろ世間でも話題になったので知っている人も多いと思いま…

社内ソーシャル: 風土と場とメカニズムデザイン

昨日、ナレッジマネージメント学会のイベントでEGMフォーラムとしてパネル・ディスカッションをやったのですが、なかなかEGMフォーラム色の濃い、面白い場になったようです(「刺激的で楽しかった」という言葉を何人かに言っていただけたので、ここは額面通…

社内ソーシャル・ガイドライン策定7つのポイント

ここのところ「社内ソーシャル・ガイドライン」について問い合わせを受けたり、アドバイスを求められたりする機会が再び増えています。 新入社員がやってくる時期というのが関係しているかな? なんて思っていたのですが、「LINEの手軽さを職場に持ち込みたい…

鎌倉投信の新井和宏さんの話を3x3Laboで聞いてきました

『投資は「きれいごと」で成功する』を読み興味を深め、その後昨年末に33Laboでの説明会に参加してファウンダーで代表取締役の鎌田さんにちょっといぢわるな質問をしてみたところすごく丁寧に回答してもらいすっかり納得し、ファンになって鎌倉投信さんの「結…

オープン・コラボレーションとクローズ・コラボレーション

企業のコラボレーションにもいろいろあって、1企業内に閉じた「クローズ・コラボレーション」もあれば、「オープン・コラボレーション」と呼ばれる複数の企業やNGO、行政とのコラボレーションをベースにしたものもあります。 さらに「オープン・コラボレーシ…

3月19日(土)の日本ナレッジ・マネジメント学会のイベントに参加します

3月19日に、日本ナレッジ・マネジメント学会という歴史あるアカデミックな団体の第19回年次大会があります。 そこでEGMフォーラムの仲間たちと「EGM(Employee Generated Media )の今後の展開と課題」というセッションをやることになりました。 以下、イベ…

アフリカのサラリーマンと身近な二次情報

先週の金曜日、ギークオフィス恵比寿で『私がアフリカでサラリーマンになった理由。』というイベントを開催しました。 参加いただいた皆さま、ありがとうございました! タイトルにある「アフリカでサラリーマンになった『私』」というのは、2年前から西アフ…

旅を通じて手に入れた僕の大切な3つ

もう2週間近く過ぎてしまいましたが、以前ブログでも紹介していた村上アシシさんとの対談イベントがありました。 元旅人の脳旅 -お風呂とスポーツと村上アシシさん- グループ・ディスカッションを含め、全体で約3時間の、充実した場となったのではないかと(…

オーランドレポート: Verse展開成功の秘訣は"人間に優しいアプローチ"(from IBM Connect 2016)

フロリダのオーランドで開催された「IBM Connect 2016」に行ってきました。 「IBM Connect 2016」は、IBMが提供しているソーシャル製品やサービスに関係するさまざまなセッションや展示が行われる4日間にわたるイベントで、私はそのうちの2日間を社内外の多…

堀潤さんに学ぶ『情報受信術』 - ジャーナリスト視点とアクティビスト視点

ちょっと時間が経ってしまったのですが、ジャーナリストでキャスターの堀潤さんのお話を、3~40人の少人数で3時間弱じっくりと聞ける『堀潤氏に学ぶ"情報受信術"』という勉強会に参加してきました。 ビジネスクリエーターズ: 堀潤氏に学ぶ『情報受信術』 「…

チャレンジを楽しむ文化と価値観

朝から激しい雪が降っていたちょうど一週間前の月曜日、社会価値創造活動を目的としたNECさんの勉強会「コ・クリエーションSpace」にゲスト・スピーカーとして呼んでいただき、『チャレンジを楽しむ文化と価値観』というタイトルで40分ほど講演をさせていた…

不採択論文その4: 最終回 - 企業ソーシャルへの提言と課題

不採択論文シリーズ最終回です。これまでの3回は以下からご覧いただけます。 pachi.hatenablog.com pachi.hatenablog.com pachi.hatenablog.com 企業ソーシャルへの提言と課題 ■ 提言と課題 企業ソーシャルを本質的な目的と効果から考えていくと、そこで社員…

不採択論文その3: エンゲージメントを高める施策と事例

不採択論文シリーズ第3弾です。その1とその2はこちらから: pachi.hatenablog.com pachi.hatenablog.com エンゲージメントを高める施策と事例 ■ ゲームニクス理論とゲーミフィケーション 前回説明したパーソナル・ソーシャル・ダッシュボード(PSD)の最大の…

不採択論文その2: 企業ソーシャル効果測定の考え方

前回の「不採択論文その1: 企業ソーシャルがもたらす効果と課題点」の続きです。 pachi.hatenablog.com 企業ソーシャル効果測定の考え方 ■ 高価値の情報発信とエンゲージメント 前回は、企業ソーシャルの特性と導入目的、効果測定、そして課題についての基本…

不採択論文その1: 企業ソーシャルがもたらす効果と課題点

2015年の夏に書いた論文が「これは論文ではなく意見文ではないか?」といった評をいただき不採択になりました。 確かに「意見・提言」と言われればそうかも…という内容かと思いますので、ちょこっとだけ編集してブログ記事にします。長いので数回に分けます。…

大巨人と王子

昨年末にさまざまな物語を紹介している本を読んだのですが、その中にとてもおもしろい民話が載っていました。 本の中では著者がアレンジしたバージョンとして紹介されていたのですが、元々の物語(とはいえ原作者不詳なのですが)はどんなものなんだろうと気…